基本ルール

『戦国夢幻』の攻城戦は、城の士気を「0」まで下げることが最も基本的な勝利条件である。しかし、プレイヤーは攻城戦に直接的な介入を行うことができず、方針だけを指定して状況の推移を見守ることになる。

攻城戦中の時間の経過は戦略画面と連動しているが、各種の状況は下記のテロップによって把握することができる。必要であれば、攻城戦を委任して戦略画面に戻ることもできるが、戦略画面に戻した時点で戦闘方針は「包囲」に固定される。そのため、攻城戦において指示を出せるのは、常に1つの城だけであるということになる。

なお、籠城中の城は、攻囲軍団との戦力差に応じて士気が減るだけでなく、行軍中と同じく1日につき兵士1人あたり「10」の兵糧が消費される。また、包囲を受けた城は補給線を分断された状態となり、その勢力の城の中で、包囲されている城としか隣接していない城は「孤立」状態となり、1日ごとに士気が「1」減少する。さらに本城が包囲されている場合は、全ての城が「孤立」状態となる。

さらに、攻囲軍団に包囲されている城は、一切の収入が入らず、収穫期に包囲されたままでいると、包囲側は城の収穫量の50%を獲得することができる。そのため、これを利用した兵糧攻めも可能であるが、それが手段として有効かどうかは、その城の備蓄兵糧に依存することは言うまでもない。
 
 
包囲

「包囲」は、敵城の規模と攻囲軍団の兵士数に応じて敵城の士気を下げる手段である。包囲中の軍団の兵士は全く被害を受けないため、「包囲」だけで城を落とすことができれば、無傷で城を占領することができることになる。

「包囲」は、軍団の兵力が高いほど効果も高くなるが、必要な兵糧の量も、それに応じて莫大なものとなる。そのため、「包囲」の強さは、そのまま自勢力の経済力の高さに直結することになり、自勢力の兵力や兵糧が少なく、敵城の戦力が高ければ、「包囲」の効果は薄くなる。これらのことから、序盤では「不穏」によって攻城戦の長期化を回避し、中盤は、先に敵軍団をおびき出し、野戦を挑むことで敵城の兵力を減らす戦略が有効となる。

なお、上述の通り、戦略画面上の攻城戦は「包囲」に固定される。つまり、いったん別の指示を出しても、戦略画面に切り替わると、指示はリセットされてしまうである。また、CPUは「包囲」しか使わないため、他の方針のことを考慮する必要はない。そのため、以下の方針についても、完全にプレイヤー側の行動としてのみ認識しておけば良いことになる。
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強襲

「強襲」は、敵城の兵士数と士気に直接ダメージを与える手段であるが、攻撃中の軍団の士気や兵士数も同様に減少する。軍団の損害が大きくなると、敵は城から打って出て野戦を挑んでくることがあるため、少なくとも軍団の士気が敵の城の士気を下回ることだけは避けたい。

「強襲」の最大のメリットは、「包囲」に対して短時間で城を落とせることである。さらに、敵の城規模を落とし、より「強襲」の効果が高まることもあるが、こちらはあまりあてにならない。いずれにしても、城規模の高い城に対して「強襲」を行うと、こちらの被害が増えるだけであるため、基本的には、城規模の低い城を速攻で落とすために用いるべきである。

ただし、大筒隊が軍団内にいる場合、大筒隊は足軽と比較すると8倍の攻城戦補正を持つため、「強襲」は極めて有効な手段となる。そのため、「大筒伝来」イベント(1579年8月20日。シナリオ6では最初から)以降は、攻城戦の難易度はかなり下がることになる。
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火攻、水攻、干殺

 「火攻」、「水攻」、「干殺」は、それぞれリスクと引き換えに、成功すれば確実に敵城の兵糧、兵士、士気のいずれかにダメージを与えることができる方針である。これらの成功率は軍団の「謀略」に依存しており、「攻略本」の35ページによれば、「乱破」を成功させると、さらに成功率が10パーセントほどアップするという。

また、城のタイプも成功率に影響を及ぼすが、これはマスクデータであり、ゲーム中で確認することはできない。さらに、成功率を高めるためには謀略要員を多く用意する必要があるが、そのような余裕があるならば、すでに「包囲」や「強襲」でも敵城を落とすことができるはずである。これらのことから、これらのコマンドは非常に使いにくく、このゲームの不満点として挙げられるべきものであると思われる。

一応、それぞれの特性として、「火攻」は「平城」に対して成功率が高まり、「水城」に対しては低くなる。成功すれば敵城の兵士の10%を減らせるが、失敗した場合、50%の確率で自軍団の兵糧が10日分減少する。この欠点は致命的であり、2、3回も失敗すれば、軍団の維持そのものにかかわる問題になる。

「水攻」は「水城」に対して成功率が高くなり、「山城」では低下する。成功すれば、敵城の士気を「3」減らせるが、失敗すると50%の確率で自軍団の兵士の5%を失う。最大の問題点は、全100城中、「水城」は8城しかないことである。

「干殺」は、「山城」に対して成功率が高くなり、「水城」では成功率が下がる。成功すれば敵城の兵糧を10日分減らせるが、失敗すると自軍の士気が「2」低下する。致命的なデメリットはないため、「攻略本」の35ページにも記述がある通り、この中では使い勝手が良い。
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計略

攻城戦中に行える「計略」には「勧告」、「乱破」、「内応」がある。このうち、利用価値が高いのは「勧告」である。「勧告」は、成功した時点で即座に敵城を開城させることができるが、それ自体よりも、「勧告」を成功させた軍団長は確実に「4」の功績を入手できることが重要なのである。これは、一度に入手できる功績としては最大級のものであるため、このためだけに軍団長を吟味する価値がある。

一方、「勧告」は1日につき一度しか行えず、失敗した場合は城の士気が「10」回復するというデメリットもある。しかし、「勧告」は、自勢力の軍団と敵城の戦力差が大きいほど成功率も高くなり、このような状況ならば1日あたりに減少する敵城の士気も「10」を越えやすいため、デメリットも致命的なものとはならないはずである。

逆に言えば、「勧告」を活用するには、これを使わなくても楽に敵城を落とせる程度の戦力が必要であり、そういう状況でなければ用いるべきではないと言える。

「乱破」は密偵を送り込み、成功すれば「火攻」、「水攻」、「干殺」、「勧告」の成功率を上昇させるが、成否にかかわらず5日分の兵糧を消費する。上記の通り、「火攻」、「水攻」、「干殺」は使いにくく、「勧告」は、兵力差があれば充分に成功するため、軍団の規模が大きくなるほど、兵糧の消費に対する価値は低下していく。

兵糧の消費量の問題は、「内応」も同様である。攻城戦時の「内応」は、即座に結果が出るというメリットはあるが、成功率が分からないという致命的な欠陥がある。それでいて、成否にかかわらず5日分の兵糧を消費するため、わざわざ攻城戦で「内応」を行う必然性はない。戦略画面中の「内応」で充分である。
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籠城戦

一方、城が包囲された場合、その城から直接行えることは、包囲中の敵軍団に攻撃をしかけるか、「計略」で間接的な敵軍団の弱体化を狙うくらいしかない。しかし、最善の手段は、包囲される前に迎撃軍団を出して敵の軍団を撃退することである。士気が高ければ、多少の戦力差をひっくり返して勝利することも難しくない。

ただし、打って出るにしても、できるだけ敵軍団を引き付けた方が、兵糧の消費が少なくて済む。また、その城の戦力が少ないとしても、近隣から増援を派遣したり、迎撃用の軍団を編成して直接敵軍団を叩くこともできる。しかし、基本的にCPUは全力を持って攻め込んでくるため、極端な戦力差がある場合は、積極的な迎撃は中止した方が良い。

次善の策としては、行軍ルートを利用して敵を引き返させたり、「婚姻」を使って即座に同盟を結ぶという手段などが挙げられるが、これらは戦略レベルのテーマであるため、こちらにまとめている。

また、敵軍団の士気を「30」程度まで下げれば、敵軍団は撤退をはじめるため、「混乱」を利用して敵軍団の士気を下げるという手段もある。ただし、工作員が捕えられるリスクもあるため、「忍者」がいる状況でもなければ勧められない。

城の陥落が避けられない事態となった場合は、まず、城にいる武将を他の城に移動させる。『戦国夢幻』では、籠城中でも城内の武将は自由に移動できるため、これによって武将が捕らえられる心配はないため、このルールを利用するのである。さらに、知行を失うと武将の「忠誠度」が低下するため、知行も他の城に移しておきたい。

ただし、この時点で、城内の兵糧が敵に接収されてしまうことは不可避である。そのため、敵が行軍を開始した時点で城の陥落が避けられないと判断した場合は、先んじて兵糧も「輸送」しておくべきである。