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*.新兵器の解説
便宜上22〜24ページと記しているが、23ページには図表の『提督の決断』ゲーム進行があるため、事実上は22ページと24ページに解説があることになる(戻る)。
*.勇猛
SFC版マニュアルの44、67ページなど(戻る)。
*.第1艦隊以外の艦隊
本作では第1艦隊以外の艦隊は全て委任状態であり、プレイヤーが直接命令を下すことはできない(戻る)。
*.巡洋艦の区別
『提督の決断U』から区別がつけられるようになった(戻る)。
*.弩級戦艦
『提督の決断』シリーズでは、大和級や新型戦艦のような大型戦艦を「弩級戦艦」を呼称している。しかし、本来の「弩級」は1906年に竣工したイギリス戦艦「ドレッドノート」の設計の流れを汲む戦艦群の呼称であり、大和級はおろか、本作に登場するすべての戦艦が「弩級戦艦」、それも厳密には、「弩級戦艦」の主砲を強化した「超弩級戦艦」に分類されるものとなっている(戻る)。
*.ミッドウエイ
本書の誤記ではなく、ゲームでも、この表記である。『提督の決断U』以降は「ミッドウェイ」表記となっている(戻る)。本項では、本書およびゲームの表記に準ずる必要がある場合は「ミッドウエイ」と記すが、汎用的な表記の場合は「ミッドウェイ」としている。
*.真珠湾攻撃とアメリカの空母
1941年12月7日当時、アメリカ海軍は7隻(ヨークタウン級3隻、レキシントン級2隻、ワスプ、本作に登場しないレンジャー)の空母を保有しており、そのうちのエンタープライズ、レキシントン、サラトガの3隻が太平洋艦隊に配属されていた。
Wikipediaソースであるが、真珠湾奇襲時の3隻の所在は下表のとおりである。このうち、戦闘に参加できる状況になかったサラトガ以外の2隻は、真珠湾攻撃直後に南雲艦隊を捜索しているが、発見することはできなかった。
そのため、結果論ではあるが、南雲艦隊が真珠湾において空母を捜索したとしても、エンタープライズを発見できるかどうかというところであり、空母の撃滅は不可能であったということになる。第二次攻撃を行っていれば、エンタープライズとは遭遇できたかもしれないが、その場合はエンタープライズも南雲艦隊を攻撃できたということも忘れるべきではない(戻る)。
艦名 |
12月7日時の状況 |
真珠湾寄港日 |
レキシントン |
ミッドウェイに航空機を輸送中 |
12月13日 |
サラトガ |
サンディエゴで整備中 |
― |
エンタープライズ |
ウェーキへの航空機輸送を終え、
ハワイに帰還中 |
12月7日 |
*.短期決戦
アメリカとの開戦にあたり、山本が「1年は暴れて見せましょう」と言ったことは有名である。史実では、真珠湾攻撃より1年後の時点でガダルカナル戦の決着がつき、日本軍の攻勢は限界に達した。このあたりを境に、アメリカ軍は損耗した戦力以上の戦力を補充し、逆に日本軍は、損耗に補充が追い付かなくなっていく。
この「1年」を、アメリカ軍の戦力が整うまでの期間、日本軍の限界が見えるまでの期間とすれば、二重の意味で山本の見込みは正しかったことになる。しかし、アメリカ側からすれば、例え1年の間に大打撃を被ったとしても、戦力の補充は約束されていることになる。そのため、よほどのことがない限り、講和に応じたとは思えないというのが個人的な印象である(戻る)
*.イギリス東洋艦隊
本作にはインド洋沖海戦を免れた戦艦5隻(ウォースパイト、ラミリーズ、リベンジ、レゾリューション、ロイヤル・サブリン)と空母2隻(ビクトリアス、フォーミタブル)が登場している。下手をしたら、いずれもここで撃沈されていた可能性があり、それを回避できただけでも幸運と言える。
しかし、これらの艦船の「運」には大きなばらつきがあり、リベンジの「運」が「81」もある一方、フォーミタブルの「運」は「27」しかない。そのため、リベンジの高い「運」は、この件に由来したものではないようである。しかし、リベンジには、他に幸運と言えるエピソードがあるわけでもないため、その「運」が高い理由は不明となってしまう(戻る)。
*.移動のための2時間
光栄の『第二次大戦海戦事典』によると、第一波攻撃隊は5時55分に発艦、7時49分に突入を開始している。また、第二波攻撃隊は7時5分に発艦、9時2分に攻撃を開始しており、行きだけで2時間かかることは間違いない。
ただし、『真珠湾攻撃総隊長の回想』よると、著者の淵田美津雄は行きに1時間30分、戦果確認のため3時間滞空し、残りの30分分の燃料で帰投している(128ページ)。もしかすると、南雲艦隊は相当真珠湾に接近しており、往来の時間も非常に短くなっていた可能性はある。
なお、本項で提示されている時刻や航空機数などの数値も原則的には同書を参考としているが、この書籍で補えなかった数値はWikipediaから引用している(戻る)。
*.再出撃の準備
再攻撃のためには収納→機体の整備→再発進というプロセスを経ることになる。このうち、収納時間については、ミッドウェイ海戦において、第一次ミッドウェイ攻撃隊約100機を8時40分から9時18分にかけて収納したというデータがある。これは第二次攻撃隊の兵装転換のゴタゴタもあり、多少長引いている可能性もあるが、100機を4隻の空母に収容するには、30分はかかるとみて間違いはない。
機体の整備については、真珠湾攻撃における山口多聞の第二次攻撃要請が事実であったとした場合のデータが利用できる。山口指揮下の蒼龍、飛龍は、第一波攻撃において零戦14機、九七式艦攻26機、合わせて40機を発進させている。これが9時ごろに攻撃を終え、12時ごろに再攻撃準備ができたとすれば、帰還と収容のために必要な時間を差し引いても2時間は必要であると考えられる。
出撃の時間については、『真珠湾攻撃総隊長の回想』のデータが使える。これによると、5時30分に出撃報告、6時15分には6隻の空母から発艦した全機体183機が編隊を整え、目標に向かう態勢を作っている(107〜110ページ)。必要な時間は、およそ45分と言うところである。
これらをまとめると、100機を収容する時間が30分、40機を整備する時間が2時間、183機が発艦し、態勢を整えるまでの時間が45分となり、単純計算では再出撃のためには3時間15分が必要ということになる。それぞれの条件が違いすぎるため、データとしては有用とは言えないが、どう考えても3時間は必要なことは間違いないと思われる(戻る)。
*.準備に必要な時間
再出撃に必要な時間を前述の3時間とした場合、これに、艦隊から目的地までの移動時間を加えた時間が、再攻撃までに必要な時間である。前述の淵田美津雄の自叙伝に基づくならば、この時間は30分程度ということになり、合わせると3時間30分となる(戻る)。
*.戦闘にかかる1時間
第一波攻撃隊は7時55分より攻撃開始、8時50分に帰投、第二波攻撃隊は8時50分ごろから攻撃開始、10時に帰投している。このことから、第二次攻撃を行っても、やはり1時間程度の戦闘が行われると考えられる(戻る)。
*.エンタープライズ航空隊
『海軍軍令部』、170ページによる(戻る)。
*.マクラスキー
本文中では「マクロスキー」であるが、発音的にはマクラスキーの方が原音に近いようであるため、「マクラスキー」表記で統一する(戻る)。
*.山口多聞の艦隊再編案
『真珠湾攻撃総隊長の回想』、179ページより(戻る)。
*.人殺し多聞丸
本項及び本書ではベタ褒めの山口多聞であるが、日中戦争中の重慶爆撃では、護衛戦闘機を伴わずに陸攻のみで強行爆撃を行い、大きな損害を出している。そのような事情から、見出しのような異名をつけられたらしい(苛烈な訓練を揶揄したという説もある)。そんな彼であるから、権限さえあれば、援護なしの艦攻と艦爆を出撃させていたと思われる。
このシーンは、出撃の機会を捨てて帰還する100機を収容するか、帰還する100機を見捨て、出撃できる数十機も捨て駒にして攻撃のチャンスを得るかという、非常に難しい決断を迫られるところである。「IF」を考えるにしても、非常に興味深い題材であると思うが、それ以前のところで改変が行われており、このシーンは搭乗しない(戻る)。
*.艦級
例えば、日本の軽巡洋艦「球磨型」のネームシップは「球磨」であるが、本作では「球磨」が登場しないため、「多摩型」として登場する。また、「阿賀野型」も「阿賀野」が未登場であることから「能代型」となっている。いずれも『提督の決断U』では、一般的な艦級に戻されている(戻る)。
*.日本が建造した空母
ちなみに、本作に登場しない空母は8隻であるが、未完成の4隻を除くと、いずれも客船を改造した低速空母ばかりである。これらの改装空母は、全て『提督の決断U』に登場している(戻る)。
竣工年 |
艦級 |
艦名 |
終戦時 |
備考 |
1922 |
鳳翔 |
鳳翔 |
健在 |
航行可能 |
1927 |
赤城 |
赤城 |
沈没 |
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1928 |
加賀 |
加賀 |
沈没 |
_ |
1933 |
龍驤 |
龍驤 |
沈没 |
_ |
1937 |
蒼龍 |
蒼龍 |
沈没 |
_ |
1939 |
飛龍 |
飛龍 |
沈没 |
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1940 |
瑞鳳級 |
瑞鳳 |
沈没 |
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祥鳳 |
沈没 |
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1941 |
翔鶴級 |
翔鶴 |
沈没 |
_ |
瑞鶴 |
沈没 |
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大鷹級 |
大鷹 |
沈没 |
本作には登場しない |
雲鷹 |
沈没 |
本作には登場しない |
沖鷹 |
沈没 |
本作には登場しない |
1942 |
龍鳳 |
龍鳳 |
健在 |
航行不能 |
隼鷹級 |
隼鷹 |
健在 |
航行不能 |
飛鷹 |
沈没 |
_ |
千歳級 |
千歳 |
沈没 |
_ |
千代田 |
沈没 |
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1943 |
海鷹 |
海鷹 |
沈没 |
本作には登場しない |
神鷹 |
神鷹 |
沈没 |
_ |
伊吹 |
伊吹 |
未完成 |
本作には登場しない |
1944 |
大鳳 |
大鳳 |
沈没 |
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雲龍級 |
雲龍 |
沈没 |
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天城 |
健在? |
着底転覆 |
葛城 |
健在 |
航行可能 |
笠置 |
未完成 |
本作には登場しない |
阿蘇 |
未完成 |
本作には登場しない |
生駒 |
未完成 |
本作には登場しない |
信濃 |
信濃 |
沈没 |
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*.対空砲撃力
本書130ページの「艦船データ一覧」による。これは、後述のリベンジとロイヤル・サブリン型の能力比較も同様である。ちなみに、本作では同型艦でも少しずつ能力が異なっているようであるが、細かい違いは省略し、最も目立つ相違点だけを取り上げた(戻る)。
*エセックス級
史実では32隻の建造が認められ、17隻が大戦中に完成した。7隻は戦後の竣工となり、合計で24隻が誕生した(戻る)。
*.データソース
『提督の決断U艦船FILE』の180ページによる。ちなみに、ここではアメリカの駆逐艦数は「150隻」となっているが、これは少なめに見積もった数値のようである(戻る)。
*.だまし討ち
ソースはWikipediaであるため、現状では信憑性は保証できない。「日本海海戦はだまし討ち」と言うのは言いがかりもいいところであるが、国交断絶後、宣戦布告前に連合艦隊が仁川および旅順のロシア艦隊に攻撃を仕掛けたことは事実である。ただし、これは国際法的には合法と認められるものらしい(戻る)。
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