基本データと本書の構成

基本データ
初版発行	1994年4月10日
ページ数	240	定価	2400円
執筆	・飯塚孝一（ADVANCE） ・松野桂司（冒険企画局） ・迫田記嗣 ・すきっぷ・ぼまーず
イラスト	＿
総合評価	★★★
理解度	・SS版クリア済み
参考資料	・SS版マニュアル「海軍作戦要綱」 ・「艦船FILE」 ・「マスターブック」 ・「スーパーガイドブック」
備考	・本項では1995年9月1日発行の第7版を参照している

本書の構成
見出し	タイトル	ページ	内容
目次		2〜3	＿
太平洋戦争かく進化せり！		4〜6	ダイジェスト
第一部	日米開戦の章	7〜35	Q＆A （名言・迷言集）
日本海軍の興亡		36〜42	読み物
第二部	戦史探訪の章	43〜79	歴史背景紹介
早すぎた開戦		80	歴史コラム
ミッドウェイ決戦!!		81〜84	対戦レポート （名言・迷言集）
第三部	作戦遂行の章	85〜127	シナリオ紹介
檜山良昭、太平洋戦争を語る		128〜130	特別インタビュー
第四部	データ総覧の章	131〜235	データ紹介 （名言・迷言集）
艦名物語		236〜239	歴史読み物
太平洋全域図・全基地 隣接関係図		―	巻末付録
＊（　）付きの「タイトル」は、目次に掲載されていないものを 　 便宜的に本項で補ったものである

太平洋戦争かく進化せり！

タイトル	ページ
映像に見る『提督の決断�U』	5
数字に見る『提督の決断�U』
海戦に見る『提督の決断�U』	5〜6
陸戦に見る『提督の決断�U』	6
会議に見る『提督の決断�U』
対戦に見る『提督の決断�U』

第一部　日米開戦の章

タイトル	ページ
扉	7
「提督の決断�U」 攻略INDEX	8
移動命令にて	9〜18
戦闘命令にて	19〜26
会議にて	27〜35

第二部　戦史探訪の章

タイトル	ページ	内容
扉	43	・リンク先参照
戦局の転換	44〜55	・シナリオ1　開戦前夜 ・シナリオ2　米軍の反撃 ・シナリオ3　敗北への道
作戦再考	56〜79	・シナリオ4　南方作戦 ・シナリオ5　ミッドウェイ作戦 ・シナリオ6　米豪遮断作戦 ・シナリオ7　「あ」号作戦 ・シナリオ8　捷一号作戦 ・シナリオ9　本土防衛作戦

第三部　作戦遂行の章

タイトル	ページ	内容
扉	85	＿
攻略キャンペーンシナリオ	86〜103	・シナリオ1　開戦前夜 ・シナリオ2　米軍の反撃 ・シナリオ3　敗北への道
攻略ショートシナリオ	104〜127	・シナリオ4　南方作戦 ・シナリオ5　ミッドウェイ作戦 ・シナリオ6　米豪遮断作戦 ・シナリオ7　「あ」号作戦 ・シナリオ8　捷一号作戦 ・シナリオ9　本土防衛作戦

第四部　データ総覧の章

タイトル	ページ
扉	131
全シナリオ共通基地データ一覧	132
全シナリオ共通拠点データ一覧	133
シナリオ別基地データ一覧	134〜183
シナリオ別艦隊データ一覧	184〜227
全シナリオ共通艦型データ一覧	228〜230
全シナリオ共通潜水艦データ一覧	232
全シナリオ共通飛行機データ一覧	233
全シナリオ共通戦車データ一覧	234
シナリオ別提督データ一覧	234〜235
シナリオ別将軍データ一覧	235
シナリオ別政治家データ一覧	235
（基地データについて）	各所
『国力データについて』	各所
『海軍データについて』	各所
『陸軍データについて』	各所
甲板強度	229
艦船の属性と委任	231
航空機の属性と用途・�T	232
航空機の属性と用途・�U	233

総合評価　★★★

　本書の最大の特色は、240ページに及ぶページ数である。これは、近年の攻略本の1.5倍近いボリュームであるが、その約4割はデータの紹介に費やされている。これが膨大な量だけに、かえって「シナリオ別艦隊データ一覧」に艦ごとの「練度」がない、艦型ごとの所属艦が掲載れていないなどの不備が気になる。

　読み物とした見た場合、歴史面において第二次世界大戦以前の前史が紹介された点、攻略面としては、Q&A方式で重要な要素だけを抜き出して紹介している点などは高く評価できる。特に後者は、文章的にもネタに走っており、そちらの意味でも面白い。

　ただし、全体的に「日本は戦争に引き込まれただけで、本当はアメリカが悪い」という論調になっている点には注意を要する。それが日本人にとって、「そうあってほしい」という願望であるだけになおさらである。しかし、それをどうとらえるかは個々人の自由であるため、ここでは深入りはしない。

　なお、本書には、前作にあった艦船、人物、擁護の紹介がない。艦船の紹介は「艦船FILE」、人物と用語は「マスターブック」に分割されており、この点でも情報的に物足りない部分がある。