提督の決断2 提督の決断II 

 ハンドブック紹介

 

    提督の決断U ハンドブック 第四部  


●概要

 本書の約4割を占めるデータ集である。本項は104ページ、11項目から構成されているが、意外なことに、艦型のデータはあっても、どの艦船が、どの艦型に属しているかというデータはない。

 本項では、「シナリオ別基地データ一覧」が50ページ、「シナリオ別艦隊データ」が44ページを占めている。つまり、11項目中2項目が94ページを占め、残りの9項目は10ページで紹介されているということである。

 これは、本作が全9シナリオとただでさえ多いうえに、各シナリオごとに70の基地と10数個程度の艦隊を紹介しているためである。さらに、その大半のスペースは、航空隊のデータで埋まっている。基地データなどは、航空隊のデータに追いやられ、細かくまとめられすぎて見づらいくらいである。



全シナリオ共通拠点データ一覧

拠点の防御効果(133ページ)

 町村>山岳>密林>平原の順に高くなる。



シナリオ別基地データ一覧

●練度の傾向

 基本的に、日本軍は年代が進むほど「練度」が低下し、アメリカ軍は逆に上昇する傾向がある。ただし、この傾向は、あくまでも「傾向」であり、意外と例外もある。「練度」の高い航空隊は、できるだけ前線に出して有効活用したい。なお、第三国については、それほど変わるところはない。



シナリオ別艦隊データ一覧

●日本航空艦隊

 前半シナリオにおける日本の艦載機部隊の「練度」は、非常に高い傾向があり、ミッドウェイ海戦までは上昇を続ける。淵田美津雄が真珠湾への投入を危ぶんだ(*)翔鶴、瑞鶴の航空隊も、赤城などの航空隊の「練度」と遜色はない。

 この「練度」の高さは非常に有用であるが、損耗も激しく、史実通り、高い「練度」を維持し続けるのは難しい。また、航空機を更新する際には「練度」を継続させることはできないため、新型機が登場すると、そのありがたみも薄くなる。ちなみに、シナリオ6「米豪遮断作戦」では、すでに日本航空隊の全体的な練度が低下している中、瑞鶴航空隊の練度だけが非常に高いという小ネタがある。



全シナリオ共通艦型データ一覧

●艦載機の増加(228ページ)

 前作に比べると、本作の空母は全体的に艦載機数が増えている。日本の空母の場合は、補用機を取り込んだデータであることが分かるが、アメリカの正規空母は大雑把に70〜80代であったものが90代まで上昇している。

 しかし、本作は、空母内に4つの航空隊しか配属できず、1つの航空隊の最大数は20機となっている。つまり、80機が事実上の艦載機の上限であり、残りは偵察機を搭載するしかない。



●扶桑型(228ページ)

 1915年に竣工した日本の戦艦。356ミリ連装砲6門を装備しており、本作での攻撃力は「84」と設定されている。この数値であるが、扶桑級と同主砲、同数の伊勢級や、410ミリ連装砲8門を装備した長門よりも高く(いずれも「83」)、日本の戦艦では大和級に次ぐ数値である。



●戦艦の対艦攻撃力

 戦艦の「対艦攻撃力」であるが、上位をまとめるとすべて日本艦で埋まってしまうくらい日本艦の攻撃力は高い。下表のように、スペックから判断すると理不尽なくらいである。あえて理由を考察するならば、空母の搭載機数ではアメリカの方が圧倒的であるため、それに対するハンデのようなものなのかもしれない。

 ちなみに、アメリカの戦艦でも、406ミリ砲8門のメリーランド級(76)が同9門のノースカロライナ級(74)以降の艦型よりも高かったりする。また、ノースカロライナ級とサウスダコタ級は45口径、アイオワ級は50口径と本来ならば差異があるはずであるが、すべて「対艦攻撃力は「74」で統一されている。

艦型 サイズ 口径 砲門数 攻撃力
400ミリ級
長門型 410ミリ 45口径 8門 83
メリーランド型 406ミリ 51口径 8門 76
356ミリ級
伊勢型 356ミリ 45口径 12門 83
扶桑型 356ミリ 45口径 12門 84
カリフォルニア型 356ミリ 50口径 12門 68
ニューメキシコ型 356ミリ 50口径 12門 72
ペンシルバニア型 356ミリ 45口径 12門 68



基地データについて

●統治軍(143ページ)

 その基地を支配しているのが陸軍か海軍かということ。敵基地を占領した場合は、占領した部隊の所属によって統治軍が決まる。統治軍が「陸軍」であることの最大の問題点は、その基地の航空隊の配備を自由にできないことである。よって、戦略的な要所は、確実にプレイヤーである海軍の手で占領する必要がある。



国力データについて

●外交費(163ページ)

 外交費は、「いくら使ったか」ではなく、「相手より多いか」が問題となる。よって、中途半端な費用を投入するくらいであれば、いっそ「0」でも問題はない。予算の少ない日本の場合は、なおさらである。



全シナリオ共通飛行機データ一覧

●雷電(233ページ)

 個人的には、本作品における過大評価筆頭。下図を見ればわかることであるが、実戦投入された日本の戦闘機中、唯一戦略爆撃機を迎撃するための条件である運動性「8」の機体に名を連ねており、事実上、実用化された日本の戦闘機としては最強という扱いになっている。

 この運動性「8」は、紫電改(「7」)や疾風(「6」)よりも高く、米軍の航空機ではマスタングに匹敵する。確かに、雷電はB-29迎撃に活躍しており、その意義を持たせようとすれば、この数値になることは理解できる。しかし、そうであるならば、この数値は「上昇力」とでもするべきものではないかと思われる。



●B-17(233ページ)

 雷電が過大評価の筆頭とするならば、B-17は過小評価の筆頭である。運動性「2」は一式陸攻並であり、米軍内でもミッチェルやリベレーター以下となっている。特に、本作のリベレーターは運動性「4」、攻撃範囲はB-17と同等であり、B-17の完全な上位互換となってしまっている。

 もっとも、本作の陸軍機はプレイヤーの自由にならず、B-17は陸軍機であるため、プレイヤーが気にするべき要素はあまりない。ちなみに、続編の『提督の決断V』では、「防御力」のデータが設けられ、B-17の強靭さが再現されるようになった。データ的にはリベレーターの1.5倍弱、一式陸攻の2倍以上となっている。



航空機の属性と用途・U

偵察機の練度(233ページ)

 偵察機の「練度」は、艦船に所属する場合は、所属する艦船の「練度」、空母および基地に所属する場合は、航空隊の平均「練度」が適用される。なお、「練度」が低い偵察機は、「索敵」の際に消息を絶つことがある。単に偵察機を消耗するだけでなく、「行動力」も無駄になるため、できる限り「練度」の高い偵察機を用いるべきである。



●運動性能(233ページ)

 戦略爆撃機(富嶽、B-29 Sフォートレス)を迎撃するためには、「運動性能」が「8」必要である。条件を満たすのは以下の7機であるが、史実に反して日本軍の方が圧倒的に優勢である。特にアメリカ軍の場合、マスタングとS.スターは陸軍機であり、事実上プレイヤーが自由に扱えるのはベアキャットだけとなっている。

 ただし、後半のシナリオでは、史実通りB-29が日本を攻撃できる状態にあるのに対し、アメリカで普通にプレイしていれば、まず富嶽を見ることはない。その意味では、アメリカの場合、戦略爆撃機を考慮する必要はないことになる。

日本軍
機体名 運動 所属
烈風 8 海軍
雷電 8 海軍
震電 9 海軍
橘花 9 海軍
アメリカ軍
機体名 運動 所属
P-51 マスタング 8 陸軍
F8F ベアキャット 9 海軍
P-80 S.スター 9 陸軍
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