ハンドブック紹介

 

   提督の決断 ハンドブック 第4部 艦艇総覧   


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●構成

タイトル ページ
日本の戦艦 165〜168
日本の空母 168〜174
日本の巡洋艦 174〜179
日本の駆逐艦 179〜182
日本の潜水艦 182〜184
連合国の戦艦 184〜191
連合軍の空母 191〜195
連合軍の巡洋艦 197〜201
連合軍の駆逐艦 201〜203
連合軍の潜水艦 205〜207



●概要

 本作に登場する艦船を紹介する。艦船は艦級ごとに分類され、艦級の総合的な情報を中心に、それぞれの艦ごとの略歴が語られている。ただし、ここで取り上げられる艦船は、原則的にゲームに登場するものだけであり、特に駆逐艦などは、艦級あたりの隻数が多いこともあり、非常に簡潔なものになっている。なお、登場しない艦船の都合上、艦級の中には一般的な艦級名でなくなっているものがある(*)。



だが、実際の戦闘では、
  双方の戦艦同士がその巨砲で戦火を交えることはついぞなく、
  太平洋の戦いで常に主導権を握ったのは、
  航空母艦とその艦載機であった(165ページ)


 実際には第三次ソロモン海戦やレイテ海戦中のスリガオ海峡海戦で戦艦同士の戦いは実現しており、186ページの「連合軍の戦艦」でも、これらの件について説明されている。また、これらの戦いに関与した「戦艦金剛型(168ページ)」、「戦艦サウスダコタ型(188ページ)」の項でも、この件に対する解説がある。



日本で建造された空母は29隻、
  そのうちで生き残ったものはたったの1隻であった(169ページ)


 「29隻」の内訳は、別表(*)のとおりであると思われる。このうち、完成したものは25隻であり、そのうちの21隻が本作に登場する。また、生き残った「たったの1隻」とは、173ページによると鳳翔のことであるが、実際には葛城も航行可能、その他には3隻が航行不能とは言え艦船としての形を保っており、これは明らかな誤りである。



戦艦の不足を補うため、
  巡洋艦として世界で初めて20センチ砲を搭載した(176ページ)


 「古高型」のこと。ちなみに一般的には、英米の巡洋艦、特にアメリカのオマハ級に対抗するための装備であったと言われている。



秋雲(181ページ)

 旧来は夕雲級に分類されており、本作でも「夕雲型」として登場するが、『世界の艦船』1994年4月号において、秋雲は陽炎級であることが判明した。本作及び本書は1990年前後に発売されているため、秋雲が「夕雲型」に分類されているのは当然と言えるが、1996年に発売された『提督の決断V』でも、「夕雲型」のままとなっている。



アイオワとアイオワ型、リベンジとロイヤル・サブリン型

 史実では、アイオワ、ニュージャージー、ミズーリ、ウィスコンシンの4隻は同型の「アイオワ級」であったが、本作ではアイオワは「アイオワ(189ページ)」、それ以外は「アイオワ型(188ページ)」として、別の艦級に分類されている。ちなみに、「アイオワ」の「対空砲撃力」は「44」であり、「アイオワ型」の「22」に対して2倍となっている(*)。

 R級の4隻もリベンジ(189ページ)だけが独立して1つの艦級となっており、それ以外の3隻は「ロイヤル・サブリン型(190ページ)」に分類されている。こちらは「リベンジ」の「対空砲撃」が「7」と極端に低いのに対し、「ロイヤル・サブリン型」は「22」と3倍以上の数値になっている。



エセックス級(194ページ)

 本作には10隻の「エセックス型(*)」が登場するが、そのうちの艦籍番号「10(ヨークタウン)」、「12(ホーネット)」、「16(レキシントン)」、「18(ワスプ)」は、いずれも艦籍番号が艦名(CV-00)になっている。

 これは、同名の空母(先代)が存在してるためであると思われるが、巡洋艦のクインシーは先代が「クインシー」、沈没した先代の名を受け継いだ「バルチモア型」の同名艦は「クインシーU」として区別されている(198ページ)。特に字数制限などにひっかかるわけでもないため、空母の方も、この手法でよかったのではないかと思われる。



●ラングレイU(195ページ)

 軽空母「インディペンデンス型」の1隻。先代はアメリカ初の空母であったが、1936年より水上機母艦に改造され、1942年にジャワ島沖で日本軍機に撃沈された。この先代はゲームに登場せず、次代だけが「ラングレイU」として登場している。



米重巡洋艦中、
  本クラスのみが20.3センチ砲を主砲に搭載した(197ページ)


 「ペンサコラ型」の解説には、このように記されている。もちろん、それ以降の重巡洋艦も全て20.3センチ砲を装備しており、この記述は誤りである。



結局、開戦当時170隻だった米駆逐艦戦力は、
  最終的に500隻にふくれあがった(201ページ)


 日米開戦から終戦までに建造されたアメリカの駆逐艦は、フレッチャー級が175隻、ギアリング級が約40隻、本作に登場しないリヴァモア級が約50隻、アレン・M・サムナー級が約58隻で約323隻となり、おおよそ見出しの数値の通りとなる。

 このうち本作に登場するのは、「フレッチャー型」が10隻、「ギアリング型」が3隻に過ぎない。本作でも後半の連合国軍は日本軍に対して圧倒的な戦力差を誇っているが、ゲームシステムやゲームバランスの都合上、その差は史実に比べれば、大幅に緩和されている。ゲームの感覚で史実の戦力比を語るのは危険であると言える。

 ちなみに、開戦当初の日本の駆逐艦の総数は約100隻であった。一方、アメリカ太平洋艦隊には約80隻の駆逐艦が配属されており、「開戦当時の太平洋の戦力比」に限定すれば、日本の方が上であった(*)。
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