基本データ 本書の構成 構成比率 総合評価 
基本データ グラビア 第1部(システム) 特集(商人) 第2部(戦争準備) 第3部(モンゴル編) 第3部(世界編) 第4部(リプレイ) 
第4部(仮想戦記) 人物/用語事典 その他 名言・迷言集 
蒼き狼と白き牝鹿 光栄攻略本 トップページ 参考文献 メール 
基本データ
初版発行 1988年10月25日(*1) 広告ブロック時用リンク 参照 1988年12月20日(再版) ページ数 208ページ/0.11円 定価 1800円 執筆 不明 イラスト 不明 総合評価 ★★★★ 理解度 クリア済み 参考資料 『ガイドブック』 
『光栄ゲーム用語辞典』備考 背表紙のナンバーは「2」 
本書の構成
ページ タイトル 内容 1 (総扉) _ 2~3 はじめに _ 4~5 目次 _ 6~32 グラビア 中世大陸情勢 歴史的背景 33~64 第1部 内政充実 内政 65~80 特集 絹の道 商人 81~112 第2部 遠征に備えよ 外交、軍事 113~168 第3部 戦に、のぞむ モンゴル編 
世界編169~192 第4部 ユーラシア大陸統一法 リプレイ 
仮想戦記193~205 ユーラシア人物/用語事典 統治者 
将軍候補
優秀な人材
姫
子供
ゲームに登場しない人物206~207 サウンドウェア開発秘話 _ 208 (奥付) _ 各所 歴史は語る 読み物 101~109 激動のユーラシアを生きた男たち 読み物 各所 激戦再現 読み物 各所 コラム _ ― (名言・迷言集) _ 
備考
各項のリンクは、その詳細解説のページにつながっている。また、各項のタイトル部分のリンクは、上述の表に戻るためのリンクである。なお、目次に掲載されていない項目については( )をつけて便宜的な区分とした。
「第3部 戦に、のぞむ」は、「モンゴル編」で戦術の解説、「世界編」で各マップの解説を行っており、その内容が大きく異なるため、本項では別項扱いとして分割した。また、「第4部 ユーラシア大陸統一法」も「リプレイ」と「仮想戦記」を分割している。さらに、「ユーラシア人物/用語事典」も、人物をカテゴライズした結果、情報量が課題となったため、ページをカテゴリーごとに分割した。
構成比率
内容 頁数 比率 主な構成要素 システム 56 26% 第1部、第2部 読み物 45 21% _ 地勢解説 30 14% 第3部 歴史的背景 27 12% グラビア その他 20 9% _ リプレイ 18 8% 第4部 キャラクター 12 5% ユーラシア人物/用語事典 合計 208 95% _ 
備考
小数点未満は切り捨てたため、「比率」の合計は100%にならない。本書には、数字を羅列した純粋な「データ」の項は存在しない。それぞれに何らかの解説が付されているか、解説の項目と一体化しているのである。
「読み物」は「歴史は語る」や「激戦再現」など、各所に挿入されている読み物をまとめたが、いずれも歴史的背景に即したものであり、事実上は「歴史的背景」と含まれるものと言える。この場合、「歴史的背景」は72ページ(34%)となり、本書で最も比率の大きい内容ということになる。
総合評価 ★★★★
もともとのゲームがユーラシア全土を舞台としていることもあり、本書の内容も、東は鎌倉幕府から西は十字軍までを網羅している。さらに話題の幅は時間軸においても広く、四ハン国、マルコ・ポーロ、元寇など、ゲームの時代を飛び越えた事例にまでおよんでいる。これらは、いずれも続編で実装されていることからすると、この時点では「出したくても出せなかった仕様」を盛り込もうとしたのではないかと考えてしまう。
また、第3部において、戦闘マップの地形の1つ1つに細かい解説を入れている点も、高く評価することができる。城や町の配置にしかるべき意味があり、単なる山の集まりにも地理的根拠があるというのは、スタッフのこだわりを感じさせるとともに、プレイヤーとしても、実在の地形を踏破するという臨場感と興奮を味わうことができる。モンゴル編に地勢の解説が無かったのは、実に残念である。
一方、さすがに最初期の書籍ということもあり、レイアウトは未成熟な印象がある。また、「ユーラシア人物/用語事典」の「人物編」では、国王、妃、将軍、優秀な人材からゲームに登場しない人物までが分類もなしに列挙されているだけでなく、データは掲載されておらず、経歴が紹介されていない人物や誤りのある人物がいるなど、情報としての価値は低くなっている。
しかし、総合的に見れば、その内容は非常に充実しており、読み物としても楽しむことができる。最初期の「ハンドブック」の中では、非常に秀逸な1冊であると言える。
*1
ソフトとしての『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』は1987年に発売された。これに対して『三國志』は1985年が発売日となっている。しかし、本書の発行は1989年1月31日に初版が発行された『三國志ハンドブック』よりも早い。