概要
第1部のテーマは、国家データと戦略コマンド全般である。ただし、「商人」コマンドは第2部で重点的に紹介されているため、ここでは取り扱われていない。情報は、あくまでも基本的なコマンドの解説に留まり、注目するべき点は少ない。
本項の構成
備考
表のリンク先では、各項の注目点をまとめている。また、リンク先のタイトル部分のリンクは、上の表に戻るためのリンクである。なお、ページ数が開いているのは、途中に読み物の「歴史は語る」が挿入されているためである。
国づくりの基本
非戦闘員を徴兵する(35ページ)
非戦闘員の徴兵は、「訓練」の手間を考えると非常に効率の悪い手段ではあるが、ゲーム開始時点で「10」程度の兵士を徴兵することができる状態にある。最序盤の一手として、これを徴兵しておくことは、有効な手段であると思われる。
閨房で戦略を練る!(39ページ)
原則的に、オルドは4回目に懐妊したかどうかの判断が行われ、懐妊した場合は、必ず翌年の春に報告が入る。よって、連続で5回以上オルドに通っても無駄であり、春に報告が入らなければ、その回の懐妊は失敗したということになる。
なお、本書では一切解説されていないが、モンゴル編13国(初期状態ではキルギス族)の姫のラッチだけは上記のルールが適用されず、2回目のオルドで懐妊したかどうかが判定される(*1)。ああいう顔立ちが好みであるかどうかはともかく、ゲームとして割り切るのであれば、非常に有用なキャラクターである。
住民配分の妙
住民配分
「住民配分」が「0」の場合、国データは少しずつ減少する。この減少は「住民配分」を割り当てることで食い止めることができるだけでなく、配分によっては逆に数値を上げていくことができる。これに関する有用なデータとしては、44ページの「100」の数値を維持するための住民配分が「4」であること、47ページの「食料作り」の最低限のラインは、兵士を含む全住民の30%であることなどが挙げられる。
分配(46ページ)
「特産品作り」に関連した事例として、「分配」に関する記事がある。「分配」は、金、食料、特産品のいずれかを分配することができるが、いずれを分配しても、金に換算したデータが採用される。そのため、相場が高い時は金以外が有利であり、相場が安ければ金を「分配」するのが適切である。
することは他にも山ほどある
何もしない(58ページ)
「無行動」は、本作における「ターン終了」コマンドであるが、1ターンの行動回数が3回と決まっている本作において、その行動回数を無駄にするのは、何のメリットもない行為である。やることがなければ、自分の「訓練」でもしておきたい。
ただし、本書でもフォローされているように、直轄地の命令に関しては、その限りではない。直轄地では自分の「訓練」もできず、なにをしても能力や金が減ってしまうためである。個人的経験としては、直轄地のコマンドで間諜を送り込むか、他国の情報を見ておき、本国の命令コマンドを節約することが多い。特産品が余っていれば、それを資金に変えておくのも有効である。
なお、58ページと59ページは見開きになっており、文章は3段に分かれているが、58ページ最上段の文章は、下の段ではなく59ページの最上段につながっている。パッと見では分かりにくい構成である。
よりよい国づくりを目指して
臨時徴収(63ページ)
「臨時徴収」は使わないコマンドではあるが、一応、夏に最も効果が高く、秋に最も効果が低くなるという特徴がある。120ページによると、このルールは戦闘中の「略奪」にも適用されるようである。
暗殺(63ページ)
本作の「暗殺」は、統治者を殺すのではなく、傷を負わせて能力を半減させるコマンドである。つまり、標的を殺すことができないのは仕様であり、傷を負わすことができれば、コマンドは成功していることになる。誤解の招きやすさは「外交」の「属国になれ」に匹敵する。
英雄たちの死(64ページ)
本作のゲームオーバー画面を紹介している。この画面はプレイヤーが選択することができる4人それぞれに固有の画面が用意されている(ちなみにエンディングも)。一部の後発のゲームよりも芸が細かいが、選択可能なキャラクターが少ないが故の利点であると言える。
*1
『光栄ゲーム用語辞典』、257ページ、「ラッチ」の項による。ついでに、彼女はオルドは絶対断らない」、「懐妊する確率が高い」と、ゲーム的な有用性だけで言うならば、本当に有用である。こういうキャラクターに、このような役割を持たせるところに、初期の光栄の諧謔が感じられる。