概要
本作の交易関係の情報を取り扱う。また、それにちなんだ歴史的背景として、当時の代表的な商人であるマルコ・ポーロの事績と、彼の記した『東方見聞録』の内容を紹介する。
本項の構成
備考
表のリンク先では、各項の注目点をまとめている。また、リンク先のタイトル部分のリンクは、上の表に戻るためのリンクである。
おいしい商売おやんなさい
相場の上限(68ページ)
相場の最高値はゲームレベルとともに上昇する。本書には、レベル1のモンゴル編では「150」、レベル5では「180」になることが明記されている。また、レベル5の世界編では「190」に達する。一方、相場の最低値は「50」であり、これはレベルに左右されないようである。
けっきょくどうしたらおいしい商売ができるのか?
概要
中国商人、ウイグル商人、イスラム商人の相場の特徴を抜き出し、商品の売買で金を設ける手法を紹介する。しかし、個人的な経験からすると、商品の売買を細かく行う暇があれば、自分を「訓練」するなり、兵力を整えるなり、優先するべき事例はいくらでもあるように思える。
とは言え、ゲームの最序盤で相場の高い時があれば、手持ちの商品で高く売れるものを売り払うのは有効な手段となる。また、敵地を占領した際、高く売れる商品が貯まっていれば、それも貴重な資金源となる。いずれにしても、差額分を設けるという理由で商品を「買う」必然性は限りなく低いと言える。
なお、商品が不足することで問題が生じるということはないため、特産品は売れる時に全て売ってしまいたい。命令回数が限られている本作では、小刻みに売買を繰り返すメリット(*1)はない。ただし、委任国では特産品を「分配」してモラルを上げるため、モラルが低すぎる国の場合は、先にモラルを上げておくか、特産品となる商品を残しておいた方が良いということになる。
不思議びっくり見聞録
概要
『東方見聞録』に収録されているエピソードから5編を紹介している。『元朝秘史ハンドブック』にも「マルコの東方見聞録」という同一趣旨の読み物が掲載されているが、重複しているエピソードはない(*2)。
本項の構成
備考
「参考文献」は、その記事が、今回参照した教養文庫の『東方見聞録』のどこに掲載されているのかを表す。
ジャワ島の侏儒の話
小型のサルのミイラを人間風に仕立て上げ、小人のミイラとして売りつけるという詐欺を紹介している。タイトルは「ジャワ島」であるが、本文には「小ジャワ島」とある通り、実際にはジャワ島とは別物である。『東方見聞録』によると、スマトラ島のことらしい。
ロシア人夫婦の悲劇
ロシアは極寒の地である。ある婦人が外で排便をしている最中、陰毛が草木にまとわりついたまま凍りついてしまった。その夫は息を吹きかけて氷を解かそうとしたが、彼のひげも草木とともに凍りついてしまったという話である。
今回参照した教養文庫の『東方見聞録』には、ロシアに関する情報(*3)はあったが、この話は見当たらない。巻末の解説によると、『東方見聞録』には複数の版本があり、本書でも反復や無用な挿入句を省いたとのことなので、この話がないバージョンを訳したか、話自体が省かれたものと考えられる。まさか、ありもしないエピソードを挿入したということはないはずである。
怪奇!?イスマイリ暗殺団
「山の老人」率いる暗殺教団のエピソード。ちなみに、「山の老人」のモデルと言われるスィナーンは『チンギスハーン』のパワーアップキットで初登場した。本作に登場する人物の中では、特にサラディンとの関係性が強い。
例えば、スィナーンはファーティマ朝の内乱中にサラディンの敵対勢力と手を組み、その暗殺を目論んだが失敗したこと、そのためにサラディンの攻撃を受けるが、早々に和解したため、サラディンを脅迫したのではないかという憶測と、それに伴う様々な伝説が生まれたことなどが挙げられる。
*1
『信長の野望』シリーズなどだと、商人との「友好度」を上げるため、こまめに取引をして「友好度」を上げる機会を増やすという手法がある。
*2
『元朝秘史ハンドブック』における『東方見聞録』の紹介は、こちらの通りである。ジパングの話題は重なっているが、本書では風俗(77ページ)、『元朝秘史ハンドブック』は元寇を主題(118~119ページ)としており、情報自体の重複はない。
*3
教養文庫の『東方見聞録』、226~227ページ。