昇進

『戦国夢幻』に登場する12種類の身分のうち、固定の「主君」、「剣豪」、「忍者」と家臣の身分としては最高位の「宿老」を除いた8つの身分は、功績を稼ぐことにより、「大名コマンド」の「人事」の「身分」で「昇進」することができる。

上記のリンク先の表における「必要(功績値)」を見れば分かるが、昇進に必要な功績のピークは、「奉行」から「家老」に昇進するための「40」である。これと「重臣」から「奉行」への昇進(20)と「家老」から「宿老」への昇進(20)を合わせると、「地侍」から「宿老」に昇進するための必要功績「100」のうち、「80」が、この3つの身分に集中していることになる。

そのため、「地侍」から地道に昇進を重ねたとしても、おそらくは「重臣」あたりで昇進が停滞してしまうはずである。このことから、はじめから「宿老」や「家老」、「奉行」の身分にある武将は貴重な存在であり、味方であれば優遇し、敵であれば警戒する必要がある。
 
 
昇進のメリット

戦闘」の高い武将が昇進すれば、より多くの兵士を率いることができるようになる。これが昇進の大きなメリットであることは間違いない。しかし、それならば、「戦闘」と身分の高い武将を「登用」した方が、昇進の手間を省くことができる分だけ有利となる。

登用」にはない昇進の最大のメリットは、知行の消耗を抑えられることにある。 つまり、「宿老」を直接「登用」すると、ゲーム開始直後からの浪人ならば5万石、それ以外の浪人では10万石が必要となるが、「地侍」から昇進を重ねた「宿老」は、「地侍」時代の知行である1000石~2000石のままで「宿老」としての力を発揮することができるのである。

もちろん、戦闘要員であれば、このメリットは何の意味もない。しかし、『戦国夢幻』のルール上、知行は民兵の兵士数以外の能力値に影響を及ぼさないため、非戦闘要員が多数の民兵を動員できても意味がない。そのため、「戦闘」が「E」で内政が「A」のような武将を昇進させていくほど、このメリットは有効に活用される。
 
 
効率的な功績の獲得
単純に見た場合、功績を獲得できる量が最も多いのは、攻城戦で「勧告」を成功させる(100%の確率で功績「4」入手)ことであるが、これは軍団長しか功績を入手することができないため、全体的に見れば効率が良いとは言えない。

多数の武将が高い確率で功績を獲得することのできる手段としては、「商業」、「築城」、「治水」などを行うのが良いが、いずれもメリットとデメリットがあり、一概にどれが良いと言うものではない。状況に応じて使い分ける必要がある。

それぞれの詳細は以下にまとめているが、結論としては、功績値「7」未満の武将は「治水」で功績を上げて「部将」にまで昇進させ、その後は「築城」や「商業」で功績を稼ぎ、身分の高い武将は軍団長として活躍させることで無駄が少なくなると思われる。

なお、功績が入るのは、実際に数値が上昇した日だけである。そのため、作業開始時から任務に従事していても、完了日の前日から作業に加わっても、得られる功績は変わらない。『戦国夢幻』では、1つの作業に従事する武将が多すぎると効率が落ちてくるため、特に「商業」などの時間がかかる作業は、最初に「内政」の高い武将だけを集中させ、最後の段階で他の武将を作業に参加させると、無駄を減らすことができる。
 
 
「商業」、「築城」、「治水」

商業」は、75%の判定を「町の規模」の回数分行うため、最大で「5」の功績を得ることができる。しかし、「町の規模」の上昇には時間がかかるため、「内政」の高い武将を集中的に運用して期間を縮めなければ効率は悪い。そのため、はじめから「内政」の高い武将が多くいる勢力や、ある程度ゲームが進み、「内政」の高い武将を確保してから行うと効率的である。

もっとも、他勢力の城を占領した場合、その勢力が「商業」を行っていたおかげで、必要な期間が短くなっている場合がある。このシチュエーションに遭遇したのであれば、積極的に「商業」を行い、好機を生かしたい。

築城」も75%の判定を「城の規模」の回数分行うため、やはり最大で「5」の功績を獲得することができる。「築城」は、「商業」に比べると必要な時間は短くなるが、兵糧を消費するという問題点がある。特に城規模「3」以上での「築城」には数十万石の兵糧が必要なため、実用性は皆無である。

しかし、城規模を「1」から「2」に上げる程度ならば、30日以内の日数と1万石未満の兵糧で事足りるため、数をこなせば非常に効率は良い。そのため、城の規模が低下する災害イベントの「地震」は、功績を稼ぐ意味においては有用なイベントともなりうる。

治水」は、功績値「7」未満の武将のみ、90%の確率で功績を「1」獲得できるというボーナスがつくが、功績が「7」以上の武将は、5%の確率でしか功績を獲得することができない。しかし、「治水」の期間は短いこともあり、身分の低い武将の昇進に限るのであれば、最も効率が良い。身分の低い武将を育てる意味でも、序盤に優先して行うべきであると言える。
 
 
戦闘による功績の獲得

戦闘による功績の獲得は、軍団長に限れば効率が良い。野戦の勝利と攻城戦の勝利のいずれも100%の確率で功績が「1」手に入り、前述したように、攻城戦で「勧告」が成功した場合は功績が「4」入るためである。また、野戦において敵の軍団長を戦死させた場合、軍団長と軍団長を含む軍団武将は、一律50%で功績を「1」獲得することができるが、これは狙って出せるものではない。

そのため、いかに育てたい武将を軍団長に据えるかが重要となるが、軍団長は自動的に決定されるため、プレイヤーが選択することはできない。「攻略本」によれば、軍団長は、一門衆、身分、知行、能力の順に優先されるため(44ページ)。手っ取り早いのは、「婚姻」で育てたい武将を一門衆にしてしまうことである。
 
 
昇進しない武将

昇進という観点から見た場合、身分が変動しない「主君」や、家臣の最高位である「宿老」に作業をさせることに意味はあるのかという問題がある。しかし、「内政」については、「内政」の高い「主君」や「宿老」を作業に参加させると、大幅な期間の短縮を見込こむとができる。

さらに、「内政」における功績は、参加した武将全員に与えられる。そのため、「主君」や「宿老」が功績を獲得しても、それ自体は無駄ではあるが、彼らの参加により、他の武将が功績を獲得までの期間が短くなるため、総合的に見て有益である。これらのことから、積極的に彼らを内政の主導役とし、後発の武将の功績獲得の助けとした方が良い。

一方、戦闘における功績は軍団長に集中するため、「主君」や「宿老」を軍団に編入すると、功績を獲得する意味のない彼らだけが功績を獲得してしまうことになる。そのため、軍団の編成には「家老」以下の武将を編入した方が効率的であり、「主君」や「宿老」は、不慮の防戦などの備えとした方が良い。

また、「剣豪」や「忍者」は、「内政」の低い武将がほとんどであり、彼らを「内政」に従事させても、かえって足を引っ張り、作業期間が延びてしまうことが多い。「忍者」は、各種の「工作」や「計略」を任せるが妥当であるが、平時の「剣豪」は持て余しがちとなる。

しかし、1人だけを内政に従事させる分には、例え「内政」が「E」であっても、何もしないよりはましである(兵糧を消費する「築城」を除く)ため、誰も割り当てていない「内政」があるならば、そこにあてがっておけば無駄にはならない。