_ _
概要

1541年5月開始。武田信玄が父の信虎を追放(6月14日)し、毛利軍が「吉田郡山城の戦い」において、尼子軍に対して決定的な勝利を得た(1月13日)年にはじまるシナリオ。シナリオ6まで含めた勢力のうち、上杉(山内)家、少弐家、三村家は、このシナリオでしか選択することができない。マニュアルの推奨大名は武田家。
_
_
コマンド制限
この時代には、まだ鉄砲と大筒、キリスト教が伝来していないため、これらに関連したコマンドを選択することはできない。鉄砲は1543年8月25日(約2年後)、キリスト教は1549年8月15日(約8年後)、大筒は1579年8月20日(約38年後)に伝来するが、このシナリオで大筒隊を編成することは、初めから考慮に入れない方が良い。つまり、その分だけ攻城戦は面倒になるということである。
_
_
勢力の興亡

初期状態の石高トップ3は三好家(76万石)、今川家(71万石)、北条家(59万石)。3年間の推移を5回見守った結果小笠原家と将軍家は、5回中の全てにおいて滅んでおり、早急に滅亡する可能性は非常に高いと言える。

ハイエナ作戦」を実行する価値があるのは、滅亡回数5回の将軍家、滅亡回数4回の浅井家、3回の織田家、里見家、村上家などである。小笠原家は滅びやすいが、あまり優秀な人材がいないため、「ハイエナ作戦」のために人材を割く必要はない。

この中では、織田家と里見家の人材が豊富であり、人材の確保に成功しやすい。一方、将軍家、浅井家、村上家は優秀な武将の数が少なく、彼らが浪人にならなかった場合、スカウト要員を派遣したこと自体が無駄になる可能性がある。
_
_
浪人

シナリオ1の初期浪人は8人である。数こそ少ないものの、いずれも何らかの能力に秀でた者ばかりであり、遠くまで人員を派遣してスカウトする価値はある。特に「忍者」の百地三太夫と「戦闘」と「謀略」に軍師補正を持つ山本勘介を狙いたい。なお、このシナリオのみ、百地三太夫が松倉城にいる点に注意する必要がある。
_
_
内応

このシナリオには、弱小勢力の姉小路家で検証を行ったためか、「非常に引き抜きやすい武将」はいなかった。「やや引き抜きやすい武将」のうち、稲葉一鉄と氏家卜全は「謀略」の高い斎藤道三のいる稲葉山城を居城としているため、捕縛されるリスクが高く、あまり効果的とは言えない。

一方、西国の蒲池鑑盛と陶晴賢ら2人も、近距離から引き抜きを行えるのは毛利家ぐらいであるが、このシナリオの毛利家には知行が少ないという問題点がある。一方、東国の勢力の場合は、手間がかかりすぎるうえ、優秀な武将が城を開けたままになるリスクを追うことになる。そのため、このシナリオの「内応」の実用性は低く、攻略のためというよりは引き抜くこと自体を目的とした趣味の範疇を出ないものであると言える。
_
_
工作員

ゲームスタート直後から工作員として活動をはじめるのは、武田家から北条家に送られる内藤昌豊と斎藤家から姉小路家に送られる竹中重元の2人である。特に姉小路家の場合、武将が主君の1人しかいないため、重元を捕獲することは武将を増やす意味でも極めて重要である。

もっとも、スタート時点で姉小路家の松倉城には百地三太夫がいるため、まずは彼を登用してから重元の捕獲を行いたい。また、姉小路家は戦略的に斎藤家と同盟を結んだ方が得策であるが、同盟を結ぶのは重元を捕えてからの方が良い。その前に同盟を結ぶと、重元は破壊工作を止めて引き返してしまうためである。
_
_
イベント

鉄砲伝来(1543年)」、「キリスト教伝来(1549年)」および「関東管領継承(時期不定)」、「三国同盟(1554年)」、「長良川の戦い(1556年)」、「武田晴信改名(1559年)」は、シナリオ1でしか発生しない。

鉄砲伝来」は、ゲーム開始から約2年後で確実に発生するため、見ないでクリアする方が困難である。ゲーム開始から約8年後に発生する「キリスト教伝来」も、速攻の攻略を目指すのでなければ、自然に見ることができると思われる。

しかし、残る3つのイベントは、いずれもゲーム開始から10年以上の歳月が必要であり、普通にゲームを進めていれば、イベントが起こる前にエンディングに到着するはずである。特に「武田晴信改名」以外は対象勢力がCPUでなければならないため、これらのイベントを見ようとするならば、その勢力が滅ばないように注意する必要がある。
 _