概要
気候や商人の特性など、地勢に関連した情報を取りまとめた章である。
本項の構成
備考
表のリンク先では、各項の注目点をまとめている。また、リンク先のタイトル部分のリンクは、上の表に戻るためのリンクである。
突発イベント喜怒哀楽
概要
突発イベントには砂嵐、寒波、旱魃、台風、疫病と唯一の恩恵である豊作がある。このうち、砂嵐、寒波、旱魃、台風が戦場にも影響を与えることは、別項に示したとおりである。
このうち、疫病と豊作以外は、起こるエリアが決まっており、62ページと64ページに地図で示されている。この2つは、ほとんど同じものであるため、突発イベントの詳細が掲載されている64ページの分だけで充分なのではないかと思われる。なお、豊作はエリアを問わずに発生するが、疫病が蔓延したエリアでは起こらないという特性がある。
気候別内政指南
概要
世界編に登場する8種類の気候を紹介している。この気候の分類は、現実における気候区分(*1)を採用している。本書中にも、ゲーム内の気候とともに現実の気候区分に関する説明があり、どのような事情でゲーム中の気候の特徴が設定されているのかがわかるようになっている。
気候はエリア内の農業適性を決定する。農業に適した気候は「C」に分類される「温暖湿潤気候(Cfa)」、「西岸海洋性気候(Cfd)」、「温帯夏雨気候(Cw)」、「地中海性気候(Cs)」の4つである。そのため、これらの気候では「農産品作り」の割り当てを増し、他の気候では「畜産品作り」を重視することが推奨される。
元朝秘史逸材地図
概要
世界編の人材15人を顔グラフィック付きで紹介している。もちろん、これで全員というわけではない。ちなみに、本作のモンゴル編には、一部のエリアに複数のデフォルトの人材がいることもあるが、世界編では1国につき1人となっている。
元朝秘史◎商人地図
商人の本拠地
「元朝秘史◎商人地図」として彼らの本拠地が記されているが、矢印で示されている中国商人とイスラム商人はともかく、ウイグル商人とベネチア商人は場所があいまいで分かりにくくなっている。
これについてはモンゴル編と併せて下表にまとめた(*2)。プレイヤーが選択可能な国王としては、シナリオ1のナイマン族が14国、シナリオ3の元が7国、イル汗国が19国、両シチリア王国が30国を領有している。
モンゴル編 |
中国商人 |
4国(内モンゴル高原地方) |
ウイグル商人 |
14国(アルタイ山脈) |
世界編 |
ウイグル商人 |
7国(高昌) |
中国商人 |
12国(華南) |
イスラム商人 |
19国(アラビア) |
ベネチア商人 |
30国(イタリア) |
商人とうまく付き合う法
概要
各商人との取引の基本相場は、前作と比べると狭まっている。目立つのはベネチア商人の「絹(買い取り3.3倍)」と「香料(買い取り3.0倍)」くらいである。いずれも中国商人からは安く仕入れられるため、本国に彼らがそろっている場合は、即座に大きな収入を得ることができる。また、「絹」はイスラム商人も高く買い取ってくれるため、彼らとの取引も有効に活用したい。
「絹」の産地は4国(遼東)、5国(華北)、11国(日本)の3国、「香料」の産地は14国(ビルマ)、21国(パンジャブ)、22国(ヒンドスタン)の3国となっている、これらの国にベネチア商人(「絹」の場合はイスラム商人も)が来れば、中国商人を介さずとも大きな利益を上げることができる。
その他には「宝石」の相場も高いが、これは相場の都合から取引によって収益を上げることは難しい。特産品として産出されたものを売却した方が効率的である。宝石はモンゴル編の10国(シベリア南部地方)と世界編の8国(トルキスタン)、13国(安南)、17国(マグリブ)などの特産品である。
元の東西交流
概要
副題は「砂漠を超えた冒険者たち」。チンギス・ハーンの一族と関わりを持ち、長路を経て元に旅した文化人として、耶律楚材、長春真人、プラノ・カルビニ、ギョーム・ド・ルブルク、モンテ・コルビノ、イブン・バトゥータ、マルコ・ポーロらの経歴を紹介している。ちなみに、耶律楚材だけは長期の旅を経ておらず、この中では浮いた印象がある。
このうち、耶律楚材と長春真人の2人は前作の時点で登場しており、マルコ・ポーロは本作から登場する。モンテ・コルビノは次回作の『チンギスハーン』で初登場、同じくイブン・バトゥータも「イブン・バツータ」の名で姿を見せている。プラノ・カルビニは『チンギスハーンパワーアップキット」の追加シナリオより出演しており、シリーズに登場していないのはギョーム・ルブルクだけである。
*1
「ケッペンの気候区分(Wikipedia)のことである。
*2
商人の本拠地については『スーパーガイドブック』の58~59ページに情報がある。一応、本書の25ページにもダヤン・ハーンの領土が「商人の本拠地である」ことは記載されているが、具体性には乏しい。