三国志8 三国志VIII 三國志8 三國志VIII

 ハンドブック紹介

 

   三國志Ⅷハンドブック 上  


 ●基本データ
 第一章 三國志Ⅷの世界
 第二章 シナリオ解説
 第三章 身分別攻略法
 第四章 戦略解説
 第五章 個人コマンド解説
 第六章 武将シナリオ別身分データ
 やっぱりね、曹だよね
 総合評価 ★

基本データ

 初版の発行は2001年7月3日。ページ数は160ページ。定価は1800円。ちなみに『三國志Ⅰハンドブック』は同じ価格で208ページ、『大航海時代Ⅲ世界探究編』は同じページ数で1600円となっている。本文デザインはSPURT、原稿執筆は金子隆、成瀬史弥、はせべゆたか、MINOIX、横井祐介。目次によると、本書は全6章から構成されており、コラムとして「やっぱりね、曹だよね」全5回がある。

第一章 三國志Ⅷの世界

 3~15ページ。全6項目で本作の新要素を紹介する。なお、本書では、扉の部分で本作に登場する武将の顔グラフィックを掲載している。本章の扉を飾るのは「劉備、関羽、張飛」である。

 ここでは「めくるめく時代の断面図(全51のシナリオ)」、「身分を乗り越える(前作に続く武将プレイの紹介)」、「最強軍団を創りあげよ!(評定)」、「街に出て経験を積め(都市でできること)」、「野を駆け、城を攻めよ!(戦闘)」、「人生は一期一会(各種イベント)」などが掲載されている。

 しかし、せっかく大量のシナリオが用意されているのに、「めくるめく時代の断面図」で紹介されているシナリオが、これまでの作品で選べるものばかりであるというところに皮肉めいたものを感じる。

第二章 シナリオ解説

 17~47ページ。扉は「曹操、曹丕、夏侯淵」。全9項目で本作のシナリオを解説する。この項目数のうち、1項は総論であり、残りの8項は、51のシナリオを8つの区分に分割したものである。また、シナリオ紹介とは別に小枠で区切られた小コラムが9編ある。

 本項では、上記の8区分ごとに歴史的背景を解説し、注目群雄6人を紹介(後半は群雄以外の武将も顔を出す)しているが、シナリオ紹介自体は、1ページで3シナリオの全体マップを掲載し、その年に起こった事件と情勢の説明だけとなっている。

 本項に関しても、『三國志Ⅷマスターブック』にシナリオ開始時の全武将数、その時代から登場する新規武将、注目武将の紹介、各勢力のデータが掲載された完全版とも言うべきものがある。シナリオを見るという目的であれば、こちらの方が詳しい。ただし、51シナリオによる51年分の勢力の動向を連続的に見て行く場合は、情報が少ない分だけ本書の方が見やすい。

第三章 身分別攻略法

 49~73ページ。扉は「孫堅、孫策、孫権」。10項目で各種の身分と身分の変動、自己鍛錬と各種の特技を紹介する。本作の身分は、前作の「君主」、「軍師」、「太守」、「一般」、「在野」に「軍団長」と「放浪軍」が加わった。しかし、これらの解説については、基礎レベルにとどまり、見るべきところはない。

 65ページには、「君主」になる方法として「反乱」を紹介しているが、本作には「悪名」というマスクデータ(本書74ページに解説がある)があり、「反乱」を起こすと、成否にかかわらず「500(『三國志Ⅷマスターブック』、101ページ)」上昇する。この数値はゲームに支障をきたすだけでなく、バッドエンディングの条件にもなるため、「反乱」のリスクは、前作よりも遥かに大きくなっている。

 68ページ以降の「特技を習得する」では、24の特技の効果と習得方法が掲載されている。効果の具体性の記述は、能力上昇系の特技に限られ、内政、軍事関連の特技は、具体的にどのような上昇効果があるのかは触れられていない。特技の習得方法については、『三國志Ⅷマスターブック』の124~129ページに詳細が掲載されている。

 67ページには「階級別兵士数・俸禄」として、階級ごとの俸禄と最大兵士数の一覧がある。ただし、武将プレイの時には最も重要になると思われる昇進に必要な功績が紹介されていない。これは下巻や「マスターブック」にも見られず、明らかな情報の欠如である。「三国志Ⅷ@ ウィキ」の情報によると、九品官から八品官への昇進には「1000」の功績が必要であり、以降は、階級が上がることに「1000」を加えた数値が必要功績となる。

第四章 戦略解説

 75~91ページ。扉は「趙雲、馬超、黄忠」。8項目で各種の国政コマンドを解説する。「外交(85ページ)」や「計略(87ページ)関連のコマンドについては、成功率を上げる手段の大まかな紹介に留まる。ちなみに『三國志Ⅷ』では、「マスターブック」にも成功率などに関する細かい情報は掲載されていない。

 91ページには「各仕事に有効な能力・特技一覧」が掲載されている。前作の「内政」コマンドは、全て「政治」だけが影響していたが(『三國志Ⅶマスターブック』24~25ページ)、本作では「開墾」は「魅力」、「商業」は「政治」、「技術」と「補修」は「知力」、「治安」は「武力」と、コマンドごとに適用される能力が異なる。このシステムは『三國志Ⅴ』と同じであるが、適用される能力は異なっている。混同しないように注意したい。

第五章 個人コマンド解説

 93~111ページ。扉は「呂布と貂蝉」。6項目で都市で実行できるコマンドと都市、アイテムの情報を紹介する。コマンドの情報は、いずれも基本レベルに留まり、あえてハンドブックでページを割いてまで説明することでもないと思われる。

 99ページには「都市の特徴解説」、「州(都市)支配により使用可能になる兵装・兵器」、「商人常駐都市一覧」が掲載されている。しかし、「都市の特徴」が掲載されていても、肝心の都市の情報自体は本書に掲載されておらず、下巻を参照しなくてはならない。ちなみに下巻の「都市解説」には、全ての都市の特徴が掲載されている。

 102~111ページの「アイテム解説」は、分類、アイテムの写真、効果、上昇忠誠度(この100倍が購入価格となる)、存在する数(単数か複数か)、解説などが掲載されている。これも「マスターブック」の「アイテム徹底解析(130~135ページ」に情報の一覧とアイテムを購入できる都市、アイテムの価格、各シナリオごとの所持者がまとめられているため、この情報を求めるのであれば、「マスターブック」を参照した方が良い。

 本書にはアイテムの所持者は掲載されていないが、解説の欄を読めば、所持者に対する記述がある。しかし、本作の七星宝刀はイベントアイテムであり、王允や董卓は所持していない。また、玉璽についても、これまでのシリーズでは袁術の死後、曹家の手に渡っていたが、本作では張魯や劉備が所持している。

 ちなみに、102ページには「買えるアイテムは都市の『技術』が関係しており、高いほど貴重なものが店頭に並ぶ」とある。しかし、「マスターブック」によると、都市ごとに売られているアイテムは決まっており、本書の記述は誤りなのではないかと思われる。

第六章 武将シナリオ別身分データ

 113~159ページ。扉は「周瑜、魯粛、陸遜」。ちなみに、本章の扉のみモノクロである。本章では、本作に登場する551人の武将が、全51シナリオにおいて、どのような立場にあるのかを紹介する。ただし、掲載されているのは身分と所属勢力だけであり、所在都市は省略されている。

 また、158~159ページには「飯店で会える人々」として、蔡、司馬徽、禰衡、許劭、管路、于吉、華佗らのゲーム上での役割が掲載されている。ちなみに、蔡は『三國志Ⅱハンドブック』において、その生涯が紹介されているが、ゲームのキャラクターとしては、本作が初登場とある。なお、この項があるためなのかどうかは分からないが、本書には武将データが掲載されておらず、武将のデータは下巻に回されている。

やっぱりね、曹だよね

 副題は「三國志Ⅷ教養講座」。曹操配下の参謀たち(関羽もいるが)が、曹操の疑問に答えるという体裁でゲームシステムを解説する。本項は本書内に分散しており、第一回(16ページ)は荀攸が「武将の人格」を解説する。

 以降、第二回(48ページ)は郭嘉が「相性」、第三回(74ページ)は荀彧が「悪名」、第四回(92ページ)は関羽が「義兄弟」、第五回(112ページ)は賈が「プレイヤー担当武将の交代」の説明を担当している。郭嘉が風土病を患っているところや、荀彧が漢王朝の守護を訴える点、賈が外様であることを認識しつつ、勢力の後継者として曹丕を勧めるところなど、意外と原典のポイントを踏まえている。

 また、関羽が本作における義兄弟の特性として、義兄弟同士の絆の固さを挙げたうえで、その特性通り劉備のもとに戻るというのも芸が細かい。ただし、曹操の返答がやや説明的に感じるところが玉に傷と言える。

総合評価 ★

 本書の内容は「マスターブック」に記述のあるものか、マニュアルやオンラインヘルプに解説があると思われるようなものばかりであり、ゲームの「攻略本」というよりは「紹介本」というべき内容である。これならば、武将データや都市のデータが掲載されている下巻の方がまだましであると思われる。


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