三国志7 三国志Ⅶ 三国志VII 三國志7 三國志VII

 ハンドブック紹介

 

   三國志Ⅶハンドブック  


 ●基本データ
 あらたなる『三國志』の世界
 第一章 シナリオ徹底分析
 第二章 全身分対応攻略法・1(特技)
 第二章 全身分対応攻略法・2(官爵と将軍位・アイテム)
 第三章 戦闘勝利の方程式・1(装備・兵科・地形と拠点)
 第三章 戦闘勝利の方程式・2(士気の増減と戦場)
 第四章 データ一覧・1(都市データ)
 第四章 データ一覧・2(武将データとランキング)
 コラム 水鏡先生の名称古跡訪問記
 総合評価 ★

基本データ

 初版の発行は2000年3月25日。ページ数は208ページで最初期のボリュームに戻ったが、定価は2200円と最初期よりも340円値上がりしている。本文デザインはヤマグチサトシ(HAPPY‐VALLEY)。イラストは諏訪原寛幸であり、主に扉絵を担当している。原稿執筆は金子隆、はせべゆたか、MINOIX、安藤龍幸、栗栖政志、コーエー出版部。目次によれば、本書は4つの章から構成されており、これから独立した項目としてコラムが存在する。

あらたなる『三國志』の世界

 2~6ページ。『三國志Ⅶ』の「売り」を紹介する。ここでは「あるいは君主として、あるいは隠士として(武将でのプレイと身分)、「地方色を増した都市(都市の特徴と特産品)」、「幾千の未来、幾万の願い(マルチエンディングと後継者システム)」を取り上げている。

第一章 シナリオ徹底分析

 7~35ページ。扉絵は「太史慈」。シナリオの基本データと、お勧めの武将を紹介する章である。シナリオの情報については、本作の全7シナリオの歴史的背景と勢力の強弱の解説の他、勢力図、円グラフで「国力」と「兵力」を表す「初期勢力比較図」、勢力の君主名、君主の官爵、名声、本拠地、都市数、武将数、総兵力を表にまとめた「勢力別データ」を掲載している。

 今回は主君以外の武将も選択できることもあり、各シナリオごとに「君主」、「太守」、「軍師」、「一般」、「在野」の5つの身分から、それぞれ1人をピックアップして序盤の戦略を紹介している。また、「主君」以外の4つの身分では、「注目○○(身分が入る)」として、ピックアップされた武将を含む5人の武将の基本データが掲載されている。これまでに比べると情報量は低下しているが、システム自体が大きく変化しているため、これはやむを得ないことであると思われる。

第二章 全身分対応攻略法・1(特技)

 37~95ページ。扉絵は「郭嘉」。本章は下部構造として4つの「攻略STEP」と「身分別攻略法」があり、その下に細かい見出しがある。「身分別攻略法」は、それぞれの身分で行えるコマンドと、身分を変えるための「旗揚」、「独立」、「謀反」などが紹介されているが、情報は基礎レベルにとどまり、43ページの「シナリオ別オススメ空白都市リスト」が多少目を引く程度である。

 「攻略STEP」のうち、「STEP0・導入」はゲームの概要なので情報的な価値は低い。「STEP1・個人」のうち、61ページの「〈訪問〉はイベントいっぱい」は、「訪問」で起こるイベントを一覧表にまとめているが、『三國志Ⅶマスターブック』に未掲載の情報を含めた詳細な情報が掲載されている(8~9ページ)。

 66~69ページの「特技詳細解説」は、『三國志Ⅶマスターブック』にはない情報であり、特に「習得法」の欄は情報的価値がある。習得法については、「『鍛練』と『訪問』で習得可」、「『訪問』で習得可」、「イベントで習得可(『聖痕』のみ)」、「新たな習得手段無し(『評価』、『富豪』)の4種類があることに注意しておきたい。

 なお、史実の武将で『評価』と『富豪』の両方を持つ武将はいないため、彼らによる全特技の習得は不可能である。ただし、新武将の能力タイプを「平凡」にした場合、「評価」と「富豪」のいずれも10%の確率で所有することができるという(『三國志Ⅶマスターブック』、64ページ)。試してはいないが、これによって理論的には全特技の所有が可能となるはずである。

 「聖痕」の効能については72ページの「神に認められた覇者の証・聖痕」に掲載されている。ここでは「ゲーム中に〈聖痕〉を身につける方法は1つしかない」として「特技詳細解説」の参照ページを紹介しているが、そのすぐ後に「もうひとつは自己鍛錬の結果として身につける方法である」と完全に矛盾したことを書いている。もちろん誤りであると思われる。

第二章 全身分対応攻略法・2(官爵と将軍位・アイテム)

 「STEP2・内政」、「STEP3・外交」の解説も基礎レベルにとどまる。これらのコマンドについても『三國志Ⅶマスターブック』に細かい情報が載っているため、そちらを参照した方が良い。ただし、83ページの「建国者をめざせ」の「公」、「王」、「皇帝」に即位する条件、85ページの「官爵&将軍位対応表」と「階級表」は「マスターブック」にはない情報である。

 ただし、「官爵&将軍位対応表」については、官職を得るために必要な「朝廷貢献度」は記載されていない。これは『三國志Ⅶハイパーガイドブック』の25ページに記述があり、「州刺史」の「40」を最低値として、官職が1つ上がるたびに必要な「朝廷貢献度」も「10」増えて行く。最高位は「朝廷貢献度」を「200」必要とする「丞相」であり、それ以上は「公」などの爵位、帝位となる。

 また、本作の将軍位は、「計略ポイント」を増加させる効果があるが、肝心の増加量については、本書、「ハイパーガイドブック」、「マスターブック」のいずれにも掲載されていない。

 86~95ページの「アイテム一覧」は、本作に登場する全アイテムを紹介している。全てのアイテムは名称、グラフィック、効果と忠誠度増加量(ちなみに、この数値の100倍が購入時の価格となる)、簡潔な説明と各シナリオごとの所有者が掲載されており、良くまとまっている。このデータも、「マスターブック」には見られない情報である。

第三章 戦闘勝利の方程式・1(装備・兵科・地形と拠点)

 97~157ページ。扉絵は「孟獲」。10項目で軍備、野戦、籠城戦と攻城戦、一騎討ちを解説する。また、これとは別に策、計略、戦場も紹介されているが、そのほとんどは『三國志Ⅶマスターブック』に、より詳細な情報が掲載されている。

 本項に関しても、「マスターブック」にない情報を探した方が早い。103ページの「装備一覧」は「聖痕」を取得する条件(特技10個、装備5個が必要となる)にも関わってくる。105ページの「兵科一覧」は、兵科を紹介しているだけで具体的な戦闘能力などは掲載されていない。なお、兵科の戦闘能力は、『三國志Ⅶハイパーガイドブック』の41ページに「A」~「D」の4段階の格付けがある。

 同じく105ページの「兵科別基本消費機動力」については、「蒙衝」を所持していると「川」と「浅瀬」の消費機動力が「3」になる点(ない場合は6~7)、「楼船」を所持していると「海」の消費機動力が「3」になる点(ない場合は7)、豪雨の場合は全地形に「1」、雪の場合は「2」の消費機動力が課される点に注目したい。

 129ページの「地形・拠点一覧」のうち、地形のデータは「マスターブック」にはない。「山」や「森」の地形効果が高く、「湿地」や「川」の地形効果が低いのは従来通りであるが、特技の「水軍」を持つ場合は「河」、「海」、「浅瀬」の地形効果が「A」となる。なお、地形効果が具体的にどのような効果をもたらすのかについては記述がない。ちなみに、「平地」や「草地」は「橋」と「街道」よりも地形効果が高くなっている。

第三章 戦闘勝利の方程式・2(士気の増減と戦場)

 130ページの「士気増減一覧表」については、まず行軍ルートによる攻撃側の初期士気に注目したい。「河川」と「海上」ルートの士気に幅があるのは、「河川」では「蒙衝」、「海上」では「楼船」がないと、持たない武将1人につき士気に「-10」のペナルティがつくためである(147ページ)。

 その他の士気変動については、守備側が攻撃側の占拠した拠点の上にいる状態でターンを終えると、攻撃側の士気が「5」減少するというルールがある。攻撃側に回ったCPUは、占拠した拠点に防衛隊を置かないため、これを利用することで簡単に防衛戦に勝利できるようになる。これについては131ページの本文中にも記述がある。また、131ページには「包囲」に関する解説もあるが、具体的な戦闘力の増加量に関する記述はない。

 「野戦の部隊を知り尽くせ」によると、本作の野戦場は192にも達する(138ページ)。しかし、実際のマップは古戦場が6つと汎用マップが24の合わせて30に過ぎない。要するに、汎用マップの武将を配置するエリアが少しずつ異なるものを、全て別々に数えているということである。

 各野戦場に対しては、1つのマップごとに地形的な特徴を解説し、そのマップを使う侵攻ルートをまとめて紹介している。さらに古戦場については、歴史的背景に対する解説がある。しかし、「マスターブック」では、「戦場マップ解説(78~126ページ)」として、あらためて1つ1つの戦場全ての詳細を解説している。本書で19ページ使って解説したものを、今度は50ページを割いて解説しているのである。ページの無駄遣いも甚だしいと言える。

第四章 データ一覧・1(都市データ)

 159~207ページ。扉絵は「司馬徽」。ちなみに本書の扉絵は、すべてカラーページである。本章では都市と武将のデータを紹介し、さらに両データのランキングを掲載している。

 都市データは最初に「中国全土図(160ページ)」と題してマップを紹介している。ただし、都市間のルートは表示されていないため、使い勝手は悪い。都市データは1ページに2都市が掲載されており、歴史的背景、都市の基本データ、隣接都市とのルート、各シナリオごとの所有勢力と太守、各種のデータが掲載されている。

 ルートについては、戦場を検索できるように「野戦の部隊を知り尽くせ」の各ページ数が記載されている。ただし、街道の種類は掲載されていない。カラーページであれば街道の種類も一目でわかるが、モノクロになっているため、判別しづらくなっているのが残念である。

 なお、これまでは「西涼」と称されることが多かった北西部の都市が、本作では「武威」になっている。「西涼」は『三国志演義』が書かれた元末の地名であり、三国時代には存在しない地名であるため、本来ならばこちらが正しい。しかし、『三國志Ⅷ』では、再び「西涼」に戻り、その後は「武威」であることが多いようである。

第四章 データ編・2(武将データとランキング)

 武将データは基本データの他、「登場年」や「相性」といった、これまでは「ハンドブック」シリーズには掲載されていなかった情報が見られる。今回の武将データは1ページに収められているが、シナリオごとの初期状態は、身分だけで所属勢力や所属都市は割愛されており、特技も一切掲載されていない。

 「武将データランキング」に関しては諸葛亮の「知力」が「92(11位)」まで低下している点が目を引く。ちなみに本作の「知力」のトップは「97」の周瑜と荀彧であるが、諸葛亮は「知力」が「8」上昇する「兵法二十四編」を所持しており、見た目は「知力」が「100」になっている。

 今回の総合値のトップは相変わらず曹操であるが、これまではかなり高い位置についていた趙雲や姜維がトップ20位圏内から姿を消している。ワーストでも、これまでの常連の劉禅や曹豹がワースト10から姿を消し、最低値は梁興の「105(最大値400)」となっている。ちなみに、ワースト3位の「張」は「張」の誤りである。

 「都市データランキング」については、洛陽がほとんどトップを独占している。ただし、シナリオ7以外のデータはあまり高くない。「商業」のランキングをシナリオ7の魏領が独占しているのは、これもシナリオ7だけが突出して高くなっているためである。

コラム 水鏡先生の名称古跡訪問記

 司馬徽が各地の名所を解説するという体裁で、ゲーム中に訪れることのできる名称古跡の一部を紹介する。本項は36、96、158ページに分散されており、1ページで3ヶ所、合わせて9ヶ所が掲載されている。

 ちなみに189ページに名称古跡の一覧があり、その数は全部で30となる。こちらにも解説があるため、手早く確認したいのであれば、こちらの方が良い。しかし、全体的に解説が無機質な本書において、昔ながらの「登場人物が解説を行う」という手法に触れることができる唯一の項目である。

総合評価 ★

 本書から歴史読み物が一掃され、純粋なゲーム攻略本に近くなった。しかし、その分だけゲームの攻略情報が充実したのかと言えば、そうでもない。情報の多くは「マスターブック」と重なる部分が多いうえ、重なっている部分は「マスターブック」に詳細な情報が掲載されているためである。

 要するに、本書は「『マスターブック』にない情報があること」が存在意義のすべてである。この「『マスターブック』にない情報」は、武将や都市、アイテム等のデータが中心であり、それらが必要であれば、本書を入手する価値もある。


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