ハンドブック紹介

 

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   ウイニングポスト ハンドブック 第二章  
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基本データ

●概要

 Q&A方式で本作の様々な要素を解説する。取り扱う事項はゲームの内容にとどまらず、現実の競馬の情報や有馬桜子のプロフィール、開発の裏事情、実況アナウンサーの氏名にまで及んでいる。



●本項の構成

ページ タイトル
17 ・扉
18 ・インデックス
19〜31 馬についての疑問
32〜41 厩舎についての疑問
42〜47 馬主についての疑問
48〜57 レースについての疑問
58〜64 その他の疑問



●備考

 表のリンク先では、各項の注目点をまとめている。また、リンク先のタイトル部分のリンクは、上の表に戻るためのリンクである。
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馬についての疑問

●セリと血液型(20ページ)

 セリにおいて、競合馬主は自分の血液型に基づいた行動を起こす。B型を基準にすると、A型は消極的、O型は積極的、AB型はA型とO型のいずれかとなる。そのため、O型やAB型の場合、本来の馬の評価額以上に値段がつりあがってしまうことが多い。なお、本書、「スーパーガイドブック」、「EXデータブック」のいずれにも馬主の血液型のデータはない。



●種牡馬と繁殖牝馬(21ページ)

 本作の種牡馬の上限は50頭であり、引退すると新たな種牡馬が補充される。この優先度はG1の勝利數順となる。一方、反處牝馬の上限は250頭であり、こちらも欠員によって補充が行われるが、G1も含めた総合的な成績が優先される。



●引退後の馬の行方(22ページ)

 本作では、種牡馬や繁殖牝馬に慣れずに引退する馬の行方に細かい分岐がある。葦毛や白馬の1割が誘導馬となるが、それ以外のうち、「気性」が穏やかな馬の1割は実習馬、それ以外の1割が競技馬となり、残りは乗馬となる。



●シンザン(25ページ)

 本書執筆当時(1993年)の時点では33歳で存命中であったが、3年後の1996年に死去している
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厩舎についての疑問

●調教師(34ページ)

 本作の調教師は、競走馬の体調が少しでも上向きになると、勝敗を考えずに出走させる傾向がある。また、24ページによると、調教師は距離適性を考慮せず、G1出走を優先させるらしい。経験値を稼ぎ、調教師の決定に異を唱えることは、こうした無謀な決定をキャンセルする意味でも重要である。

 ちなみに本書の63ページでは、「ハードウエアによる制約などで当初考えらえていたものより仕様が宿主されてしまい、調教師がかなり『おバカ』になってしまった」と調教師の方針に問題があることを製作スタッフが認めている。



●トウショウボーイとトニービン(41ページ)

 本作には1992年に死去したトウショウボーイが種牡馬として登場する一方、1989年から種牡馬となったトニービンは登場しない。これは、本作の完成時点でトウショウボーイは健在であり、その時点でトニービンには優れた産駒がいなかったためであるという。ちなみに、後発のコンシューマ版では、トウショウボーイの代わりにトニービンが種牡馬になっている。
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馬主についての疑問

●馬主、調教師の引退(46ページ)

 プレイヤー以外の馬主は70歳になると引退し、その子供が跡を継ぐ。その際、経験値は半分となるが、それ以外は何も変わらない。ちなみに、プレイヤーは、この制限がなく、99歳まで年齢がカウントされるうえ、それ以降もゲームを続けることができる。

 また、調教師が引退した場合、引退した人物とは無関係の人物が後を継ぐ。しかし、この場合も経験値が半分になるだけであり、データは変わらない。本書102〜110ページの「調教師紹介」のデータが揺らぐこともないというわけである。
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レースについての疑問

●ローテーション(49ページ)

 本書では理想的なレースのローテーション構想として、牡馬、牝馬、古馬中・長距離、古馬短距離の4種類を上げているが、文章中に示されており、見づらい。そのうえ、本書内には番組表がないため、そのレースが何月の何週に行われるのかが分からないという問題点がある。



●馬券必勝法(52ページ)

 初年度2月の「きさらぎ賞」では、スーパーホースのアウトオブアメリカとサードステージが登場した場合、これらの馬が勝利する可能性が高い。仮に外れてもゲーム開始直後であるため、やり直しも容易である。要はスーパーホースが出走するレースでは、スーパーホースが勝利する確率が高いということである。



●凱旋門賞(54ページ)

 本作の凱旋門賞は、レースが「見る」で固定される、、馬券を買うことができないなど、特殊な位置づけがなされている。ちなみに、64ページによると、凱旋門賞に出馬することになった場合、担当調教師は7月1週から10月2週までフランスに出向しているため、その厩舎での調教ができなくなる。



●アナウンサー(56ページ)

 東のアナウンサーの名前は板井正幸。在京キー局の中堅アナウンサー。ソフトな声と甘いマスクで女性に人気がある。モデルは堺正幸らしい。西のアナウンサーは次本正。在阪キー局のベテランであり、絶妙な語り口は「次本節」として老若男女を問わず人気がある。モデルは杉本清のようである。ちなみに、ここには「次本節」とするべきところが「松本節」になっているという誤植がある。



●メンコ(57ページ)

 本作のメンコは気性難の馬に対して自動的に装着されるが、気性難を直すという効果はないようである。つまりは、単に、その馬が気性難であることを表す記号となっている。
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その他の疑問

●有馬桜子(60ページ)

 この時点での出身は北海道日高町であるが、『ウイニングポスト4』では札幌市に変わっている。また、「年齢については絶対に教えてくれません」とあるが、『ウイニングポスト2』で1972年生まれであることが明かされた

 なお、本人の弁によると、身長は162センチ、バスト83、ウエスト54、ヒップ85ということであるが、これも『ウイニングポスト4』で多少変更された。好きな馬は、この時点ではホウヨウボーイであるが、これも後にトウショウボーイとなった。



●オープニングの仔馬(63ページ)

 スーパーホースのファーストサフィがモデルである。ファーストサフィについては本書88ページに解説がある。
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