ハンドブック紹介

 

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   毛利元就 ハンドブック 歴史コラム  
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歴史コラム1

●概要

 副題は「毛利家に天下への道はあったのか?」。輝元が天下人となれた可能性として、「本能寺の変」と「関ヶ原の戦い」を挙げる。なお、元就については、一大勢力を築き上げた時点で、すでに老齢であったことから、その可能性自体を否定している。

 このうち、「本能寺の変」については、本書の30ページや33ページでも触れられているように、毛利家内部の統率が緩んでおり、秀吉の追撃自体が不可能な状態にあった。本書では「秀吉を追撃していたら」という前提で、毛利にも天下を取れる「可能性はあった」としているが、その前提自体が成り立たないものであるということを忘れてはならない。

 「関ヶ原の戦い」については、その敗因を毛利家の「不戦」に求めている。もしも、ここで毛利家が戦っていれば、家康を倒し、豊臣政権の中枢を占めることもできたというが、実際には吉川広家が東軍に内通しており、毛利軍が出撃できないように時間稼ぎをしていた。これも内部の統制が不充分という意味では、「本能寺の変」と同じ問題点があったと言える。
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歴史コラム2

●概要

 副題は「三矢の訓に秘められた毛利の生き残り戦略」。「三矢の教え」は架空のエピソードであるが、その元となった1557年の書簡の内容を解説する。この書簡では、吉川元春と小早川隆景が毛利本家よりも養子先の繁栄を優先していることを戒めており、兄弟の団結を命じている。
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歴史コラム3

●概要

 副題は「元就の凄まじき鬼謀再現 厳島合戦!」。元就が「厳島の戦い」のために張り巡らせた謀略の数々を紹介する。その多くは本作の第12話でも再現されているため、その元ネタを確認することができる。
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歴史コラム4

●概要

 副題は「両川掌握、新宮党壊滅!謀略に見る、英雄元就の神髄!」。元就の謀略として、副題にもある吉川家と小早川家の乗っ取りと尼子新宮党に対する謀略のほか、自家の権臣である井上一族の粛清を取り上げる。

 井上一族の粛清については、本書でも解説がある通り、本作では再現されていない。イベントがないだけでなく、井上一族自体が登場しないのである。一方、吉川家と小早川家の乗っ取りは本作でも再現されているが、かなりマイルドになっている。

 また、尼子新宮党の粛清も本作で再現されており、第十一話の敵援軍に影響する。状況的には、手薄になった本陣の近くに現れるようなシチュエーションとなるため、やはり事前に粛清を行わせておいた方が良いと思われる。

 しかし、この事件は、実際のところ元就の謀略とは関係がないと言われている。新宮党は、出雲の西半分を領有しており、尼子家にとっては、2つの勢力が並立しているようなものであった。晴久は新宮党を粛清することにより、その一元化を目指したと言う。ちょうど、国久の立場は、元就にとっての元兼のようなものであったと言えるかもしれない。
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