微税と軽税

税率のもたらす効果については、「経済」や「戦略拠点」などで触れているが、ここで改めてまとめておきたい。「微税」は秋の基本収入が0%になるが、人気は「90」まで上がり、「治水」を併用すれば、人気は「100」にまで達する。さらに石高の上昇も早まるため、「開墾」の手間を省くことができる。

不穏」を有効に活用できる条件が整っていれば、これによって兵糧を大量に消費する籠城戦を省略できるため、「微税」のデメリットを抑えられる。さらに、後半ならば「刀狩」や「検地」金山保有城や町の規模の高い城により、収入の低さを補い、長期の攻城戦を行ううこともできるようになる。

「軽税」は、秋の基本収入が石高の10%となり、人気は「70」まで上昇する。また、「治水」を続けると、人気は「97」まで上がることを確認している。武将が多く、石高の高い城を確保している勢力ならば、序盤は「微税」よりもこちらの方が良いかもしれない。
 
 
平税と重税

結論から先に言ってしまえば、「平税」と「重税」の利用価値は低い。『戦国夢幻』では、兵糧よりも人気の方が重要であり、上記の通り収入の低さを補う手段はいくらでもあるが、人気を確保する手段は限られるためである。

「平税」は、秋の基本収入が石高の20%、人気は「50」が基本値となる。「治水」による「人気」の上昇は「77」まで確認している。このあたりから、人気の低さが目立つようになり、他勢力に対して軍団の士気による有利を得にくくなる。ゲーム開始直後は、ほとんどの大名は「平税」に設定されているが、早々に税率を下げた方が快適にゲームを勧められることは間違いない。

「重税」は、秋の基本収入が石高の30%に達するが、人気は「30」が基本値となる。ゲーム開始直後の人気は基本的に「50」であるため、人気は減少をはじめることになる。一応、「治水」を行うことにより、人気が「56」まで上昇することを確認しているが、人気が「50」を切ると一揆が起こることもあり、「出家」するなどして何らかの対策を練らないと使い物にならない。

なお、税率はいつでも変更することができるが、税率を上げると即座に人気が多少低下する。しかし、税率を下げても直接的な人気の上昇はないため、税率を上げる場合は計画性を持って行いたい。また、税率は全領土一括であるため、ある城は税率を高め、別の城では低くするようなことはできない。
 
 
布武

「大名コマンド」の「布告」の「布武」は、プレイヤー大名の総石高が400万石以上で二条城を保有しており、「出家」も「切支丹」も行っていない時に実行することができる。「布武」を実行した場合、3年間上記の条件を維持することで、「天下布武」による勝利条件を満たし、エンディングに移行する。

「布武」の問題点は、その時点で存在している全ての同盟を結んでいない勢力との外交関係が「敵対」になることと、「天下布武」を達成するまでの期間を確認する手段がないことである。前者は、あらかじめ、外交関係に左右されない程度の勢力を築いておくことで対処できるが、後者については、「布武」を発した年と月を覚えておくしかない。

3年間という期間は、意外と曲者である。ぎりぎりで400万石を保っている状態ならば、まだ強敵も残っており、ゲームに歯ごたえが残っているため、3年でゲームを終えるのは惜しくなるが、城の大半を支配下に収めた状態での3年間は、もはや苦戦する敵もおらず、3年間を無為に過ごすことになる。このあたりは、各人の「止め時」で判断するしかない。

なお、「布武」は、本来取り消しがきかないコマンドであるが、「出家」すると無効になる。「布武」を発した後にゲームを続けたくなった場合の緊急手段として覚えておくと使う機会があるかもしれない。また、「布武」を発動中に他の勝利条件を達成すると、そちらの方が優先され、その勝利条件に見合ったエンディングに移行する。
 
 
出家

「大名コマンド」の「布告」の「出家」は、大名を出家大名にするコマンドである。デフォルトで一向宗系の勢力が出家大名となっていること、信玄、謙信のような入道も出家できることからすると、一向宗に入信すると考えるのが妥当であると思われる。

「出家」すると全ての城の人気が「25」上がり、「一揆」が発生しなくなる(ただし、「工作」の「一揆」によって発生する一揆までは防ぐことはできない)。また、現状では検証不足であるが、おそらくは一向一揆も起きなくなるため、そのために出家する必然性があると言っても過言ではない。

一方、「出家」には「刀狩」と「検地」、「動員」、「布武」、「楽市」が実行できなくなるというデメリットがある。個人的には中盤以降の経済の要となる「刀狩」と「検地」、「楽市」、使いようによっては序盤から軍事の要となる「動員」が使用できなくなるのは厳しい。

また、キリシタン大名との友好度が激減(-30)するのもデメリットの1つではあるが、キリシタン大名時代が少ないため、極端な不利を招く状況は発生しないと思われる。

なお、「布武」を発令した状態で「出家」を行うと、「布武」は白紙化されるが、「刀狩」と「検地」、「楽市」などは取り消されない。そのため、「出家」した状態では「楽市」を布告できず、町の規模を「4」以上にすることができないが、町の規模が「4」や「5」の城を占領することにより、鉄砲大筒を編成することができる。
 
 
還俗

「大名コマンド」の「布告」の「還俗」は「出家」を取消し、通常の大名に戻すコマンドであるが、「還俗」を行うと人気が半減する。また、デフォルトで出家している大名は「還俗」を行えず、「還俗」した後に「出家」をすると、再び「還俗」を行うことはできない。

基本的には、一向一揆を「出家」でやり過ごし、一向宗勢力を殲滅した後に「還俗」で元に戻るのが基本的な使い方であると思われる。ただし、前述のように検証が不足しており、「出家」で一向一揆を回避できるという確証はない。また、、「布武」を発令した状態で「出家」をすると「布武」が無効化されるが、この状態から「還俗」を行うと、「布武」を取り消しつつ、通常の大名の条件でゲームを続けることができる。
 
 
切支丹

「大名コマンド」の「布告」の「切支丹」は、キリスト教に入信するコマンドである。絶対条件として「キリスト教伝来」イベント(1549年8月15日)を待つ必要があるが、これはシナリオ1でしか問題にならない。

切支丹になる最大のメリットは、切支丹になったタイミングで全ての城の町の規模が「1」上がることである。つまり、その時点で町規模「3」の城があれば鉄砲隊が、町規模「4」の城では、大筒隊が即座に編成できるようになる。特に序盤から大筒を戦力に加えられれば、攻城戦が非常に楽になることは間違いない。

一方、問題点としては、「刀狩」と「検地」、「布武」が使用不可能となることが挙げられる。また、「出家」に対する「還俗」のようなコマンドがないため、一度入信したら解除する手段がないことも大きなデメリットである。

さらに、「切支丹」になると、強制的に 「楽市」が開かれてしまう。この時、町規模が「1」の城でも、 「楽市」状態で町規模が「2」になるという、本来ならばあり得ない状態が発生する。この町は、本来収入が「1000」あるところが「400」まで減ってしまうため、序盤では大きな損失となる。

また、キリシタン大名になると、キリシタン大名との友好度が上がる(+30)一方、大名との友好関係は多少悪化(-10)、仏教勢力に対しては大幅に悪化(-30)する。キリシタン大名はほとんどいないため、外交関係においてもデメリットが大きい。

これらのことから、プレイヤーが積極的にキリシタン大名になる必然性は低いと言えるが、中には、シナリオ5の黒田家や小西家など、ゲーム開始時からキリシタン大名になっている勢力も存在する。これらの勢力は、上記の事情から周辺の大名から「嫌悪」されており、「婚姻」による同盟を結ぶことができず、さらに通常よりも低い町収益が経済を圧迫するようなど、「切支丹」のデメリットばかりが目立つ状況となっている。
 
 
本城

「城コマンド」の「本城」は、5万石を消費して本城を変えるコマンドである。新たな本城は、現在の本城よりも城の規模か石高が大きい城が候補となる。『戦国夢幻』では、戦略画面中にセレクトボタンを押すと本城に移動することができるため、前線近くに本城を置いておくと使い勝手が良い。ただし、本城を包囲されると、全ての城が「孤立」状態となり、1日につき城の士気が「1」低下するため、最前線に本城を置くのは危険である。

その他の使い道は、基本的に本城の包囲を避けることが基本となる。例えば、一向一揆が発生する城が本城の場合、一向一揆の蜂起による本城の包囲を避けるため、本城を移した方が良いと思われる。また、本城が敵の攻撃にさらされやすい場合も、できれば本城を移したい。

なお、本城が包囲されている場合は、本城の移転ができない。また、包囲中や孤立中の城も移転対象とならない。そのため、本城が危険にさらされやすい場合は、実際に危機に陥る前に先んじて本城を移転してしまいたい。