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●概要
本項では『提督の決断V』のデータを紹介しているが、そのボリュームは本書の6割近くを占める。もはや、データ集に解説がオマケでついてくるような感覚である。
本項では、下表のデータの注目点をまとめている。下表に含まれない「就航艦船一覧」、「航空機一覧」、「軍人一覧」、「戦車一覧」については、「提督の決断V ハンドブック 第四章・2」に分割した。
各項のリンク先は、各項内の注目点につながり、各項内の注目点のタイトルのリンク先からは、下表に戻ることができる。「内容」については、「タイトル」部分を見れば一目瞭然であるため、省略した。
●本項の構成
| タイトル |
ページ |
内容 |
| 扉 |
81 |
戦艦「武蔵」 |
| シナリオ別艦隊データ |
82〜91 |
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| シナリオ別空母航空隊データ |
92〜97 |
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| シナリオ別基地データ |
98〜125 |
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| シナリオ別基地航空隊データ |
126〜143 |
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| 艦型データ |
146〜157 |
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シナリオ別空母航空隊データ
●本作の練度
「シナリオ別基地航空隊データ」にも言えることであるが、本作では日米の航空隊の「練度」の差が少なくなっている。例えば、シリーズにおけるシナリオ1の赤城とエンタープライズ(表中では「EP])の航空隊の「練度」を比べた場合、以下のようになる。
| シリーズ |
赤城 |
EP |
| T |
91 |
35 |
| U |
80 |
38 |
| V |
90 |
66 |
これまでは、日米の間に2倍以上の「練度」の開きがあったものが、本作では、米軍の「練度」が上がり、およそ「20」程度の差まで縮まっているのである(*)。
これは、後半の日米の練度の格差についても同じである。前作では、やはり2倍近い格差がついていたものが、本作では「10」程度米軍の方が優勢という状態にとどまっている。ゲームバランスの問題もあるのかもしれないが、こうした格差はゲームの特色、史実の反映として残しておいてほしかったところである。
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艦型データ
●誤表記
153ページでは、「テキサス(防空)」と「ペンシルバニア(防空)」の副砲が「35.6ミリ単装砲0門」となっているが、これは空欄(「―」で表記される)が正しい。また、「ペンサコラ」と「ペンサコラ(防空)」は、副砲が「20.3ミリ連装砲0門」となっているが、こちらは「20.3ミリ連装砲2門」が正しい。
●架空の艦型
日米の潜水艦の後に並んでいる艦型は新型艦であり、プレイヤーが性能を変更することができる。また、艦型は実在であるが、防空型は架空という艦型がいくつか存在する(*)。これらは基本的に、兵装を強化する前に沈没した艦船である。
| 艦型名 |
国籍 |
艦種 |
| 赤城 |
日本 |
正規空母 |
| 加賀 |
日本 |
正規空母 |
| 蒼龍 |
日本 |
正規空母 |
| 飛龍 |
日本 |
正規空母 |
| 古鷹 |
日本 |
重巡洋艦 |
| 夕張 |
日本 |
軽巡洋艦 |
| ワスプ |
アメリカ |
正規空母 |
●耐久度
新型艦を除くと、本作最高の「耐久度」を持つのは大和級(防空)の「94」、次いで大和級の「91」である。しかし、その次に来るのがイギリスのキングジョージX級の「83」というのが実に渋い。しかし、本当に、このクラスが第3位でよいのかと言う疑問はある。
さらに続くのが同じくイギリスのネルソン級の「81」であり、以降は「70」代が団子状になっている。しかし、シャルンホルスト級(75)がビスマルク級(74)よりも高いというのは、明らかにおかしいと思える。
「60」代の戦艦は、アーカンソー級や金剛級、「50」代にはレパルス級(いずれも本作の分類による)が続く。最低値はドィッチュラント級の「34」であり、重巡洋艦と同等である(*)。この耐久力の格差の思い切りは、評価するべき点であると言える(*)。
●千歳(149ページ)
本作に登場する唯一の水上機母艦。コンシューマ版では水上機の多くが削除されたためか、水上機母艦としての千歳級も削除され、はじめから軽空母として登場する。
●伊400(151ページ)
航空機3機を積める潜水艦であり、本書2〜3ページにおいて、その概要が解説されている。パソコン版では晴嵐が登場するため、おそらく史実通りに晴嵐を搭載し、爆撃を行うことができると思われるが、コンシューマ版では晴嵐が削除され、偵察しかできなくなっている。
●日本の新型戦艦(151ページ)
日本の新型戦艦には、薩摩級、摂津級および超弩級戦艦の尾張級の3種類が用意されている(級名は変更可能。以下も同じ)。これらの艦名は、いずれも近代戦艦に使用されたことがある。
「薩摩」は、日本人がはじめて一から建造した戦艦のネームシップとなった。同型艦は「安芸」。「摂津」は、河内級の2番艦であるが、ワシントン条約で廃棄された後に標的艦となり、第二次世界大戦当時も存在していた。1945年7月24日に江田島で米軍機の攻撃を受け、大破着底している。
「尾張」は「八八艦隊」の紀伊級の名称であった。同型艦はネームシップの「紀伊」。また、後続の「第十一号艦」は「近江」、「第十二号艦」は「駿河」と命名される予定であったとする説がある。
●日本の新型空母(151ページ)
日本の新型空母には、紅鶴級、白鷹級、翠龍級の3種類が用意されているが、いずれもモデルのない架空の艦名である。「紅鶴」は、いかにも翔鶴級のバージョンアップと言ったところであるが、実際にはフラミンゴの和名である。デフォルトで用意されている艦名の中には「鳳凰」もあるため、あとは白鷺、孤鷲、水鳥を揃えたくなるが、「鷲」の字がない(*)ため、不可能である。
「白鷹」は、「鷹」という字を使った空母が全て商船改造の小型空母として竣工している(大鷹級や神鷹)以上、この名を使った空母が大型空母として登場することは不自然であると言える。「翠龍」に関しては、特に言うべきことはない。
●日本の新型重巡洋艦(151ページ)
日本の新型重巡洋艦のデフォルト名は早池峰級と三笠級である。このうち、三笠級は、言うまでもなく同名の戦艦が記念艦として保存されている。そのため、名前がかぶることになるが、アメリカなどでは、記念艦と現役艦で名前がかぶさることもあるため、問題はないのかもしれない。
●日本の新型航空戦艦(151ページ)
日本の新型航空戦艦は、デフォルトで土佐級の名称が用意されている。史実では加賀級の2番艦であったが、ワシントン軍縮条約によって標的艦とされた。
なお、コンシューマ版の土佐級は単なる戦艦であり、航空戦艦を新規設計することは不可能である。また、それに伴って各種のデータが変更され、コンシューマ版では、高速戦艦というべき性質を有している。主な相違は下表の通りであり、それ以外の数値は基本的に同じである。
| パラメータ |
パソコン版 |
コンシューマ版 |
| 主砲 |
35.6センチ3連砲塔3基 |
40.6センチ3連砲塔3基 |
| 副砲 |
― |
15.5センチ3連砲塔2基 |
| 甲板耐久力 |
45 |
― |
| 速度 |
26ノット |
35ノット |
●アーカンソー(153ページ)
30.5センチ連装砲を6基装備した旧式戦艦。シリーズでは本作が初登場となる。本級の登場により、本作の最古の戦艦は金剛(1913年竣工)から本艦(1912年竣工)となった。
なお、本作ではアーカンソーがネームシップになっているが、実際にはワイオミング級の2番艦である。ワイオミングは、ロンドン軍縮会議によって練習戦艦となったため、本作には登場しない。あえてこの旧式戦艦をもう1隻建造し、「ワイオミング」と名付けて戦線に復活させるのも一興である。
●アメリカの新型戦艦(155ページ)
アメリカの新型戦艦ロード・アイランド級、イリノイ級および超弩級戦艦バーモント級(*)は、いずれも戦艦の名称に用いられたことがある。このうち、「ロード・アイランド」は準弩級戦艦ヴァージニア級の5番艦にあたる。同型艦はネームシップの「ヴァージニア」の他、「ネブラスカ」、「ジョージア」、「ニュージャージー」がある。
「イリノイ」は、アイオワ級の5番艦の名称である。ちなみに、6番艦は「ケンタッキー」と名づけられる予定であったが、いずれも完成前に建造が中止されている。「バーモント」は準弩級戦艦コネチカット級の3番艦である。同型艦はネームシップの「コネチカット」の他、 「ルイジアナ」、「カンザス」、「ミネソタ」、「ニューハンプシャー」がある。
●アメリカの新型空母(155ページ)
アメリカの新型空母はウォルヴェリン級、フォレスタル級、ミッドウェイ級の3種類があり、いずれも史実にモデルがある。「ウォルヴェリン」は、本来ならば発着艦の練習用の空母であり、1947年まで使用されている。同型艦ではないが、同様の目的で改修された艦としては「セーブル」がある。
フォレスタル級は、1955年に竣工した大型空母である。3種類の新型空母の中では、名実ともに最強と言えるが、なぜかデータ的には最も弱い。同型艦は「サラトガ」、「レンジャー」、「インディペンデンス」。
ミッドウェイ級は、戦時中に起工したが、完成は戦後になった大型空母である。同型艦は「フランクリン・D・ルーズベルト」と「コーラル・シー」。本来は6隻の建造が予定されていたが、完成は、この3隻に留められた。
●アメリカの新型航空戦艦(155ページ)
アメリカの新型航空戦艦のデフォルト名はフィリピンズ級である。この名称は、アラスカ級の4番艦の名称となる予定であった。アラスカ級は6隻の建造予定があり、その名称は「アラスカ」、「グァム」、「ハワイ」、「フィリピンズ」、「プエルト・リコ」、「サモア」と、アメリカの準州で統一されていた。しかし、実際に完成したのは「アラスカ」と「グァム」の2隻だけであり、後は建造中止となった。
なお、フィリピンズ級もまた日本の土佐級と同様に、パソコン版とコンシューマ版では仕様に違いがある。しかし、本級の場合は、アラスカ級をバージョンアップしたようなデータとなっており、改アラスカ級として解釈するのも面白いかもしれない。
| パラメータ |
パソコン版 |
コンシューマ版 |
| 主砲 |
40..6センチ3連砲塔3基 |
40.6センチ3連砲塔3基 |
| 副砲 |
― |
― |
| 甲板耐久力 |
40 |
― |
| 速度 |
26ノット |
35ノット |
●アメリカの新型駆逐艦(155ページ)
アメリカの新型駆逐艦は、エラリィ級、カーペンター級、マルゴット級の3種類が用意されているが、このうちカーペンター級は、ギアリング級の改造型の対潜駆逐艦として1949年に就役している。同型艦には「ロバート・A・オーウェンズ」がある。
●アメリカの新型潜水艦(155ページ)
アメリカの新型潜水艦は、テンチ改級とスタージョン級の2種類が用意されている。このうち、テンチ改級は、本作にも登場するテンチ級の改良型である。テンチ級は、造船所のスケジュールの問題から、先行量産型のテンチ級8隻と正式な量産型のコルセア級21隻(*)と言うべきものに分かれており、テンチ改級はコルセア級に相当すると思われる。
一方、スタージョン級は、1960年代に建造された原子力潜水艦に同名のクラスがある。同型艦は37隻と多いため、ここでは省略する(*)。ちなみに、同名の潜水艦は第二次世界大戦中に存在しており、本作でも新S級として登場している。本書では176ページに記述がある。
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