太閤立志伝3 太閤立志伝III

 ハンドブック紹介

 

   太閤立志伝V ハンドブック 第六・七部


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第六部 太閤の生涯

●各種図表

タイトル ページ
秀吉の婚戚と初期家臣団関係図 145
表一 天正九年 京都大馬揃えの順序 151
表二 各方面軍団長と与力 151
表三 信長政権下の京都政務=
    連署状に見るグループ分け〜
151



●概要

 文字通り、秀吉の生涯を様々な資料から検討する歴史読み物である。その中心となるのは彼の前半生であるが、史料が少なく、実情がつかめないこともあり、フィクション要素の強い資料を取り上げ、その中から実情に近いと思われるものを割り出していくという手法を取っている。真偽はともかく、1つの事例に対して複数の異説が紹介されており、その異同を比較するのが楽しい。



秀吉と勝家(150ページ)

 『太閤立志伝』シリーズでは伝統的に勝家が秀吉を敵視しており、しばしば攻撃的な言葉を浴びせてくる。これは、本シリーズに限らず、秀吉の立身出世物の「お約束」と言えるパターンである。

 しかし、確実な資料によると、「清洲会議」以前において、彼らの不仲を示すエピソードは少ない。もっとも有名なものは北陸において勝家の指揮下に入った秀吉が、勝家と対立し、その指揮下から離れたことであるが、この時、すでに秀吉は近江12万石を領有する織田家の重臣であり、もはや「新参者をいびる重鎮」という構造からは外れている。

 また、本書では『川角太閤記』の記述より、秀吉と勝家の「お市」を巡る構造を取り上げている。浅井長政死後の「お市」の再婚について、信忠は秀吉を推し、信孝は勝家を推した。それが遠因となり、「清洲会議」後に勝家は「お市」を娶ったという。しかし、これも秀吉が織田家家中で重きをなしてからのことである。やはり、秀吉の小者時代からの因縁からは外れている。

 一応、本書では、『甫庵太閤記』より、軽輩時代の秀吉が受けた不当な待遇を2例上げている。1つは、1565年に福富秀勝の面指(*)が紛失した際、真っ先に秀吉が疑われたこと、もう1つは、1570年に秀吉が二条城の警備を任された際、その出自が取りざたされたことなどである。

 しかし、これらは勝家とは一切関係がなく、出典が出典だけに信憑性も疑わしい。本書でも「『甫庵太閤記』のすべてを信用する訳にはいかないが、これに近い事実は充分あり得ただろう(150ページ)」と、推測を交えるにとどまっている。

・太閤立志伝より(戻る



秀吉と光秀(153ページ)

 「本能寺の変」以後の対決が注目されがちな秀吉と光秀であるが、それ以前の関係は悪くない。むしろ、在京中の政務や「金ヶ崎の退き陣」、荒木村重の説得作業などで共同作業を行っており、その関係は友好的であったと思える。

・太閤立志伝より(戻る



●武功夜話

 資料として取り上げられている書籍の1つ。本書の刊行(1999年)以降に真偽に関する論争が盛り上がり、現在では偽書説が定着したものと思われる。本書では「細かい年代などの誤りもあり、注意を要する(158ページ)」としながらも、各所で定説とは大きく異なる『武功夜話』独自のエピソードを紹介している。

 もっとも、前述のとおり、本項では『甫庵太閤記』、『真書太閤記』、『絵本太閤記』など、フィクション性の強い資料も(その信憑性の低さを明示したうえで)取り上げている。何も『武功夜話』だけが特別に胡散臭いわけではない。むしろ、資料として問題があることを明示したうえで、その説の面白さを取り上げるという姿勢は、評価するべきところがある。
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第七部 情報総覧

人物データ総覧

●概要

 掲載されているデータは、「秀吉編」と「特別編」における所在と身分、能力値と技能、人格、読み仮名である。人格はマスクデータであり、「趣味」、「飲酒」、「義理、、「精神」、「理想」が掲載されているが、秀吉や政勝との「相性」は未掲載である。

 「相性」についてはマスターブックに載っているが、本項の情報密度は、あえて一行分の情報を抜かさなければならないほど過密という程でもない。この情報を盛り込むことは、十分に可能であったように思われる。



●「特別編」の武将

 「特別編」は1576年から始まるが、この時点で死亡している武将の多くは「浪人」として設定されている。しかし、「特別編」は自由度が低く、行くことのできない場所が多い。そのため、彼らを配下に加えることはできない仕様となっており、実質的には存在しない扱いとなっている。

 この謎の処理は、内部的な問題として、「死亡」という状態にするよりは、「浪人」の方が負担が少ないなどの理由なのではないかと思われる。ちなみに、唯一「死亡」として設定されているのは織田家臣の森可成だけである。



●両シナリオで相違のある武将(170〜171ページ)

 木下小一郎と木下藤吉郎は「き」行(162〜163ページ)にまとめられているが、「特別編」の彼らは羽柴秀長、秀吉として登場し、技能も大幅に強化されている。これについては「は」行ではなく、「わ」行の後に項目がある。また、名前は変わらないが、やはり技能が強化されている「特別編」の蜂須賀小六と「特別編」の主人公である簗田政勝も同じ個所にまとめられている。



●和田惟政(170〜171ページ)

 本書と「マスターブック」では、恐らくは誤記によってデータに相違がみられる武将が幾人かいる。その中でも大きな相違を見せているのが和田惟政である。その詳細は下記にまとめたが、所持技能が全く異なっている点に注意したい。

 両書ともパソコン版をもとにしており、本作にはパワーアップキットなどが出ていないことからすれば、どちらかが間違っていることは明確であるが、現在、手元にソフトがないため、どちらが正しいのかを判別することはできない。

出典











鉄砲 乱破

ハンドブック 6 8 8 8 1 1 0 1 2 1 0 1 1 2 0 1
マスターブック 8 6 8 8 1 1 0 0 1 1 0 3 0 3 0 0



城データ総覧

●概要

 「秀吉編」と「特別編」に分けて各種のデータを紹介している。注目点は攻城戦の時に適用されるマップを示した「攻城戦」の項目である。特に「平水」、「山水」となっている城では「水攻め」が行える。

 「特別編」は行ける場所が少なく、データとして存在していても、ゲーム展開に関係することのない城がほとんどである。そのうえ、わずかな例外を除くと、「秀吉編」とデータは同じものばかりであるが、そのすべてを律儀に掲載している。これは省略するか「秀吉編」とデータが異なる城のみ紹介し、浮いたページを他のことに使った方が良かったのではないかと感じられる。
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