ハンドブック紹介

 

   名言・迷言集  


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維新の嵐に身を投じる

しつこく求めよ、さらば与えられん(25ページ)

 18回に及ぶ「説得」により、島津久光の「思想」転換に成功した際のまとめ。説得作業は忍耐のいる仕事であるということ。元ネタは『新約聖書』の「マタイによる福音書」より、「求めよ、さらば与えられん」。



そして私も、同じグラフィックが繰り返される中、忠義の進歩の遅さにいら立つ心を抑えながら、同じキー操作を延々と続ける(30ページ)

 「同志」にした島津忠義の「先進性」を上げるため、延々と西郷に「面会」をさせ続けるライターの本音。仮にもゲームの開発会社から出ている攻略本で、このようなネガティブな表現が堂々と掲載されていることに敬意を表したい。



西郷、忠義、そして私のこの忍耐強さは、平成の世まで日本人の鏡として語り継がれることになるだろう(30ページ)

 「そして私も〜」から直接つながる文章。ライターの取った行動が効率の悪いものであるのか、最も効率的な手法を取ったとしても、単調な作業を繰り返すことになるのかまではわからない。



●万里の長城よりも果てしなく続いた面会の結果、忠義の先進性は初期値の48から100にアップする(30ページ)

 「そして私も〜」、「西郷、忠義〜」から直接つながる文章。忠義ならば「藩主」で所持金も多いことから、蘭学塾で「先進性」を上げた方が良かったのではないかと思われる。



●渋谷のセンター街で毎夜ナンパに命を賭ける少年たちは、安政の世では3日も生きることができないだろう(39ページ)

 本作の登場人物には「女好」、「酒好」、「金好」という3つの「性格」が設定されており、好みに合った話題を振ると機嫌がよくなりやすい。しかし、「女好」の人物は少ないため、相手の機嫌を損ねる可能性が高いということである。

 ただし、「人物研究タイプ別説得」を見る限りでは、そこまで極端な差はないようである。つまりは、あくまでもライターの個人的な体感であると考えられる。



●ん、間違いではないか?天下の佐賀藩兵が彦根の軟弱藩兵ごときに負けるわけがない。攻撃続行!(44ページ)

 この時、彦根藩の城には第一部隊と第二部隊の両部隊が駐屯しており、佐賀藩兵は第一部隊に攻撃を行い、第二部隊から攻撃を受けるという状況になっている。つまり、敵と戦って消耗したところで別の敵から攻撃を受けるようなものであり、劣勢を強いられるのは当然である。



●のう、もあ、関ヶ原(67ページ)

 「説得」で「武力」の否定を主張する山内容堂のセリフ。史実でも土佐藩は大政奉還を主導し、幕府と薩長の全面戦争の回避に一役買った。ちなみに、長州藩は「関ヶ原の戦い」で大幅に領土を削減された恨みを忘れず、毎年正月には徳川幕府打倒の誓いを立てるという儀式が行われた。言うなれば「りめんばぁ関ヶ原」である。



●思えば、近代装備に多大な期待をかけて、純真な若者を徴用しては酷使した西郷、いや私の政策に問題があったのかもしれない。佐賀のみなさん、ごめんなさい(75ページ)

 本項のライターは、兵力が激減した部隊や壊滅状態から再編成した直後の小規模な兵力の部隊も、かまわずに戦線に投入する傾向がある。そのため、ゲームの序盤から酷使された薩摩藩兵や佐賀藩兵の消耗は激しく、見出しの文章のように佐賀藩兵は三度の壊滅を体験している。ちなみに、この後の最終決戦となった福井藩攻めでも佐賀藩兵は全滅しており、合計四回壊滅したことになる。



●のべ41回にわたる説得の嵐。毛利が来る前に行っている桂の説得を加えると、おそらく50回以上にはなるだろう(78ページ)

 本書で「説得」の回数が具体的に記されているのは、この箇所と島津久光に対する「18回」である。見ただけでウンザリする数値であるが、その数値の重みは実際ににプレイした人間にしかわからないと思われる。ちなみに、私はSS版しかプレイしていないが、SS版は説得方式が一新されてしまったため、現状では、8ビット機版のシステムを評価することはできない。
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図説日本八州

●まるで、物乞いのようだが、大志を遂げるためだ。小さな恥など気にしてられねえ!(107ページ)

 金がない状態で飯屋に行くと、食事をおごってもらえることがある。「まるで」ではなく、物乞いそのものである。



●……うまい物も食べたいし、遊郭でだってアソビたい。懐事情は、どちらさんも大変なようで。さあ、張った張った!(108ページ)

 賭博の勧め。16ビット版では、勝ちすぎると胴元の恨みを買うこともあるらしいが、8ビット版では、そうした心配はないようである。 
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舌先三寸、値千金

●桂浜で波乗りでもやってろ!(165ページ)

 龍馬の態度に激昂した桂小五郎の捨て台詞。ちなみに、桂浜は潮流が強く、地勢が坂状の「カケアガリ」になっていることから、今日では遊泳は禁止されている
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人物研究タイプ別説得

●熊本家老長岡監物は、あらゆる能力がレベル以下。体力から先進性まで、すべて2ケタの骨なし(失礼!)だ(185ページ)

 「レベル以下」は「水準以下」の意味。単なるこき下ろしの文章のように見えるが、熊本藩は藩論が「衆議性」であり、家老は彼1人しかいない。よって、この「骨なし」を説得すれば、苦労せずに藩論に大きな影響を与えることができる。



●面会や説得に臨む際の注意点を少々。それは、歴史の知識やイメージにとらわれすぎてはいけない、ということだ。自分勝手な思い込みは思わぬ失敗を招くことになる(193ページ)

 「維新の嵐に身を投じる」を読むと、痛いほどによく分かる。それもまた立派な楽しみ方の一つではあると思うが、やはり初心者向けではない。ある程度ゲームを把握したうえでの、こだわりを持ったプレイスタイルと言える。
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