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目次

●本文との相違点
35ページの「おすすめ支社設立都市」は、実際には「支社設立のおすすめ都市」、43ページの「メッセージとホテルレベル」は「メッセージとホテルのレベル」であり、ページ数も45ページが正しい。
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第1章 新時代の幕開け

●ゲームレベルによる内容の変化
ゲームレベルを「1」に設定して最初のターンに「会議」を行うと、本来の「会議」の情報とは別に、大まかなゲームの進め方についてのアドバイスが得られる。また、25ページによると、マスクデータの「需要」は、ゲームレベルの高さに応じて低下するようである。
さらに52ページによると、ゲームレベルが高い場合、CPUは路線が競合した場合の値下げ策を頻繁に行うようになる。その他には、68ページによると、CPUの初期資金は、ゲームレベル×2万ドルが追加されるようである。
「ハンドブック」シリーズに限らず、光栄のゲームでは、難易度によるゲーム内容の変化が明らかにされることはほとんどない。その中において、本書の情報公開の度合いは高い方であると思われる。

●魅力と需要(25ページ)
「魅力」と「需要」は都市のマスクデータであり、人の集まりやすさに影響する。いずれも都市の「経済力」と「観光地」によって上昇するほか、イベントによる変動もあるが、「魅力」は「観光地」、「需要」は「経済力」の影響を強く受けるようである。
第2章の「イベント」の項で解説されているが、戦争および内部紛争が起こった都市の需要は90%、事故と航空機消失は50%、悪天候では20%減少する。
このうち、事故に関しては、機体稼働率に問題があるため、配備機体数を増やすことで発生を防ぐことができる。戦争は発生時期、内部紛争は発生都市、航空機消失は航路が決まっているため、まだ回避が可能であるが、悪天候だけは避けようがない。
●スロットの獲得
航路のスロット獲得の交渉には、3人の幹部があたることになるが、彼らを1つの都市に集中させると、交渉成立までの期間が短くなる。なお、交渉成立までの期間は都市の発展度、プレイヤー社の影響(本社、支社、ホテルなど)の影響を受け、最大で6ターンとなる。
一度の交渉で獲得できるスロットの最大数は「14」である。しかし、他社と競合した場合、37ページによると、結果の出たターンにおいて、順番のまわってきた会社からスロットが分配される。この順番はランダムであるが、後に回るほど得られるスロットの数は少なくなる。
1社が1都市に確保できるスロットの数にも限界がある。これは、会社と都市の結びつきが強いほど多くなり、最低の状態では1社につき25%tとなるが、プレイヤー社の本社があり、他社が支社を建てていない都市では62.5%を占有することができる。
ただし、31ページによると、1つのスロットは、人口100万につき1万ドルの使用料がかかる。そのため、スロットには余っているが、航路を開く余裕はないという状況だと、無駄な出費になってしまう。
●航空機の購入
本作には、実在の航空企業を模した4つの航空企業が登場する。ただし、100ページによると、エアライナー社の機体は、1969年以降でないと購入することができない。同一企業の機体を多数保有するほど、購入時の代金が割り引かれるため、付き合う企業は厳選するべきである。ただし、本書には割引率に関する詳細な情報はない。
プレイヤーが本社をモスクワに選んだ場合、「ペレストロイカ」イベント発生までは、ミリヤーコフ社の機体しか購入することはできない。また、北京、デリー、テヘラン、ナイロビ、ラゴスを本社とした場合、東西の機体の両方を購入することができる。
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第2章 上昇気流

●航空機と整備
本書のデータ面には記述がないが、航空機には「整備難易度」というべきものが設定されているらしい。整備の簡単な機体はトップからDC9、B737、A320、困難な機体はワーストからコンコルド、B747-400、B747となっており、事故や故障の発生率に影響を及ぼす。
●ホテルの効果
ホテルの効果のうち、最も具体的なものは、ホテルのある都市に組まれた航路では、乗員数が5%アップするというものである。さらに航路を結ぶ両都市にホテルがある場合、乗員数は合計で10%アップする。
また、キャンペーンの「ツアーキャンペーン」の実施にはホテルが不可欠であり、「エアラインキャンペーン」も、航路を結ぶ両都市にホテルがある場合、成功率は30%アップする。その他には、スロット取得の期間短縮、ホテル自体の収益などもあるが、収益自体は、あまり大きなものではない。
ホテルの建造期間は2ターンと固定されており、1社ごとの最大保有数は「10」と定められている。また、ホテルには5段階のランクが設定され、売上高や売却価格に影響を及ぼす。ランクはランダムで設定されるが、その都市に対する会社の影響が強いほど、ランクは高くなる傾向があり、副社長のコメントでランクを判断することができる。これについては、45ページに一覧表が掲載されている。

●チャーター便会社
プレイヤー社を含めた主要4社以外のチャーター便会社に対しては、株取引を中心とした介入を行うことができる。しかし、基本的に本書では、チャーター便会社関連のコマンドを有用な手法とはしていない。
チャーター便会社の株は基本的に上り調子ではあるが、プレイヤー社を含めた主要4社が航路に乗り入れてくると暴落する。よって、マイナーな航路で営業しているチャーター便会社の方が、株価は落ちにくいことになる。
また、チャーター便会社の株を51%以上保有しており、そのチャーター便会社の本社のある都市とプレイヤー社の航路がつながっている場合、チャーター便会社を買収することができる。しかし、その代価に見合った利益が得られるかどうかは難しいところである。
なお、37ページによると、モスクワを本社としてゲームを始めた場合、1985年の「ペレストロイカ」イベントまで西側の機体を入手することはできないが、西側のチャーター便会社を買収することにより、会社ごと西側の機体を手に入れることができるという。
●イベント
イベントのうち、「需要」に関連するものは、上記の「魅力と需要」にまとめた。その他に見るべき情報としては、戦争の発生率は20〜40%程度であり、現実で起こった戦争も、ゲームの中では起こらない可能性がある点、内部紛争の発生率は1%である点などが挙げられる。
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第3章 高度1万フィート

●コンコルド
本作品はスーパーファミコン版を初出としており、その後、パソコンやメガドライブに移植された。その過程において、コンコルド(CONCORDE)がコンコレド(CONCLED)に差し替わっているという。おそらくは商標の問題ではないかと思われる。
ちなみに、本書では一貫して「コンコルド」の名称を使用しており、本項も、それに倣っているが、142ページでは綴りが「CONCLDE」になっている。おそらくは誤表記であると思われる。

●2014年の生産状況
本作には20種類の航空機が登場し、そのうちの6機種には量産終了年が定められている。2014年時点での残る14機種の生産状況をWikipediaで確認したところ、以下のような情報が得られた。いまだに半分の7機種が生産されており、生産が終了した機体も、そのほとんどはどこかしらで運用されているようである。
なお、「量産終了年」以外のデータは、本書より引用しており、「量産終了年」のみ、こちらで独自に調べたデータとなっている。このデータに誤りがある場合は、当サイトの責任となる。
ちなみに、ダブルリンク社のモデルはマクドネル・ダグラス社とロッキード社であるが、実際には競合していたようである。また、その片割れであるマクドネル・ダグラス社は、1996年よりボーイング社(本作のブルーウイング社)に合併された。これにより、MD11は早々に生産終了となっている。
| 機体名称 |
ゲーム中のメーカー |
量産開始年 |
量産終了年 |
| DC9 |
ダブルリンク社 |
1965年 |
2006年 |
| MD11 |
ダブルリンク社 |
1990年 |
2000年 |
| B737 |
ブルーウイング社 |
1967年 |
生産中 |
| B767 |
ブルーウイング社 |
1982年 |
生産中 |
| B747 |
ブルーウイング社 |
1969年 |
生産中 |
| B747-400 |
ブルーウイング社 |
1988年 |
2009年 |
| A300 |
エアライナー社 |
1972年 |
1998年 |
| A310 |
エアライナー社 |
1982年 |
1998年 |
| A320 |
エアライナー社 |
1987年 |
生産中 |
| A330 |
エアライナー社 |
1992年 |
生産中 |
| コンコルド |
エアライナー社 |
1969年 |
1976年 |
| Tu154 |
ミリヤーコフ社 |
1968年 |
生産中 |
| IL86 |
ミリヤーコフ社 |
1977年 |
1995年 |
| IL96 |
ミリヤーコフ社 |
1988年 |
生産中 |
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第4章 メガキャリアへの野望

●国際線への挑戦
執筆者は中川靖造。全日空の事業拡大を中心とした、戦後日本航空産業の発展史である。航路の選定と相手都市との交渉、競合企業との駆け引きといった要素は、本作のモチーフを感じさせる。
ただし、全日空を主軸とする都合上、日本航空は全日空の事業を阻害する「悪役」的な描写がなされている。日本航空側からの視点で見れば、卑劣にも見える数々の工作も、また違った見方があるのかもしれない。
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データ総覧

●近未来の予見
本作の発売年は1992年(スーパーファミコン版、パソコン版、メガドライブ版とも、この年に発売されている)であるが、近未来の情勢を予知したイベントがいくつか存在している。
まず、1993年には「EC統合」イベントが起こるが、現実でも、同年に欧州連合が発足している。ただし、1992年の時点でマーストリヒト条約が締結され、欧州連合の発足自体は既定路線となっていた。
1997年の「香港返還」イベントも、現実では同年に実現している。これも、もともと約束されていた返還年が守られたものである。また、ゲームでは2001年に「第5次中東戦争」が勃発することがあるが、これは現実では起こらなかった。しかし、この年にイスラエルのシャロン首相がパレスチナを圧迫、これに対してパレスチナ側のテロも激化していたことは事実である。
2003年の「ソビエト民主化」イベントについては、ソ連が本作が発売される前年の1991年12月25日に崩壊しており、大きく現実からずれてしまっている。2006年の「朝鮮統一」イベントは、現実では2014年時点でも分裂状態にある。2010年の「カナダ・万国博覧会」イベントは、現実では上海で「上海国際博覧会」として開催された。
●イベントとエリア
ほとんどのイベントは、1〜3程度の都市に関係するだけであるが、地震と内部紛争は、多くの都市で発生する。また、航空機消失も、複数の路線で起こる可能性がある。
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客室乗務員・今昔

客室乗務員の歴史を取り扱った全2部の読み物。「その1」は38ページ、「その2」は66ページに掲載されている。客室乗務員と言えばスチュワーデスのイメージがあり、女性が主流のように思えるが、女性が主流になったのは1930年以降のことであり、それ以前は男性が主流であったという。
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