ページ  タイトル  内容
 65  (扉)  
 66  戦場に出る前に  概要
 67~68  6つの極意  基本情報
 69~70  5つの素朴な疑問  基本情報
 71~72  戦術を学ぶ前に  戦略テクニック 
 73~77  地の神の戦術  伏兵いぶりだし作戦
 必殺おとり作戦
 地獄のツアー作戦
 疑似回廊作戦
 78~82  天の神の戦術  元祖・伏兵撃滅作戦
 魔のヨーヨー作戦
 援軍奇襲作戦
 電撃退却作戦
 
概要

本章もチンギス・カンが説明するという体裁をとる。前半は基本的な情報、後半は具体的なテクニックを紹介している。
 
 
6つの極意

地形に基づく侵攻ルートの選定、合流を使った敵本隊の回復、兵士配分、訓練、情報、季節と兵士数の変動について簡潔に解説している。このうち、兵士の配分については、属性の相性について触れた後、「詳しくは素朴な疑問②(→70ページ)を見よ」とあるが、実際の「素朴な疑問②」は戦闘情報歩重要性を取り扱っており、属性については「素朴な疑問①」にあるため、誤植であると思われる。

合流を使った敵本隊の回復は、敵の他の部隊が健在な状態で敵の本隊の数が減少すると、他の部隊が本隊と合流し、本体の兵数が回復してしまうというものである。敵の本隊は必ず騎馬隊であるため、他の部隊の騎馬隊を先に潰しておくと、兵力を回復される心配はなくなる。なお、合流は同じ属性でしかできないため、騎馬隊以外の部隊を攻撃する必要はない。戦闘に勝利した場合、残った敗者の兵士は勝者の兵士に吸収されるため、なおさらである。

季節と兵士数の変動については、兵士を含めた住民数が増加する春は避けるべきであるとしている。また、本作では春に兵士の維持費が差し引かれるため、冬に攻め取った領土の金が不足していると、春には兵士が逃走してしまうことから、冬も避けるべきであるという。逆に夏や秋には兵士を内政にまわすため、兵士数は減少する傾向にあり、これらの時期に侵攻することを推奨している。
 
 
5つの素朴な疑問

チンギス・カンが疑問に答えるという体裁で部隊の強弱関係、戦闘情報の有用性、退却の仕方、降伏勧告狩猟と略奪について解説している。このうち、 『ハンドブック』と内容が重複する情報に関しては、リンクを持って解説の代わりとする。

部隊の強弱関係は原則的にパソコン版と同じであるが、『ハンドブック』には本隊に指揮官補正が加えられるため、他の部隊よりも強くなるという記述があるのに対し、本書には掲載されていない。単に書かれていないだけなのか、パソコン版とファミコン版では仕様が違うのかは現状ではわからない。
 
 
伏兵いぶりだし作戦(74ページ)

敵の伏兵にどう対処するのかということである。具体的には捨て駒をぶつけるか、弓矢を怪しい地形に当てることで伏兵の有無を確認することを推奨している。弓矢は有用だが回数制限があることを考慮すると、捨て駒を作った方が良いと思われる。

捨て駒は、「移動」コマンドの「分割」で兵数1の部隊を新規に作成するのが基本であるが、待機して機動力を貯める必要があるため、主力部隊でこれをやると侵攻が遅れる。そのため、あらかじめ兵士の配分で1パーセントの偵察部隊を作っておき、ここからさらに兵を分けるか、場合によっては、この部隊を直接捨て駒にしてしまう方が良いと思われる。

なお、本項には記されていないが、敵の本隊に攻撃を当てると敵は伏兵を解除する。伏兵の位置が侵攻ルート上にないと確信できる状態であれば、これが最も効率的なやり方であることは間違いない。

ハンドブック』では作戦として紹介されておらず、119ページの「伏兵」に対する説明の中に捨て駒を利用して伏兵をつり出す手法に関する記述がある。


 

必殺おとり作戦(75ページ)

少数の本隊で敵をおびき寄せた後、大軍の別動隊が敵本隊を攻撃するという戦術である。ここでは守備側の戦術として扱われているが、『ハンドブック』では、「マリオネット作戦」という名称で攻撃側の戦術として紹介している。


 
地獄のツアー作戦(76ページ)

敵に攻め込まれた際、本隊を城ではなく、険峻な地形の多いところに置き、攻めてきた敵に兵士の減少する地形を進ませるという戦術。『ハンドブック』でも123ページに同名同内容の戦術が紹介されているが、こちらは、侵攻ルート上に伏兵を置く「虎の穴トラップ作戦」との併用を推奨している。


 
疑似回廊作戦(77ページ)

地形を回廊に見立てて逃げ回るという戦術である。『ハンドブック』でも124ページに同名同内容の戦術を紹介している。ここで注目するべきことは、『ガイドブック』に「大兵力を有している敵だと、兵力激減覚悟でどんどん真ん中を踏破してくる」とあるが、この情報は『ハンドブック』にはないということである。つまり、ファミコン版とパソコン版では思考ルーチンが変わっており、そのために『ハンドブック』で紹介されていたいくつかの戦術が利用できなくなったと考えられるのである。
 
 
元祖・伏兵撃滅作戦(79ページ)

伏兵「を」撃滅する作戦ではなく伏兵「で」撃滅する作戦。攻撃時は敵の撤退ルート、守備時は敵の侵攻ルートを予測して配置することを推奨する。『ハンドブック』の125ページでは「虎の穴トラップ作戦」として守備時の作戦が紹介されている。


 
魔のヨーヨー作戦(80ページ)

守勢に回ったCPUは、不利になると城を捨てて逃げ出し、時間切れを狙おうとする。しかし、城の防御値が一定以上残っており、城が敵に隣接していないという条件を満たしていると、城に戻ってくる。これを利用してCPUの逃走を封じる戦術である。

光栄ゲーム用語辞典』の235ページにも同内容の記事がある。また、『ハンドブック』ではプレイヤーが守勢に回った際、攻撃側の本隊を効率的にたたく手段として、「間抜けリターン待ち作戦」という呼称で紹介されている。

城の防御値についてであるが、本書には「作戦の成否を握る城防御度の数値はあえていうまい。自分で探せ」とあって具体的な数値は教えてくれない。これは『光栄ゲーム用語辞典』出も同様である。『ハンドブック』では、127ページに「城防御度が56以上の場合に」とあり、仕様がパソコン版と同じであれば、城防御度が「56」以上である時に使える作戦であるということになる。なお、ゲーム開始時点の城防御度の最低値は、モンゴル編の2国と13国の「95」である。


 
援軍奇襲作戦(81ページ)

少数で攻め込み、「援軍」を要請、敵は数的優位を頼んで攻勢に出るため、本体は手薄となる。そこを援軍で急襲するという戦術である。うまくいけば敵の本隊だけを撃破し、残った兵士を吸収することも可能である。手法的には『ハンドブック』の「マリオネット作戦」の応用と言える。

ただし、パソコン版と仕様が同じであれば、援軍は3日後に到着し、到着した時点で兵士の10パーセントが消滅するため、援軍を利用するだけで損害が出る。さらに食糧は持ち込めず、攻め込んだ部隊の食糧が消費されるため、あらかじめ食糧を多めに持参する必要がある。そのうえ、この作戦を成功させるためには、援軍の到着する位置をあらかじめ把握しておく必要がある。決まれば爽快なこと間違いなしの奇策ではあるが、実用的とは言えないこともまた事実である。


 
電撃退却作戦(82ページ)

これも「援軍」の活用テクニック。こちらは退却の際に援軍を呼び、敵の追撃部隊に打撃を与えてから撤退するというもの。「元祖・伏兵撃滅作戦」と併用すれば、さらに効果は高まる。