大航海時代3 大航海時代III

 ハンドブック紹介

 

   大航海時代V ハンドブック 冒険航海編  


 ●基本データ
 Capter1 ラモン&エミリオの冒険
 Capter2 街
 Capter3 航海と探索(船舶と航海)
 Capter3 航海と探索(船首像と航海用アイテム)
 Capter3 航海と探索(交易と上陸)
 Capter3 航海と探索(探索)
 Capter4 ミニゲーム
 Capter5 戦闘(技能・海戦)
 Capter5 戦闘(陸戦)
 Capter5 戦闘(一騎討ち)
 Capter6 情報(ヒント掲載図書・アイテム)
 Capter6 情報(発見物・まとめ)
 Capter6 情報(『蒼き狼と白き牝鹿』の登場人物と書籍)
 大航海時代コラム
 総合評価 ★★★★

基本データ

 初版の発行は1997年2月7日。ページ数は奥付と広告を含めて192ページ。定価は2000円である。執筆者は戸井しゅん、岩上玲央、もりあやめ、香原彩織。2〜3ページの目次によると、本書は6つの「Capter」から構成されており、これとは別に巻頭特集と「大航海時代コラム」がある。

 巻頭特集の「オールカラー発見物マップ(4〜22ページ)では、本作のエリアを10項に分けて代表的な発見物を写真付きで紹介する。Capter1の「ラモン&エミリオの冒険(23〜78ページ)」では、本作のデフォルトキャラクターである2人のプレイレポートを通して、4項目で本作のゲームの進め方を紹介する。

 Capter2の「街(81〜96ページ)」では、15項目で街の施設を紹介する。ちなみに、本作では陸地探索の要素もあるため、これまでの「港」ではなく「街」と呼ばれる。Capter3の「航海と探索(93〜129ページ)」は、8項目で航海と探索のシステムを解説する。これも、洋上の移動は「航海」、陸上の移動は「探索」と分類されている。

 Capter4の「ミニゲーム(131〜140ページ)」では、8項目で本作のミニゲームの攻略法を紹介する。Capter5の「戦闘(143〜161ページ)」は、4項目で海戦、陸戦、一騎打ちと、本作に登場する武具を解説する。

 Capter6の「情報(163〜188ページ)」では、3項目で発見物のヒントとなる書物、全アイテム、発見物の一覧を掲載している。ちなみに、街、航海者、酒場女、スポンサーなどの情報は、全て『大航海時代Vハンドブック世界探究編』で取り扱っている。「大航海時代コラム」は全6項であり、いずれも各Capterの末尾に付されている。

Capter1 ラモン&エミリオの冒険

 扉(23ページ)は「バベルの塔」。プレイヤーの作成については26〜27ページの「プレイヤーキャラの作成」に情報がある。ここにはない情報として、「職業」は、固定イベントの種類に関わってくるが、本書には情報が掲載されていない。また、初心者用キャラクターのラモンとエミリオは、それぞれ専用のイベントが用意されている。

 本作の基本的なゲームの進め方については、24〜25ページの「全体の流れ」と28〜69ページの「ポルトガルから始めよう」で解説されている。特に「ポルトガルから始めよう」は全10編のプレイレポートとなっており、ラモンとロッコのやり取りと、それに関する解説によって発見物のヒントの獲得、スポンサーとの契約、航海と探索、街の機能などが詳しく紹介されている。

 また、これ自体も新米冒険者の冒険物語として良くできており、単に読み通すだけでも面白い。特に本作は、これまでとはゲームシステムが全く違うため、個人的な初プレイは、まさにこのラモンと同じような心境であった。このレポートを読むたびに、そのころの新鮮な気持ちが蘇る。

 70〜78ページの「スペインの冒険家の後半生」は、もう1人の初心者用キャラクターであるエミリオが、結婚と出産、それに至るまでの下準備を2編のプレイレポートによって紹介する。これによって生まれた男児は後継者となり、彼を使ってプレイを継続することができるが、そのルールについては79ページに解説がある。

 また、プレイレポートは各所に注釈がある。この中では、56ページの酒の強さと77ページの友好度による酒場女の態度の変化が参考になると思われる。その他には、町の出入りに10日ずつかかる点(58ページ)、スポンサーと契約していない場合のみ、証拠のアイテムを自分のものにできる点(60ページ)などが重要である。

Capter2 街

 扉(81ページ)は「ノアの方舟」。ラモンが故郷のリスボンをサンプルとして、街の各施設を紹介する。特に重要な点としては、本作のセーブは自宅とプレイヤーキャラと国籍が同じ街の宿屋でしかできない点が挙げられる。また、本作の「休養」は1ヶ月単位となっている。スポンサーと契約しているときには、残り日数に気を付けたい。

Capter3 航海と探索(船舶と航海)

 扉(99ページ)は「モアイ像」。「船を入手しよう(100〜105ページ)」では、造船所のオヤジが本作に登場する船種と各種の改造費用を紹介する。改造費用については101ページに一覧表が掲載されている。本作の船種は8種類であり、102〜105ページで1ページにつき2種類ずつ掲載されている。なお、船種の一部はゲーム開始時の1480年には登場しておらず、年代の経過によって出現することになる。

 データは開発地域、価格、基本能力値、改造による最大能力値などが掲載されているが、最大船員数の記述はない。現在、ソフトが手元にないため、これを確認することができないが、最も高価なガレオンよりも、重キャラックの方が最大船員数は多いことは間違いない。大規模な街を攻め落とすときは、重キャラックに船員を満載した方が強いということである。

 「出港準備(106〜107ページ)」の解説役はロッコである。ここでは、船員の数と同数の水と食料で10日分の航海ができることを覚えておけば良い。「航海の基本(108〜111ページ)では、エミリオ編で彼の副官となるフアン=ロドリゴ=アコスタが航海に必要なデータを紹介する。

 まず、109ページでは風向きと船の推進力の関係を一覧表にまとめている。ここでは、真後ろから風を受けても末尾の帆しか利用できないため、真後ろよりも斜め後方から風を受けた方が速くなる点に注目したい。また、110ページでは春・夏と秋・冬の2種類の風向き、111ページでは潮流を世界地図で紹介している。

 さらに、各種の航海テクニックとして、逆風対策のためにメインマストを四角帆、サブマストを三角帆にする組み合わせを推奨している。また、逆風に対しては、風上に向かってジグザグに移動することで横からの風を推力にする「タッキング」、より広域的なテクニックとしては、地球が丸いことを利用して、円周の少ない南方や北方に出て距離を稼ぐ「大圏航路」を紹介している。どちらかと言えば、南方の方が危険が少なく、使いやすいようである。

Capter3 航海と探索(船首像と航海用アイテム)

 「洋上でのアクシデント(112〜117ページ)では、フェルナンド=デ=マガリャネスが各種のアクシデントと、その対策を紹介する。また、厳密にはアクシデントではないが、本作では緯度75度以上に進むと即座にゲームオーバーになる可能性がある。そのため、上記のとおり、「大圏航路」は南方の方が安全なのである。

 116〜117ページでは全船種像を掲載しているが、本作では「しけ(前作までの嵐)」だけでなく、鼠、疫病、船員の反乱などを抑えることもできる。ただし、1つの船首像は1つの効果しか持たないため、船首像で抑えられるアクシデントも1つということになる。

 さらに、船首像は4つのレベルが設けられており、レベル0で0%、レベル1で10%、レベル2で40%、レベル3で70%の防災効果がある。また、レベル0とレベル3の船首像には、防災効果以外の特殊能力があり、これによってレベル0の船首像の価値が出てくる。ちなみに、「ハンドブック」シリーズにおいて、船首像の具体的な防災効果が明かされたのは、本書がはじめてである。

 なお、船首像の大半は、発見物の証拠品として入手することができる。つまり、スポンサーと契約を結んでいる場合は、証拠品として差し出さなければならないということである。船首像を手元に残すためには、契約を結ばず、自力で発見物を見つける必要がある。

 「提督、街が見えます!(118〜119ページ)」では、クリストバル=コロンが航海道具の効果を解説する。118ページには「測量」技能と望遠鏡の有無による視野の範囲の一覧表が掲載されているが、提督か測量士の「測量」が「3」で望遠鏡がある場合、「測量」が「0」、望遠鏡なしの場合の3.5倍の視野が得られるという。また、ターバンはイスラム圏の街に入りやすくなる効果があるが、その街で話されている言語の技能も必要となる。

Capter3 航海と探索(交易と上陸)

 「交易商人の王道とは(120〜125ページ)」では、121ページで本書推奨の交易ルート、122〜123ページで交易品、124〜125ページはエリアごとの売却価格を紹介する。解説役は、『大航海時代U』の主人公の1人であったアル=ヴェザスである。

 本作の交易品の購入価格は売却価格の1.5倍に固定されているが、1回5%の値引き交渉を最大3回行えるため、最高で15%分の値引きで交易品を購入することができる。また、本作の「会計」技能は値引き率ではなく、交渉の成功率に関係しており、レベル3で95%となる。ちなみに、本作には会計士がいないため、提督か副官の「会計」のうち、高い方が適用される。

 「緊急避難の上陸(126〜127ページ)」では、マガリャネスが上陸時の補給と補修を解説する。補給については気候ごとに成功率が決まっているというが、気候に関する説明は本書には掲載されていない。ちなみに、熱帯雨林気候では水も食料も確実に見つかり、温暖夏雨気候や温暖湿潤気候も見つかる確率が高いが、砂漠気候と氷雪気候では、見つかることはない。

 また、船員が100人以上いる場合、発見率は10%ずつ高まり、30人未満の場合は10%ずつ低下するというが、発見率が0%の砂漠気候と氷雪気候にも適用されるかどうかは不明である。

 127ページには修理の際の「造船」技能と資材の消費量の関係が一覧表で掲載されている。修理には提督か副官の「造船」技能のうち、高い方が適用されるが、レベル0では修理そのものができない。資材の消費量に対する回復値は「造船」技能のレベルに応じ、レベル1であれば資材「1」で低下値「1」を回復させることができるが、レベル3であれば資材「1」で回復できる低下値は「3」となる。

Capter3 航海と探索(探索)

 「探検の基本(128〜129ページ)」では、アメリゴ・ヴェスプッチが陸上探索を解説する。データ面では129ページに隊員の規律の低下に対する警告メッセージ、地形による移動日数の変化、「運用術」技能と所持金の消費率の関係が一覧表として掲載されている。

 隊員の規律については、砂漠や山岳などの難所を通過することで下がりやすくなるが、「運用術」が高ければ低下を抑えることができる。また、これらの難所では猛獣や原住民の襲撃を受けやすくなるため、できる限り通過を避けるべきである。「運用術」と所持金の関係については、「運用術」が「0」ならば1日当たり隊員数の2.5倍の資金が必要となるが、技能が「3」であれば、隊員数と同額で済むようになる」

Capter4 ミニゲーム

 扉(131ページ)は「ポタラ宮殿」。本項ではレオナルド=ダ=ヴィンチが7種類のミニゲームを解説するという体裁を取る。ミニゲームについては、ほぼ根本的な解法を紹介しているため、ここでは詳しく触れない。また、133ページには、ミニゲームを行う必要のある発見物の一覧表が掲載されているため、どうしても苦手なミニゲームは、これを見て回避することもできる。

Capter5 戦闘(技能・海戦)

 扉(143ページ)は「シペ=トテク神の仮面」。「目指せ!征服者(144〜145ページ)では、フランシスコ=ピサロが戦闘と戦闘技能の関係を解説する。「剣技」、「射撃」、「砲術」は、陸戦と海戦のいずれにも影響を及ぼすため、いずれもが高いことが望ましい。

 陸戦の場合、「剣技」は騎兵(重騎兵)、「射撃」は火縄銃隊(マスケット銃隊)、「砲術」は砲兵(カノン砲兵)の強さに影響を与え、技能のレベルが「3」になると( )内の兵科にパワーアップする。さらに、提督の「剣技」、「射撃」、「砲術」が全て「3」である場合に限り、兵科の「提督」も「無敵提督」になる。多くの技能が部下の技能で代用できる中、これだけは提督の技能だけが適用される。そのため、好んで戦闘を行う場合は、優先してレベルを上げるべき技能であると言える。

 「常勝提督への道(146〜149ページ)」では、バルバロス=ハイレディンが海戦を解説する。ここでは147ページに掲載されている大砲の攻撃力と射程の関係に注目したい。また、ここにはダ=ヴィンチのアイテムの効果も掲載されている。いずれも非常に強力なアイテムであるため、無駄使いをするのが嫌な場合は、自宅に保管し、必要に応じて引き出すようにしたい。 

Capter5 戦闘(陸戦)

 「陸戦不敗の法則(150〜155ページ)」では、エルナン=コルテスが陸戦を解説する。注意するべき点としては、スポンサーと契約中に街を攻略した場合、街の国籍がスポンサーの国籍と同じになる点が挙げられる。スポンサーが提督の祖国以外の場合、その街ではセーブができず、街を攻略した意味もなくなってしまうということである。

 153ページには「奇策と特殊攻撃の成功率」の一覧が掲載されている。「奇襲」は日本と中国、「罠」はヨーロッパとインド、「暗殺者」はイスラムで成功率が高くなるが、それでも成功率は80%に留まる。また、アイテムの「死海写本」を所有している場合は「審判」を行うことができる。

 なお、ダ=ヴィンチのアイテムの「炸裂弾」を持っている場合は40%の確率で使用され、砲兵の攻撃力が2倍になる。大都市攻略の切り札として有用であるため、これも必要な時が来るまで自宅で保存しておきたい。

 154〜155ページでは、各地の兵科を紹介している。ただし、各兵科の能力に関しては、大まかな解説があるものの、データとしては掲載されていない。兵科は、日本の忍者や侍、インドの象兵のような直接的な戦力だけでなく、南アメリカでは味方の攻撃力を上げるジャガー兵、アフリカやオセアニアでは雨を降らせて火器を無力化する呪術師が登場するなど、種類も行動もバラエティに富んでいる。

 なお、本書では呪術師に雨乞い能力を危険視しているが、出現するエリアが限られているため、アフリカやオセアニアの陸戦の場合は騎兵で兵科を固めた方が良い。

Capter5 戦闘(一騎討ち)

 「一騎討ち(156〜157ページ)」は塚原卜伝が一騎討ちのルールを解説する。攻撃方法と防御方法の相性については、157ページに一覧表がある。しかし、解説にもあるように、1ヵ所だけを集中攻撃しても、相手に行動を読まれてしまうため、結局はまんべんなくダメージを与えていくことになる。強力な武器を装備して、一撃あたりの攻撃力を高めるべきである。

 ちなみに、本人が「なに、出るゲームを間違えているだと?そんなことをいっているようでは、おぬしも、まだまだ未熟よのう」と言っているように、彼は紛れもなく本作の登場人物であり、日本において彼と一騎討ちをするイベントがある。

 158〜161ページでは、本作に登場する全ての武器と防具を紹介している。武器の最上位にはロンギヌスの槍やエクスカリバー、防具の最上位には義経愛用と伝えられる赤糸縅胴丸鎧など、RPGでよく見かける武具が並ぶ。しかし、武器に限って言えば、最強のロンギヌスの槍が割と楽に手に入ってしまうため、いまいちありがたみが薄れている。

Capter6 情報(ヒント掲載図書・アイテム)

 扉(163ページ)は「プエブロ=ボニト」。「ヒント掲載図書一覧(164〜173ページ)」では、ヒントを掲載している書名、著者、必要な言語と技能、登場年、書籍がある図書館、発見物のヒント、その他の必要条件などを見開きで掲載している。中には『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズに登場する人物の著作もあるため、そちらをプレイしていれば、書籍に対する思い入れも増すものである。これについては、本書を参考にして一覧表を作成した。

 「アイテム総覧(174〜181ページ)」は本作に登場するアイテムを、まとめて50音順に列挙している。一言に「アイテム」と言っても、武器防具に航海道具、船首像に服飾品、発見物の証拠品となる生物や発掘品にいたるまでの全てが「アイテム」であるから、その情報量は莫大である。

 データの中では、そのアイテムを入手できる「発見物」の項が最も重要であると思われる。また、書物系のアイテムについては、そこから得られる発見物のヒントも掲載されているが、これはあまり汎用性の高い項ではないため、別項にまとめてしまっても良かったようにも思える。

 「売値」と「買値」については、どうやら店側から見た場合の「売値」と「買値」らしく、プレイヤーが購入する場合は「売値」、売却する場合は「買値」が適用されるようである。さらに、非売品のアイテムについても両方のデータが設定されており、本項には非売品と店売りのアイテムの区別をつける項目がないため、そのあたりは不便であると感じられる。

 また、武器や防具の能力、服飾品の贈り物としての効果を示す「効果」の項は、それ以外のアイテムについても数値が割り振られている。しかし、その数値の意味は不明である。なお、武器防具や船首像は、個別にまとめた項があり、情報的には重複してるが、本項だけで、これらの情報を把握するのは面倒であるため、これは正解であると感じられる。

●Capter6 情報(発見物・まとめ)

 「発見物一覧(182〜188ページ)」では、発見物の「緯度」と「経度」が明記されている。ただし、「確率」が「困難」のものは、位置があっていても、しばらく探索しないと見つからないという。「確率」の文字通り、プレイヤーキャラが動くたびに「見つかるかどうか」という判定を行っているのではないかと思われる。

 「アイテム」は証拠品として取得できるアイテムであるが、やはり武具や船首像に注目したい。前述しているように、スポンサーと契約している場合、それらを証拠品として提出しなければならないためである。「偽物街」と「真偽」については、一部の証拠品には偽物があり、「偽物街」は、それを売っている街を示す。ただし、偽物が、どの証拠品の偽物であるかということまでは記載されていない。

 本項の「ヒント掲載図書一覧」における書籍そのものの豊富さやヒントの胡散臭さ、「アイテム総覧」や「発見物一覧」の歴史的事実、オカルト、安っぽい名前の偽物が入り混じった混沌ぶりは、一覧を眺めているだけでも面白い。それだけに、書籍や発見物の歴史的背景の情報がないのは残念である。

 ちなみに、本作の最初期バージョンには発見物に「奴隷」があったが、本書は修正バージョンをもとにしているためか、一切情報は掲載されていない。ただし、「ヒント掲載図書一覧」では、本来「奴隷」の情報が掲載されている『ギネー発見征服記(167〜168ページ)』の下段(上段には「テラコッタ像」の情報がある)に斜線だけが表示された箇所がある。これが「奴隷」の名残なのではないかと思われる。

Capter6 情報(『蒼き狼と白き牝鹿』の登場人物と書籍)

人物名 書籍名 発見物
アル=アシール 『完史』 骨董品(交易品)
タージ・マハル廟
イブン=タイミーヤ  『悪魔論』 ラフレシア
『シャリーヤによる統治』 ジンバヴウェ神殿
イブン=バットゥータ 『三大陸周遊記』 シュウェダゴン=パゴタ
ダチョウ
泥のモスク
イブン=ハルドゥーン  『訓戒の書』 シヴァ神像
『歴史序説』 カルナック神殿
ルクソール神殿
イブン=ルシュド 『医学大全』 犀角(交易品)
郭守敬(他編) 『受時暦』 候風地動儀
長春真人 『元風慶会録』 銀の水差し
トマス・アキナス  『神学大全』 モンサンミシェル
『対異教大全』 聖遺物箱
プラノ=カルピニ 『モンゴル人の歴史』 景教の十字架
ペトラルカ 『アフリカ』 巨大アロエ 
マンドリル
ボッカチオ 『神々の系譜』 ステーヴ教会
マルコ・ポーロ 『東方見聞録』 インド
金閣寺
紫禁城
ジパング
コショウ(交易品)
耶律楚材 『西遊録』 ポタラ宮殿
マニ筒
ラシード=アッディーン 『集史』 王家の谷
ツタンカーメンのマスク
ルーミー  『精神的マスナヴィー』 ジンバヴウェ神殿
『ルーミー語録』 マスジット=イ=シャー

大航海時代コラム

 Capter1の末尾の「新大陸からの贈り物“タバコ”(80ページ)」は、タバコのルーツを紹介する。Capter2の末尾の「東洋の大航海時代(97〜98ページ)」では、鄭和の7度に渡る航海を解説する。鄭和艦隊の規模と航海距離は、まさに「大航海」と呼ぶにふさわしいものであるが、それだけに莫大な出費を伴うものであり、政局の変化もあって後に続くことはなかった。

 一方、本項中にも比較があるが、西洋の大航海時代は、鄭和の艦隊に比べたら小規模なものであった。しかし、それだけに国家の負担も少なく、その成果から利益を判断した後に大規模な航海を行うことができた。つまり、大航海時代の航海者者たちは小規模な艦隊であったからこそ、成功を収めたとも考えられるのである。

 Capter3の末尾の「酒場でポーカー(130ページ)」は、カードゲームの起源を紹介する。本作も含めた『大航海時代』シリーズは、酒場でポーカーなどができるが、現実的には、当時はポーカーの原型となるカードゲームゲームが遊ばれていたようである。

 Capter4の末尾の「馬たちの里帰り(141〜142ページ)」はアメリカにおける馬の運用の歴史である。タイトルは、馬の原種はアメリカ産であったが絶滅し、スペイン人によって再びアメリカに馬が持ち込まれたことを意味する。

 Capter5の末尾の「大航海時代の食卓(162ページ)」は、トマトを中心にアメリカから持ち込まれた食材と当時の食器を紹介する。Capter6の末尾の「聖剣・聖杯・聖槍(189ページ)」は、15世紀イギリスのアーサー王伝説ブームと、本作にも登場するエクスカリバー(聖剣)、聖杯、ロンギヌスの槍(聖槍)を紹介する。

総合評価 ★★★★

 本書はゲームの攻略方面の情報が充実している。特に技能レベルと効果の関係をの多くを明示した点は高く評価できる。こうしたデータが明らかにされているからこそ、技能レベルを意識したプレイができるというものである。また、本書中の文章にも趣向が凝らされており、単なるゲームの攻略を超えて、文章自体を面白く読むことができる点も良い。

 一方、問題点としてはデータ面の不足が挙げられるが、これは『世界探究編』にまとめられているため、個人的には大きな問題ではない。攻略情報とデータを無理に1冊にまとめ、中途半端な内容になるよりは、2冊に分けて、それぞれで出せるだけの情報を出すという姿勢は、悪いものではないと思われる。

 もちろん、「ハンドブック」を2冊に分割すること自体を問題とすることもできる。しかし、『大航海時代V』の「ハンドブック」の場合、それぞれでテーマ(本書は攻略、『世界探究編』はデータ)が完結しており、両者で競合する情報がほとんどないため、両者のいずれにも固有の価値を出すことに成功している。後発の書籍と比較しても、こうした点は高く評価することができる。


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