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基本データと本書の構成

●諏訪原寛幸
本書の扉絵や挿絵を担当しているイラストレーター。コーエー的には『真・三國無双』シリーズのキャラクターデザインとして有名であると思われるが、個人的には『ウィザードリィ〜DIMUGUIL〜』のモンスターデザインの印象が強い。種族や職業のキャラクターデザイン、モンスターの挿絵を比較してみるのも面白い。
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Capter1 THE CONTINENT of MIRADIA and THE SIX NATIONS

●4人の魔王(3ページ)
すなわち、魔王アルガ、魔王グライヴァ、魔王セラ、魔王バルドの4人である。なお、ゲーム中の彼らは「魔王××」が正式名称である。本書の騎士一覧でも「ま」行に掲載されている点に注意したい。
「蘇る光」の場合、データ的には間違いなく強敵と言えるが、実際のゲームでは、満足な兵力を持たないまま攻め込み、倒しても倒しても復活して(彼らを捕えることは不可能、最終決戦まで死亡することもない)攻め込んでくるうっとおしいやられ役のイメージが強い。

●ミラディア大陸(6〜7ページ)
『ロイヤルブラッド』の名を冠している本作品であるが、前作とは舞台のつながりはない。ちなみに、前作の「ロイヤルブラッド」とは、王権の象徴となる王冠のことであったが、本作品中に「ロイヤルブラッド」という言葉は一切登場しない。

●摂政不在(22ページ)
22ページには、ディルガド王国の摂政としてバー・ラスケスが紹介されている。しかし、これは解説にもあるように「闇の狂雲」だけの仕様であり、「蘇る光」の彼女はグリムザク帝国に寝返っているため、摂政は不在である。「知力」の高いアシュキールを摂政に任じておきたい。
●バー・ラスケスとアーレディタル(23ページ)
ディルガド王国の大神官アーレディタルは摂政バー・ラスケスに「匹敵する魔力を備えてはいるが、口論では勝てない」という。しかし、「蘇る光」を基準にデータを見ると、彼女の魔力は「38(66ページ)」、バー・ラスケスの魔力は「207(84ページ)」となっている。誰がどう見ても「匹敵」と呼べるような数値ではない。

●その他の勢力(32ページ)
自由都市アルヴァザール、砂漠の国メトーペ、エルフの国ノーラの3国は「闇の狂雲」だけに登場する。「蘇る光」では、すでに国は滅ぼされており、国王たちも幽閉状態にある。
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Capter2 WAR and ADOMINISTRATIONS

●人物と属性(35ページ)
本作品の人物は、光、闇、聖、邪、水、火、土、風の8属性のいずれかを持つ。このうち、光と聖は「光の種族」、闇と邪は「闇の種族」専用であり、相反する陣営に仕官した場合、属性が逆転する。
また、光と闇、聖と邪、水と火、土と風は相反しており、戦闘の際には与えるダメージが増幅するというが、具体的な効果は不明である。しかし、より重要なことは、武具の一部にも属性が設定されており、それによって装備者が大きく制限されるということである。
●都市と属性(35ページ)
巫女の属性と都市の属性が一致している場合、その巫女によって蓄積される都市の「魔法力」は、2倍として計算される。とはいえ、高レベルの巫女は大型施設変換のために各地を飛び回ることになるため、巫女自身の有用性の方を重視するべきである。

●概要
37〜43ページでは、本作に登場する6種類の基本種族と、モンスターに分類される希少種族を解説している。これは、本書における数少ない設定部分の紹介である。
一方、ゲーム的に見た場合、種族はレベルアップ時の上昇能力の上限に影響を与える。また、エルフとドワーフ、エルフとダークエルフ、ドワーフとレニダスは相性が悪く、「登用」が成功しにくい。しかし、逆にダークエルフとレニダスは「闇の種族」同士で相性が良く、「登用」が成功しやすいなどの特徴がある。
なお、各種族の上昇値とモンスターの上昇値を見ると、モンスターの方が圧倒的に高く見える。しかし、各種族は種族ごとの上昇地に職業の上昇値を加えたものが実際の上昇地となるため、実際には極端に変わるものではない。
●種族と年齢(37〜43ページ)
本作に登場する種族は、種族ごとの寿命の格差が激しい。レニダスは80歳、人間に関しては記述はないがレニダスと同程度としても、ドワーフは300歳以上、ハーフエルフやダークエルフは1000歳以上、エルフにいたっては4000歳以上となる。
それ自体がゲームに影響を及ぼすわけではないが、各国の重鎮の中にも、100歳を超える人物は結構いる。また、シルティアン王国の騎士団長ヴォルゲルと大神官ガレズチェスタは夫婦であるが、エルフのガレズチェスタは128歳、人間のヴォルゲルは38歳という90歳差夫婦となっている。
●レニダス(42ページ)
本作品のオリジナル種族。頭部から生えた1本から2本の角が特徴である。ダークエルフとともに邪神デルニソスに従った「闇の種族」であり、同じく「闇の種族」であるダークエルフとは仲が良いが、ドワーフとは仲が悪い。
その生活環境や寿命は人間に近いが、体格は人間よりも大きく、腕力も強い。価値観としては強者を貴び、戦場での勝利を至上の喜びとする他、酒を好む。イメージ的には「鬼」に近いのではないかと思われる。

●職業(44〜45ページ)
職業は上級職と下級職に分かれており、レベルアップ時の上昇能力の上限と覚える技に違いがある。上級職は上昇上限が下級職よりも高いため、低レベルで上級職に就いているキャラクターは能力が高くなりやすい。ちなみに、レベル15で上級職への転職が可能となる。

●施設の建築(46ページ)
施設の建築に必要なターンは、騎士の攻撃力と知力に左右される。また、地形的には河川や湖に接した平地は短く、山林部は長くなるという。しかし、大型施設の変換を見越した施設の配置の方を優先するべきであると思われる。

●大型施設(47〜53ページ)
大型施設については、本書の50〜52ページに一覧があり、53ページには、事故によって誕生する5種類の大型施設を紹介している。しかし、プレイヤーが大型施設に必要な施設の組み合わせを知っていたとしても、ゲーム中に吟遊詩人から情報を得ない限り、施設の変換を行うことはできない。まずは「酒場」を建て、地道に吟遊詩人から情報を集めたい。
また、大型施設の変換は、巫女のレベルが大きな影響を及ぼす。その点において、レベル17のトルハリアがいるシルティアン王国は非常に有利である。また、ディルガド王国も、早い段階で「タヌミの遺跡」からレベル20のニーンを救出することができる。ただし、遺跡の情報も吟遊詩人から聞き出さなければならない。その意味でも、施設の「酒場」は重要である。
●大型施設と建築数
大型施設のうち、金銭収入を1.5倍にする「百貨店」と「歓楽街」、2倍にする「黄金の木(事故でのみ登場)」は、1つの都市につき1つ分の効果しか発揮しない。これらを1つの都市で複数建てても無駄である。ちなみに「摂政に訊け!」によると、これらの効果は累計され、最大で金銭収入は4.5倍となる。
騎士の経験値が自動的に増える「士官学校」と、戦士・盗賊系の経験値が増える「剣士の街」、僧侶・魔道士系の経験値が増える「賢者の街」は、効果が重複しない。また、これらは1つの都市にいくつ建てても効果は変わらないため、1つの都市に「士官学校」が1つだけあれば充分に役目を果たすことができる。
「摂政に訊け!」によると、工房は6軒で2番目に弱い武具、12軒で3番目に弱い武具が開発できるようになる。これ以上の武具の開発は行えないため、工房は12軒あればよいことになる。大型施設を作るよりは、半端なマスに工房を12軒建てた方が効率的であると思われる。

●行動力(57ページ)
行動力については「部隊の行動力」と「コマンド別消費行動力」の一覧が掲載されている。「部隊の行動力」は、モンスター兵に対して一般兵の行動力が少なすぎるように見えるが、実際には兵を率いる騎士の行動力が加算されるため、実数は数倍以上になる。
逆に言うと、モンスター兵の行動力が高いのは、モンスター兵に騎士を配属させることができないためである。そのため、いくら彼らが奮戦しても経験値には反映されず、騎士の少ない序盤はともかく、騎士の充実してくる後半になると、まったく無意味な存在となる。

●地形(57ページ)
地形については「地形と消費行動力について」、「地形効果について」の2つの表が掲載されている。ユニットの特性として、飛行ユニットのグリフォンとハーピーは、全ての地形を「4」の移動力で移動することができる。また、川と湖の消費機動力は原則的に「10」であるが、飛行ユニットとニンジャは「4」で移動することができる。
地形効果は3段階に分かれており、、湿地、川と湖は「1」、それ以外は「2」である。ただし、モンスター兵のリザードマンだけは、川と湖の効果が「3」となる。探索ポイントの「忘れられし地」では、高レベルのリザードマンと戦うことになるため、覚えておいて損はない。

●探索
探索ポイントについては、63ページに一覧表が載っている。探索ポイントの目的と探索ポイントを探索するために必要な都市が掲載されている点は評価できる。
しかし、本書には、探索ポイントで入手できる最重要アイテム以外の固定アイテム、探索ポイントごとのトラップなどといった探索ポイントごとの固有の特徴は掲載されていない。この点は、本書の攻略本としての価値を大きく低下させている。
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Capter3 DATA and PROFILES

●顔グラフィックについて
騎士の顔グラフィックは、本来の顔グラフィックと、アルトゥーリアによって洗脳された顔グラフィックの2種類があるが、本書では本来の顔グラフィックしか掲載されていない。
洗脳された騎士は、構図こそ変わらないものの、顔色が悪くなり、表情が変化する。その表情は一種の顔芸でもあり、インパクトは強烈である。ほとんどのキャラクターは「蘇る光」で洗脳顔を確認することができるが、このシナリオで正気なキャラクターの洗脳顔を見ることは面倒である。そのため、できればカラーで両方のグラフィックを掲載してほしかったところである。
●レベルが上がって弱くなる人物
ヴォルゲル、シシリ・リュネス、バイワノール、ロルベイルの4人は「闇の狂雲」よりも「蘇る光」の方がレベルが高くなっているが、なぜか能力は低下している。彼らには、「闇の狂雲」では騎士や神官であるが、「蘇る光」では騎士団長や大神官に昇進しているという共通点がある。しかし、能力低下の理由は全く持って不明である。
●キュルイランとシシュレ
キュルイラン(73ページ)とシシュレ(76ページ)は、アルトゥーリアに心酔しており、彼女の命令しか聞かないという設定がある。しかし、そんな彼らも「蘇る光」で捕えてしまえば、簡単に仲間になってしまう(本作品に「処刑」コマンドはないうえ、放っておくと脱出する可能性がある)。
ディルガド王国を裏切ったバー・ラスケスもそうであるが、こういった「純粋な敵」というべき人物は、できれば特殊な扱いが欲しかったところである。例えば、幽閉された国王救出の際に戦い、倒せば死亡する中ボス的な存在ならば、その設定にも意味が出たと思われるのである。
●ザイチェフ一家(75ページ)
シーフのザイチェフは、もともとミュレザスの出身(「闇の狂雲」による)であったと思われるが、戦火を逃れて各地を放浪するうちに家族とはぐれた。「蘇る光」では、グリムザク帝国占領下のアルヴァザールに滞在している。
一方、彼の息子のミルテランは母を失いながらも、姉を助けてディナール王国の首都ディルミナまで逃れた。2人のいる都市の距離は相当のものである。生き別れた親子という設定を持つ2人であるが、彼らを会わせても、何かイベントがあるというわけではない。
●邪神デルニソス(76ページ)
「蘇る光」の最終ボスであるが、顔グラフィックと能力は非公開となっている。所持スキルや魔法に関しては134ページに掲載されているが、不用意に近づくと、パワーボムの連打によって部隊を壊滅させられた記憶がある
そうした事情から、正面から戦うと結構な強敵であり、倒すには工夫が必要である。ちなみに、彼も魔王たちと同じく「邪神デルニソス」が正式名称であり、本項でも「し」行に掲載されている。
●魔王バルドの性別(89ページ)
ゲーム中では「性別」が「―」となっている魔王バルドであるが、本書では「男」と明記されている。もっとも、ゲーム中でも、倒された時の断末魔は男性のものである。
●誤表記
79ページのセリュシオン、87ページのフイムド、92ページのメイネーは、「蘇る光」ではグリムザク帝国に属しているが、各項では本来の所属国家に属したままになっているというミスがある。

●武器と防具(97〜107ページ)
本作の武具は、1つのカテゴリにつき8つの種類がある。このうち、能力順に見て下位3位(6〜8位)までの武具は、「工房」で武器レベルを上げることで製作することができる。
第5位の武具は、各地の探索ポイントで入手することになるが、一度探索ポイントを出ると宝箱が復活し、何度でも取ることができる。第4位以上の武具は完全な一品ものであり、魔王の装備以外は探索ポイントで入手することになるが、上記のとおり、本書には、その入手ポイントが掲載されていないという問題点がある。
●短剣と刀(98〜99ページ)
「短剣」はアサシン専用、「刀」はニンジャ専用の武器である。しかし、「闇」陣営はニンジャを仲間にすることができず、「光」陣営はアサシンを部下にすることができないため、、いずれの陣営でプレイしても、どちらかの武器が全く役に立たなくなる。
●光の結晶(109ページ)
攻撃魔法スターゲートの効果を持つ使い捨てアイテムであるが、「蘇る光」でミルナリアを仲間にするために必要となる。無駄遣いはせずに、1つは手元に置いておきたい。
●勇気の証(109ページ)
本書では「どこかの探索ポイント」とぼかされているが、「忘れられし地」をクリアすると入手することができる。おそらく効果はないと思われるが、グラフィックが「バルドの封印石」と「セラの封印石」を上下に組み合わせたようなデザインなのが気になる。

●長射程魔法
ウォーターメイジがレベル20で習得するフリーズ(111ページ)、ウインドメイジがレベル20で習得するトルネード(112ページ)、ソーサラーがレベル20で習得するイビルアイ(113ページ)は、射程距離が長く、都市攻略戦では城壁の外から城内中央の敵を攻撃することができる。
イビルアイは闇属性であるため、「闇の狂雲」でしか使用できないが、フリーズとトルネードは、邪神デルニソス戦でも活躍させることができる。最終決戦の人員を選抜する1つの目安になると思われる。

●スキル一覧(119〜127ページ)
「魔法一覧」に比べると、「スキル一覧」は、攻撃力の倍率に対する具体的な数値が表記されている。基本的に、範囲攻撃とバッドステータスを伴う攻撃は等倍、単体攻撃は1.5倍から3倍のダメージを与えるほか、敵の防御力を無効化する攻撃もある。
例外としては、魔王アルガ専用の「ダブルチャージ(一方向3マス以内の敵に3倍のダメージ)」とドワーフやレニダスの戦士、邪神デルニソスが使える「ブルラッシュ(一方向2マス以内の敵に2倍のダメージ)」などがある。
●朧影分身(124ページ)
ニンジャがレベル25で習得する特技。1ターンの間、敵の攻撃を完全に無効化する。これも邪神デルニソス戦で有用である。

●斧の技(128ページ)
本書にはドワーフとレニダスの技が「トマホーク」と「スカルクラッシュ」しか掲載されていないが、レベル10で「ラッシュ」、レベル15で「ダブルトマホーク」、レベル20で「ブルラッシュ」を習得する。これで技数は「5」となり、他の種族の必殺技数と同等になる。

●イベント一覧(137〜〜141ページ)
本書のイベントは、基本的に人物関連のものだけを紹介している。そのため、最序盤のアイテム献上イベントや陳情イベント、「蘇る光」においてグリムザク帝国がモンスターをけしかけるイベント、魔王グライヴァの破壊工作イベントなどは掲載されていない。
●戦士クーラント、光の国に仕官する(137ページ)
クーラントは駅馬車の護衛を生業にしていたが、幼い兄妹を護衛中にグリムザク帝国の騎士ドルナレフの襲撃を受け、兄妹を殺された。その仇討のため、彼はプレイヤー国に仕官を申し出るというイベント。プレイヤー的には、無条件で家臣が増える、嬉しいイベントではある。
こうした背景がある以上、プレイヤーとしては、クーラントとドルナレフを戦わせてみたくなるが、これ以上の話の進展はない。上記のザイチェフの件も同様であるが、「闇の狂雲」で多数の死亡イベントを用意するくらいならば、中途半端なイベントのフォローをしてもらいたかったところである。
●ムーナンテ、ベーレオルデを救う(138ページ)
僧侶のムーナンテがグリムザク帝国に洗脳されたベーレオルデの洗脳を解くイベント。本書では「闇の狂雲」で発生するとあるが、「蘇る光」の誤りである。ムーナンテは初期状態でシルティアン王国に所属しているため、シルティアン王国では、序盤から高レベルのファイアメイジをノーリスクで配下にできることになる。
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●概要
ディナール王国摂政イグネスとディルガド王国摂政バー・ラスケスの対談形式で送るQ&A集。めぼしいもののうち、金収入倍増系大型施設のシステムと武具レベルと工房数の関係については別項にまとめた。
なお、本編では、国王を敵に売り渡す、大神官ディラミュージを追い落とすなど、やりたい放題の悪人と言うイメージが強いバー・ラスケスであるが、本項に限れば質問には丁寧に応対し、イグネスも呆れる色恋沙汰の問題まで解決する、良心的な回答者である。
●兵士数を上げる(142ページ)
摂政、騎士団長、大神官は兵を「800」率いることができる点(騎士や神官は「600」)を利用し、これらの役職持ちで部隊を編成した後、別の騎士や神官に役職を任せることで、兵士「800」を率いる部隊を量産するという手段が挙げられている。
この手法は一見有用そうに見えるが、実際には面倒であるうえ、よほど格上の相手でなければ、兵士「600」でも充分に戦うことができる。しかし、連戦を強いられる「蘇る光」の最終決戦では有用な手段になりうると思われる。
●武器を使いまわす(143ページ)
序盤は武具の所有者が少ないため、倉庫を活用し、武具を使いまわすという手法が紹介されている。しかし、この手法は、序盤に限らず、探索において有効であると思われる。特にレベルの低い人物の育成を目的とする際には、高ランクの武具を与え、長期の戦闘に耐えられるようにしておきたい。
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