これはこれは、失礼いたしました。国をひとつしかお持ちにならないのですから領主は存在しないですな。そうなると、独立されることもなく、これまためでたい……。
18ページ。耶律楚材と北条義時の対話中、領主の独立に対する楚材の発言。初期状態の日本は本国しか所有していないため、領主が独立することはないということ。ただし、内乱で本国が乗っ取られる可能性はある。本文内でも国が滅びかけているため、住民モラルは「施し」で50以上に保っておく必要がある。
13国の后・ラッチは 元気な子をバンバン産んでくれそうだから、ぜひ迎え入れ、子作りに励もう。
35ページ。ダヤン・カーンの初期戦略。13国はダヤン・カーンの所有している12国および14国と隣接しており、占領すれば14国を生産国にできる。ラッチの有用性に関しては本文参照。
だって 、特産品で稼ぐのが一番効率いいって、どこかのおっちゃんが話していたから、こうしてみた。
53ページ。西岸海洋性気候の特性を無視して特産品作りを100パーセントにしたジョンの発言。これには対談者のミカエル8世も絶句してしまう。「どこかのおっちゃん」は頼朝のこと。隣の52ページで日本は特産品の絹の価値が高いことを利用するべきであると述べている。
もちろん、頼朝は特産品作りに全力を注げなどとは言っていないし、イギリスの特産品は価値がそれほど高くない織物であるため、イギリスで特産品作りに人員を割くのは適切とは言えない。そもそも西岸海洋性気候に属する国の特産品は貴金属を産する一部の国を除くと価値が高くないこともあり、推奨される配分は5パーセントとなっている。
……ま、頼朝もがんばれよな。
64ページ。頼朝の質問に対するロビン・フッドの締め。質問の内容は異なる文化圏では住民モラルの上昇が低いということである。頼朝は日本文化圏の人物であるが、日本文化圏に属する国は日本しかないため、大きなハンデを背負っていることになる。
えっ、住民モラルが低いだって? はっはっは、よしよし。それでは期待に応えて遠征にでも行こうか。
90ページ。シナリオ2イギリスの初期戦略。これもジョンの発言である。このコメントは下のフィリップ2世の初期戦略と連動しており、返り討ちに会ったうえフランスが最初に倒すべき敵として認定されてしまう。
史実では「期待に応えて遠征にでも行こうか」どころではなく、先王リチャード1世の戦死による対仏戦の引継ぎ、王位継承権を主張する甥のアーサーの反逆、対仏戦の負担に反発する貴族の反乱、司教の叙任権を巡る教皇との対立などが相次いでいる。 「住民モラルが低い」のも納得の状態であり、データ的には全国中ワーストの「38」である。史実を思えば実に皮肉の効いたセリフとしか言いようがない。
オレの基本的な戦略は、ヨーロッパ制覇だ。なぜなら、ヨーロッパの貴婦人たちは宝石の瞳と黄金の髪を持っているからだ。
94ページ。シナリオ3イル汗国の初期戦略。アバカの発言。ちなみに本作パッケージイラストの右下には、アバカそっくりの人物が「ヨーロッパの貴婦人たち」と思わしき金髪の女性たちを手籠めにしている姿が見受けられる。本書1ページの総扉参照。
按達再び
95ページ。ユーザーシナリオ版チンギス・ハーンのコメント欄の見出し。「按達(アンダ)」は義兄弟の誓いのようなものである。幼少期のチンギス・ハーンとジャムカは按達となり、協力関係にあったが、後に敵対し、最終的にチンギス・ハーンが勝利した。史実ではジャムカは死を望んで処刑されたが、ここでは彼と和解し、配下に加えたということ。この背景を知らなくとも、本書6ページのカラーグラビアの「按達の誓い」を見れば「再び」の意味が分かるようになっている。
(む!)それにしても、このゲームの戦闘はホンマかったるいな~。
98ページ。質問コーナーの前座よりマルコ・ポーロの発言。「(む!)」とあるのはロビン・フッドの発言に内心で立腹したため。話の内容も戦闘が得意な彼にあてつけたものとなっている。一応ロビン・フッドがフォローを入れているとは言え、まがりなりにもメーカー出版の公式攻略本でこれを言ってしまう度胸がすごい。
しかし、この主張は事実であると感じられる。主な理由としては、ユニットが大きめなのに対して移動範囲はドット単位であることが挙げられる。通れそうな地形でも数ドット単位で引っかかって先に勧めないということが頻発するのである。さらにユニットの通り抜けができないことと合わさって渋滞が起こりやすく、進軍は遅々として進まない。
そのうえ、全体的な攻撃力が低めでなかなか決着がつかず、攻撃や耐久値が0になった際などにカットできないアニメーションがあることもストレスに拍車をかける。ならばいっそオートにしてしまえばよいとも思うが、そこまでして本作をプレイしたいとも感じられないのが事実である。
いや、他国の戦略中は トイレややら食事やらで忙しくてな……。
99ページ。質問コーナーにおけるマルコ・ポーロの発言。うっかり他国の動きを見る設定にしてしまうと、なかなか順番が回ってこないということ。ゲームをはじめたばかりであれば、素直にリセットしてやり直した方が良い。
昔の光栄のゲームはデフォルトで「見る」設定になっていたため、設定変更をしないでゲームを開始し、CPU同士の戦闘がはじまった時点で状況に気付いてやりなおすことが良くあった。さらにゲームをクリアするころには設定変更のことなど忘れているため、改めて最初からゲームをプレイしようとするとまた「見る」設定でゲームをはじめてしまい、設定変更のことを思い出すというのがパターンとなっていたものである。