ゲーム内容
公式的なジャンルは「シングルプレイRPG」。本項でもRPGに分類する。ちなみにタイトルであるが、8つの国を旅することを意味しているものと思われる。とりあえずタコのことではないことは本編をプレイすれば分かる。
目標
条件として提示されているのは「指輪の試練」をクリアするというもの。実際には入門編というべき3ルート各3章の計9章をクリアし、9章からなる本編を終えた次の章が「指輪の試練」となる。要は本編をクリアしてオマケのボスも倒さなければならないということであり、非常に時間がかかる。
なお、プレイ中にメンテナンスの不具合があり、お詫びとして100連無料ガチャができた。本作をクリアできたのも、これによって相当の戦力をを整えられたためであることを明記しておく。
具体的な手法
まずは移動システムに慣れる必要がある。スワイプした方向に移動するため、タップし続ける必要はない。設定で分岐点などに差し掛かると移動を停止するようにしておいた方が良い。マップ上で見分けがつきにくくても分岐点があることも確認できる。
次に何が何でも8人のメンバーを揃える。基本的にはガチャに頼るしかない。本作は4人で戦闘を行うことになるが、8人パーティになれば、毎ターン入れ替えを行うことができるようになる。これにより、毎ターンごとの回復とブーストのチャージによる攻撃回数の増加が見込める。なお、本作には道中の回復が行えず、回復アイテムも存在しないため、宿屋に泊まるかか戦闘中にスキルや上述の入れ替えで回復するしかない。
本作独自のシステムとして、敵はHPの他に弱点に対する耐久力(以下「シールド」)を持つというものがある。弱点を突くとシールドは減少し、0になると1ターンの間動きが止まる。この状態では防御力も下がるため、特にボス戦において重要となる。ただし、次のターンには仕切り直しとなるうえ、カウンターで特殊な行動をとる敵も多いため注意が必要である。ちなみに、味方サイドには弱点の概念はない。
このシステムの重要な所は、シールドはダメージではなく攻撃回数にで判定されるということである。つまり、1回攻撃で1000のダメージを与えた場合、シールドは1しか減らないが、4回攻撃で100のダメージしか与えられなかったとしても、シールドは4減るということである。よって、シールドを破る段階ではブーストなしで手数の多いスキルを使うか、通常攻撃の回数をブーストで増やすかして手数を増やし、シールドを破ったらフルブーストで一発の威力が強力なスキルを叩きこむというのがセオリーとなる。
弱点に関しては総当たりで調べるしかない。面倒であれば攻略サイトなどを見た方が良い。なお、シーフ系のキャラクターは弱点をつけなくてもシールドを破壊できるスキルを持っていることが多い。弱点をつけるキャラクターがいない場合は優先的に編成に組み込んでおきたい。ちなみに、ボス戦でタスクキルをすると、戦いを最初からやり直すことができる。敵の行動パターンを把握したり、あと少しで勝てそうなときには有用な手段となる。
本作はアイテムの「経験値のナッツ」を使ったレベル上げも可能である。最下級の「経験値のナッツ(小)」でもレベルが1から5になる。ナッツは後々に開放される討伐依頼でいくらでも手に入るため、惜しむ必要はない。入手次第使ってしまいたい。
反省点
当初は4人パーティで進めていたが、敵はなかなか倒せず、道中でHPを回復させることもできないため、非常に単調でたるいゲームのように感じられた。さすがにおかしいと思い、情報を集めて8人パーティを編成、毎ターンごとに交代させることでスムースに進行するようになった。
レベルアップについては、デフォルトのキャラクターのレアリティが低いということもあり、ナッツを出し惜しみしてたが、最終的に討伐依頼という極めて有用かつ効率的なレベルアップ手段が登場したため、意味がなかった。序盤ほど相対的にレベルアップの効率も良くなるため、積極的に使ってしまうべきであった。なお、討伐依頼であるが、ガチャにも使うルビーを費やすことで1日に行える回数を増やすことができる。どちらに使うかは非常に難しいところであるが、無料100連を行えた立場からすると、経験値稼ぎに費やした方が良いと感じられた。
総評
クリアまでには61日、51時間かかった。ポイントは付かなかったが、問い合わせて承認された。戦闘システムと敵の弱点がすべてアイコンで示されていることを理解するのに時間がかかったが、それが分かれば楽しめるようになってきた。
敵の弱点を突いて戦いを有利に進めるという戦闘システム自体は面白くはあるが、本作の場合は「弱点をつけない場合はどうするのか」という課題をクリアできていないように感じられる。従来のRPGであれば、装備やスキルで攻撃属性を変化させる、あるいはアイテムを使って支援を行うことで弱点をつけないキャラクターでも活用する道はあったが、本作ではいずれの手段も取ることはできないため、完全な余剰人員となってしまうことが少なくない。
本作における回答自体は「ガチャで必要な人材を得る」というものであるが、もちろん確実に欲しい人材を入手できるわけではない。そのうえガチャの回数自体もルビーの都合でかなり制限されるため、序盤から手詰まりを感じた。不具合の保証としての無料100連ガチャがなければ、多分放棄していたのではないかと思われる。
つまりは最低限のクリアができるという保証が怪しいわけである。全体的に見てゲームシステムとガチャのシステムの相性が最悪であると感じられた。時間はかかるが高レアリティのキャラクターを確実に入手できる手段があれば、ここまで悪い印象は受けなかったかもしれない。
ストーリー上の演出については、セリフを出すのとキャラクターを動かすのが別々であるため、かなり間延びした印象がある。昔のゲームでさえ、セリフを表示しながらキャラクターを動かすことはできていたことを思えばなおさらである。
ボス戦前であれば、やられると次からはスキップできるようになる。ただし、もちろんダンジョンなどをもう一度踏破しなければならない。戦闘がない場合はスキップそのものができないため、終わるのを待つしかない。