ゲーム内容

公式サイトのジャンル表記は「古代宮廷育成RPG 」。本項では「ステージクリア型RPG」に分類する。
  
 
目標

「30日以内に明君レベル4到着」。端的にはプレイヤーキャラのレベルを16にするということである。そのためには経験値に相当する「名望」を稼がなくてはならない。「名望」はデイリー任務の達成とステージを攻略することで貯まっていく。
   
 
具体的な手法

赤丸のついたアイコンからスタートボーナスのアイテムを回収、アイテムで大臣や国力を強化、それを使ってクエストを攻略し、達成報酬を回収して大臣や国力を強化し、クエストに挑むことの繰り返しになる。ちなみに、強化する大臣や妃は1人に絞った方が効率的である。また、クエストで提示される条件は延べ回数であり、提示される以前の回数もカウントされる。回数回復用のアイテムは貯まりやすいため、どんどん使ってしまわないと余ってしまうし、そうなるとまとめて使うのが億劫になるため、意識的に消耗していきたい。

クエストで滞りがちなのは闘技場への参加である。1回につき8回の参加が条件であるにもかかわらず、1日あたり無料の4回と出場礼による追加の2回の6回しか認められていないことによる。仇敵がいる場合は、仇敵リストから挑戦状を使用することで仇敵の数だけ無制限に参加することができる。挑戦状はモールで取り扱われており、価格は元宝300であるが、国庫アイコンで出場礼を選ぶと、元宝200と合成して挑戦状を作ることができる。

出場礼は元宝100であるため、総合的には挑戦状を買うのと変わらないように見えるが、出場礼は闘技場の報酬などで無料で入手することもできるため、こちらの方が元宝を浮かすことができる。しかし、出場礼も必要なアイテムであるため、数を調節しつつ合成するようにしていきたい。

ステージについては、簡単に兵力が貯まる一方、損害も確実に出る。兵力はアイテムと徴兵で回復できるが、時間や元宝がかかるうえ、回数制限もあるため、損害が出過ぎると立て直しには時間がかかる。実際には、まれに損害がなかったことになるボーナスが出ることもあるが、本当にまれなのでないものと見なした方が良い。要するに損害を抑える方法はないということであるが、兵力や大臣の能力などの総合的な戦力を上げていくと、損害予測が変化する。損害が「微小」になるまで待つべきである。

なお、今回プレイした期間にいくつか期間限定イベントがあった。パズルは、ゲームスタート時点から赤丸がついていたが、その項目をタップしても必要レベルが足りないと表示されるだけで実際にプレイできたのは後々のことであった。これはバグであると思われる。

「現金報酬」イベントは、CMでも売りにしている要素である。しかし、実際にはもらえるのはAmazonギフト券であるうえ、期限の設定と獲得条件の厳しさ、10000円からでないと換金できないという仕組みになっている。これは短期間に高額の課金をしたことに対するキャッシュバックのような位置づけになっていると考えられる。しかし、これを利用してゲーム内のアイテムセットを購入することもできる。こちらは100円から利用できるため、むしろこちらの方の利用価値の方が高い。
   
 
反省点

VIPを0から1に挙げるとミッション達成報酬としてAmazonギフト券がもらえる。VIPポイントは元宝を購入すると購入した量だけ上昇する。ここで極めて重要なことは、元宝の初回購入特典の増加分はVIPポイントに含まれないということである。具体的に言うと、120円で60元宝が購入でき、初回は4倍で240元宝が手に入る。しかし、VIPポイントは本来の元宝分である60しか入らないということである。

VIP1になるためのポイントは300、120円で60元宝を購入すると、600円でVIP1になるわけであるが、上記のようにボーナスの分を誤認し、120円で初回は240ポイント、もう1回120円で60元宝を購入すると300となり、240円でAmazonギフト券をもらえるものと錯覚し、120円を課金してしまった。はした金額と言えばそれまでであるが、本作のゲーム性および課金の効率を考慮すると、120円という金額は途方もなく大きい。さらに納得のいかない形での課金であるため、実際の金額以上に大損をした印象を受けた。

戦闘については、闘技場が滞っているため、先んじてシナリオを進めたが、損害が報酬やアイテムによる回復を上回り、行き詰ってしまった。早く終わらせようとしても、名望の上昇値が低いため、連戦に連戦を重ねたことが原因である。素直にクエストの順序に従い、クエスト報酬による兵力の増強を待ち、損害の予測が「微小」になるのを待った方が適切であった。

元宝の使い道であるが、当初は特別ギフトの国力限定ギフトを購入していた。兵力が500万増える上級割符が5つ含まれているためである。これは間違いではなかったと思うが、莫大な兵力に過信し、上記のような兵力の損耗を省みない進め方をしたため、せっかくの兵力を無駄に浪費することになった。
 
 
総評

10日でクリア。ポイントは2日後にミッション達成通知が届いた後に付いた。翌日まで待ってもポイントが付かず、問い合わせをしたのと行き違いで承認されたため、再度連絡して問い合わせを取り消すことになった。良く承認待ちの通知を読むとポイント付与期間は「獲得条件達成後、約3日」とあり、完全にこちらの早合点であった。ちゃんと条件には目を通しておく必要があることを改めて学ばされた。

ゲーム的には単調であるが、クリアに必要な要素に運が絡まないのは良い。闘技場では勝っても負けてもクエストに必要な参加数はカウントされ、戦闘においても、勝敗や損害にランダム要素はからまず、結果の予測に準じた損害が出る。出産はランダム要素が強いが、空きさえあれば高い確率で誕生する。ランダム性で進行が阻害されないのはストレスの軽減に大きく貢献している。

とは言え、ゲームとしては上述のように単調で、頭を使う要素はない。ポイント獲得の案件としては良いが、ゲームとして楽しむには物足りない。さらに、上記のような現金ボーナスシステムやVIPシステムなどは優良誤認を誘うようなところがあり、本作は非常に胡散臭いもののように感じられた。

ジャンルに「古代」とあるが、実際には近世にあたる清の建国直後、17世紀初頭を舞台としている。これは日本においては極めて珍しい。もっともそれを思わせるのは登場人物とストーリーの一部だけである。登場人物は時代とは関係なく300年におよぶ清の著名人からピックアップされている。それだけならばまだしも、なぜか日本人もいる。それも真田幸村や本多忠勝、坂本龍馬から清の建国以前に死んでいる織田信長まで登場する。この辺りのセンスは理解できない。