ゲーム内容

公式的なジャンルは「ファーム冒険ゲーム」。本項では「開拓ゲー」に分類する。
  
 
目標

レベル25到達。レベルは各種作業をこなして得られる経験値で上げていく。クエストを達成していくのが最も効率的であるが、途中で案件が尽きる。その他は建築、資源確保、生産、掲示板の受注、アイテムの処分などでも得られるが、獲得数はあまり多くない。
   
 
具体的な手法

上述の通り画面左側にあるクエストをこなしてレベルを上げていく。難題となるのは施設の建築である。求められる資源の数に対して一度の生産数が少ないこと、入手方法が限られる資源を求められることなどが理由として挙げられる。

生産は時間を書ければなんとかなるが、入手方法が限られる資源、すなわちシャーマンの供物への報酬として得られるロウソクと牙は登場するかどうかがランダムなうえ、大量の個数をも求められるため非常に厄介である。確保に時間がかかるようであれば課金通貨であるルビーを消費して済ませた方が良い。

資源は画面右下の宝箱をタップし、各資源の右下の星をタップすることで資源1を経験値1に変換することができる。押しっぱなしにするとオートで変換される。資源があふれている場合は、これで在庫を減らすことができる。開拓ゲーの多くは資源の廃棄に課金通貨が必要なことを考えると、非常に優れたシステムである。

また、アイコンをタップすると近場の確保できる場所に跳んでくれる。特にニワトリやヤギから入手できる資源は、個体ごとに入手できる資源が決まっているうえ、完全に放し飼いになっているため、どこにいるかわからない時がある。しかし、資源からの検索を使えば、欲しい資源を入手できる個体に跳んでくれるため、非常に有用である。

掲示板では、ポイントを貯めると経験値だけでなく大量のスタミナを得ることができる。ただし、このポイントは1日ごとにリセットされるため実用的ではない。さらに、取得できる経験値も資源の廃棄よりも効率が悪いことが多いため、利用価値はあまりない。余っている資源があり、必要な個数に対する経験値が個数分よりも高ければ利用する程度である。なお、掲示板を利用した場合、いったんメイン画面に戻ってしまうため、続けて掲示板を利用したい場合は掲示板をタップして入り直さなければならない。些細な事であるが多少ストレスを感じる。

資源の廃棄も掲示板も、通常のプレイでは利用する機会はない。しかし、今回のようにポイントの獲得を目的とし、その後のことを考えない場合は、すべての資源を廃棄して経験値に変えるという手法は最後の一押しとして極めて有効である。終わりが見えてきたら、これを使って一気に決めてしまいたい。
   
 
反省点

資源の保有量には限界があり、倉庫をレベルアップすることで保有量を増やすことができる。しかし、倉庫の拡張はクエストには含まれない。当初はクエスト達成を優先したために倉庫の拡張を怠り、生産物を取得できない状態にいら立ちが募った。おおむね生産施設のランクアップに手間取り、倉庫の拡張に必要な資源が簡単に入手できる状態になったらやっておくべきである。なお、溢れた資源はタップで取得できるアイテムとなってマップ上に配置される。

本作では、商人との取引で経験値を取得することはできない。開拓ゲーの多くは、この手の交易による経験値の取得が重要であるだけに注意が必要である。そのうえ、取得できる資源は序盤には必要のないものが多く、消費することができずに倉庫を圧迫しやすい。さらに中盤以降は求められる資源の質が上がるため、そちらにまわしている余裕はなくなる。要するに、あまり利用しない方が良いということである。

他の島を探検するというシステムがある。他の島は取得できる経験値の大半がスコアにまわされる。スコアを貯めると様々な特典を得られるが、そのためには島ごとのクエストをこなす必要がある。クエストはスタミナや資源を消費して先に進むというものであり、経験値的には非常に効率が悪い。島に移動して入り口付近のアイテムを回収するだけに留めておいた方が良いと思われる。
 
 
総評

91日でクリア。スタミナを消費して資源を確保、資源を消費して製品を取得、製品を消費して施設を整備、クエスト達成報酬でレベルアップとスタミナ回復というサイクルが途切れずに続くまでは楽しめる。

しかし、間もなく資源を確保、製品生産に入るが時間がかかるため放置、製品を受け取るが施設整備のために必要な製品が足りない、スタミナ回復手段が限られるため資源が集まらず、スタミナ回復のために放置するという悪循環に陥る。こうなれば、後は定期的に起動して最低限の作業を行うだけとなる。

本来であれば、ゲームの進展とともに新たなコンテンツを開放し、放置したくなる空白期間の穴埋めとするのがセオリーであるはずなのだが、本作にそのような要素はないため、本当にやることがないときはやることがない。これはゲームとして根幹的な問題であるように思われる。

また、ゲームを起動するたびに課金を促す画面が何度も登場するため、非常に煩わしい。上述のように、本作はやることがなくなりやすく、時間をおいて何度もゲームを起動することになるため、そのたびに広告の山を見ることになる。さらに、時々処理落ちが発生する。一番イライラさせられるのは、製品の生産の際にスワイプが認識されないことである。おそらく、無軌道に動き回っているキャラクターのせいなのではないかと思われるが、これをオフにする手段はない。総合的に見て、ややストレスのたまりやすいゲームであるという印象を受けた。