弱小勢力

『戦国夢幻』は、そのシナリオに登場する全ての勢力を選ぶことができるため、CPUが担当すると簡単に滅びる弱小勢力を選んでゲームをクリアすることも可能である。しかし、当然のことながら、弱小勢力の用いるべき手段は、無い物を補うために極端なものとなる。

弱小勢力でプレイする場合は、はじめからクリアすることを考えず、何度かは最初からやり直すつもりでプレイした方が良いと思われる。やり直しながら、そうなるに至った原因と対処法を考えていけば、自然と同盟を結んでおくべき勢力や、初めに攻略するべき城が浮かんでくるはずである。 
 
 
工作要員の確保

通常の勢力では「攻略を楽にする」位置づけであった工作要員であるが、弱小勢力では、彼らによる「不穏」がないと、まともに敵城を攻略することができない。そのため、工作要員がいなければ、工作要員を確保する必要がある。

最も理想的なのは「忍者」を確保することである。全てのシナリオで浪人となっている「忍者」が1人いる(シナリオ5は風魔小太郎、それ以外は百地三太夫)のも、弱小勢力向けの救済措置であると思われる。しかし、九州や東北の勢力では、彼らと接触する前に他の勢力の所属となっていることも多い。

この場合は、「謀略」の高い浪人を登用する、「ハイエナ作戦」で、滅びた勢力から「謀略」の高い武将をスカウトする、近隣の勢力に野戦を挑み、「謀略」の高い武将を捕獲するなどの手段が考えらえる。また、CPUが工作員を送ってくる状況ならば、彼らを捕獲して仕官してくるのを待つという手段もある。これらの手段は、状況に応じて適切な手段を選択するべきである。

どうしても「謀略」の高い武将が確保できない場合は、目標とする敵勢力と隣接している他勢力を利用することになる。しかし、これらの手段は、他勢力の動向に頼ることになるため、確実性に欠ける。「不穏」が使える状況であれば、特に用いる必要のない手段であると言える。
 
 
知行と家臣

弱小勢力は武将の数が少なく、優秀な武将もいないことが多いため、外部に武将を求める必要がある。しかし、そうした勢力では知行の総量も少ない事が多く、武将を登用する際には、常に知行の残りを気にしなければならない。そのため、武将を確保するために家臣の知行を減らすという状況も発生する。

知行を減らすと家臣の忠誠も下がるため、まずは忠誠心の存在しない主君の知行を優先的に減らすのが良いと思われる。特に「戦闘」の低い主君ならば、最低(1000石)まで減らしても問題はない。

それでも知行が足りない場合は、裏切る恐れのない(ことになっているが検証不足)の一門衆の知行に手を付ける。この時、1人の知行を集中的に減らすよりは、多くの武将の知行を平均的に減らした方が忠誠度の深刻な低下を防ぐことができる。

それ以外の武将は、知行を減らすことで忠誠が下ると、出奔や謀反を起こす可能性が生じる。さらに、家臣を「追放」した場合も、家臣全体の忠誠度が低下してしまう。そのため、これらの手段はできる限り使わない方が良い。

これらのデメリットを避けつつ、知行を確保するためには、不要な武将に「謀略」が高い主君のいる城で「工作」を行わせ、わざと捕えさせるという手段がある。しかし、ただでさえ武将数の少ない弱小勢力において武将を減らすのは得策であるとは言えない。あくまでも最後の手段として考慮に入れておくべきである。
 
 
婚姻による同盟

『戦国夢幻』では、「大名コマンド」の「布告」の「婚姻」によって即座に同盟を結べるため、「外交」の高い武将のいない弱小勢力でも、簡単に強豪勢力と同盟を結ぶことができる。これによって敵を絞るだけでも、攻め込まれる可能性は相当に減るはずである。

さらに、同盟中の勢力にも「工作」が行えるため、工作要員が2人以上いれば、「不穏」で城の士気を「0」にした後、「破盟」で一気に同盟勢力の城を乗っ取ることや、「一揆」で一揆を誘発し、独立勢力化した同盟勢力の城を占領することで、同盟を維持したまま領土を拡大することができる。つまり、同盟は領土維持のための手段であると同時に、積極的な領土拡張の手段としても有効なのである。

なお、『戦国夢幻』の外交システムとして、強豪勢力は弱小勢力に対して友好的になりやすいため、しばらくの間は「交流」を行わなくても、同盟を保つことができる。もちろん、勢力が拡大していけば、やがて同盟は破棄されてしまうため、必要な同盟であれば、「外交」の高い人材を確保次第「交流」にあてがいたい。
 
 
「微税」と「動員」

弱小勢力の場合は、早い段階で「税率」を「微税」に下げ、「動員」を行うことで武将の数の少なさと能力の低さを補いたい。「微税」は秋の収穫を犠牲にすることになるが、「治水」による人気の上昇と「開墾」による知行の上昇の効果を得られるため、これらにまわすべき人材を他方面で活用することができる。

また、「動員」を行うと、秋の収穫が半減するが、「税率」が「微税」であれば、もともと秋の収穫が「0」であるため、痛手とはならない。この場合、兵糧は町の収入だけに頼ることとなり、常に不足しがちとなるが、弱小勢力の場合は特に「不穏」を活用することになるため、莫大な兵糧を消費する攻城戦にもつれ込むことは少なく、序盤は問題にならないはずである。

しかし、ある程度の国力を有し、敵勢力と正面から戦う段階になると、「微税」では間違いなく兵糧の不足に苦しめられることになる。そのため、ある程度勢力を拡大したところで「税率」を上げるか、石高の高い城を優先的に占領し、そこで「刀狩」と「検地」を実施して兵糧の確保に努める必要がある。もっとも、このような状況を悩む局面に達すれば、もはや弱小勢力とは言えない勢力に成長しているはずである。